世界の記憶(せかいのきおく、英: Memory of the World)は、ユネスコが主催する事業の一つ。危機に瀕した書物や文書などの歴史的記録遺産を最新のデジタル技術を駆使して保全し、研究者や一般人に広く公開することを目的とした事業である。俗に世界記憶遺産(せかいきおくいさん)とも呼ばれる(ウィキペディア)。
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「特攻」が世界記憶遺産に?安倍ご執心、担当は籾井令嬢
(2014年5月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド])
安倍晋三首相の愛国心の過剰露出と、霞が関で話題なのが、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の記憶遺産への特攻隊資料の申請問題だ。首相から申請手続きに入るよう指示があったとされ、「集団的自衛権問題が佳境の折に雑音を増やすだけ」と自民党内からも懸念が上がっている。
記憶遺産には、すでに世界全体で約300件が登録されている。英国のマグナ・カルタ(大憲章)やアンネの日記、グーテンベルク聖書などだ。日本では遺跡や自然が対象の世界遺産や世界文化遺産ほどには注目されなかったが、記録画家・山本作兵衛氏の筑豊の炭鉱画が2011年に登録されて話題となった。
首相がご執心の特攻隊資料というのは、鹿児島県南九州市にある知覧特攻平和会館が保存する資料だ。出撃前の遺書は涙なしには読めない人間味あふれるものだが、特攻礼賛と取られかねず、国際的に認められるか疑問が残る。
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いい加減にしろと言いたいところだが「恥の記憶」として残すのも一興かも知れない。特攻隊員の残した手紙が「記憶遺産」の登録対象なのであろう。この種の実績としては「アンネの日記」などがあるそうだ。ただし、この2つには大きな違いがある。「アンネの日記」は、一人の少女が、迫害にめげずに「本心」を綴った「日記」であるのに対し、知覧にある特攻隊員の手紙は、その全てが軍による「検閲」を通り、あるいは最初から「検閲」を見越して「抑制された」「差し障りの無い」「美談を装った」内容であるという点だ。この2つの違いの意味するところは大きい。前者は「真実」後者は「偽り」という「決定的な」違いがある。果たして、こんな「偽りの手紙」を「記憶遺産」として残すことに価値などあるのだろうか?皆さんはどう思います?
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