そもそもヘイトスピーチとは

先ず例によって大辞林の定義から。

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＜大辞林＞
■ヘイト‐スピーチ【hate speech】
《ヘイトは憎悪の意》憎悪をむき出しにした発言。特に、公の場で、特定の人種・民族・宗教・性別・職業・身分に属する個人や集団に対してする、極端な悪口や中傷のこと。

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よく注意してください。「特定の人種・民族・宗教・性別・職業・身分に属する個人や集団に対して」です。ちなみに「性別」には当然「ゲイ」が含まれます。要するに「変えようのないもの」「自分ではどうすることも出来ないもの」に対する中傷を「ヘイトスピーチ」と呼ぶのです。逆に言いましょうか？「自分でいつでも変えられれること」「いつでも止められること」を罵倒したりしても、それは「ヘイトスピーチ」とは言わないのですよ。

※注）「宗教」については、多少疑問が残ります。宗教には「自分の意志で変えられる」部分が多少ある、と私には考えられるからです。まあ、詳しくは述べますまい。意味の分かる方には分かるでしょうから。

これまでハッキリ定義を書いてきませんでした。だれでも分かると思っていたからです。ところが、ネトウヨの皆さんはこんなことをときどき言い出すのです。

「朝鮮人はオレにヘイトスピーチをしている。」

ネトウヨの皆さん、例えば韓国人が韓国国内で、外国人や少数民族に対してその「属性」をあげつらって中傷発言をすれば、それは立派な「ヘイトスピーチ」になります。しかし、この日本国内で「ネトウヨ」に対して罵詈雑言を言おうが何をしようが、それらは「ヘイトスピーチ」を行なっていることにはなりません。ネトウヨは「変えられない属性」ではないからです。今止めようと思えばすぐにあなたは「ネトウヨ」を止められる。

では、ネトウヨさんに、何度言っても読もうとしない＜初めておいでのネトウヨさんへ＞から抜粋をを再掲して終わることにします。

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ネトウヨの皆さん、あなたはご自分の意思でネトウヨになられたわけですよね？つまりなるまいと思えば別にネトウヨにならない生き方も選べたわけだ。なのに数ある選択肢の中から「選りにも選って」ネトウヨになる、という生き方をあなたは選ばれた。そうやって自発的に、信念を持って馬鹿の道を選ばれたあなたのような人を「差別」することが、例えば「障害者差別と同レベル」などということはありえないとこの際申し上げておきましょう。そのように自ら進んでネトウヨになるような人のことを「本質的な馬鹿」と申します。

いいですか？
障害者になりたくて生まれてくる人間はいません。そして自らの国籍を選べる人間もいません。思想は選べます（尤もネトウヨは思想などと呼べるような代物ではないが）。問題はその「思想」が反社会的かどうかだけです。私たちはネトウヨを反社会的なものと見做しています。例えばあなたも例えば共産党あたりを「反社会的」と思ってらっしゃるのではないですか？それはご自由です。

しかしmoonlight_sunlightさん、たとえめばるんさんが「ネトウヨの人権なんか認めなくともよい」と言ったとしても別にあなたの人権が本当に剥奪されるわけでもなんでもないですよね？ところが共産党員はしばしば現実に公安その他から人権侵害を受けることがある。この現代においてすらまだある。あなたが今行なっているめばるんさん批判は単なる揚げ足取りですよ。失礼だがめばるんさんごときが「ネトウヨに人権なんかねえ！」といくら叫んだところであなたの人権なんかなくなりゃしません。

そのようなわけで私もめばるんさんも本当にあなたの人権がなくなりゃいいなどとは全然思っちゃいないし、現実にそんなことは不可能だ。しかし障害者や外国人は現実に今この時人権をないがしろにされている。そういうことと「ネトウヨの人権」が次元の違うものであることはご理解ください。もう言葉の遊びはこれでおしまいにしませんか？
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※注）宗教に関しまして再び申し上げましょう。宗教は上記に該当するもの、すなわち「自らすすんで馬鹿の道を選ぶ」に該当するものも確かにある。「オウム真理教」が良い例ですね。他にもたぶんあるでしょう。要はそういうことです。なお＜大辞林＞が例にあげているのは、おそらく「世襲制」「強制性」のある、イスラム教あるいはユダヤ教、キリスト教の・ようなものでしょう。これらは日本の状況とはずいぶん違うはずです。

＜追記＞
ああ、めんどくさいのでもうはっきり言っちゃいましょう！「創価学会員」を「罵倒」するのは「差別」すなわち「ヘイトスピーチ」ではありません。同様に「共産党員」や「自民党員」を、その属性に依って「罵倒」しても、それは「ヘイトスピーチ」ではないのです。例えが悪くて申し訳ないが、これらは「ネトウヨ」と同じですからね。「自分から進んで選んだ道」であるところが、国籍や障害者との「決定的違い」です。職業に関しては注意が必要です。例えば「し尿回収業者」と「警察官・自衛官」では、前者に対する差別のみが「差別（ヘイト）」になると思います。後者はならないと思います。「ならざるをえなかった職業」と「自ら進んでなる職業」の二種類が、この世界にはあると、私は思っています。

もしかしてこう尋ねる人がいるかも知れません。日本国憲法で保証された「職業選択の自由」とは何であるのかと。私はこう思います。それは「職業を強制されない自由」であろうと。それはネガティブな自由です。「どんな職業でも好きに選べる」そんなポジティブな自由ではありません。もしそんなことが許されたら、日本人は全て「資本家」を選ぶでしょう。でも、国民全員が「資本家」である国なんて、そんなもんあり得ますか？資本主義そのものが成り立たないでしょう？１％の資本家（およびその補完者＝警察権力等）と９９％の労働者がいるから「資本主義」は成り立ち得るのです。資本主義社会だけにとどまりません。２千年前から職業とは「階級そのもの」だったのです。

最後に話が逸れてしまいましたがお許し下さい。

Comments

　ヘイトスピーチ、差別、人権に対する完璧なご考察だと思います、皆がこの通りの感覚でヘイトスピーチや差別、人権に対して接していけば社会も随分と良くなると思いますが、残念ながら日本はそのような国ではないようです。

　ネトウヨは国籍が全ての基準であり、ここは日本だから日本人には優遇され外国人を差別する権利がある、それが悔しければ母国に帰ってそこにいる日本人を差別すればいい。言論の自由だから日本人にはヘイトスピーチをやる権利がある、日本に於いて無権利状態の外国人には被害を訴える権利は無い、それがいやであれば母国に帰って、そこにいる日本人にヘイトスピーチをやればいい。という考え方であり、権利を行使して人権を保護されるためには、人間は全員が国籍のある国に住むしかないという、人的鎖国がネトウヨの基本的な考え方です。

　ですから、本人が選べないことを理由に差別するのは正しくない、という差別に対する正論はネトウヨには通じません。居住する国は本人の意志で選べるのだから、国籍で差別されるのがいやであれば母国で暮らせばいい、自分たちはどこに居住するかという選べるものを根拠にヘイトスピーチをやっているのだから、これは正しいことなのだといった話になってきます。

　韓国や中国に住んでいる日本人が差別やヘイトスピーチの対象にされたとしても、日本人でありながら敵国で暮らしている者が悪いのだからと、ネトウヨはそれを肯定するはずです。

　問題なのは一般人の多くが、漠然としたかたちながらもネトウヨの主張を容認していて、外国籍の人間や、被差別部落出身の人間は自分たちよりも下であるという気分を持っていることです。

　会社の気に食わない上司が通名使用の韓国人であると分かった時、被差別部落出身者であると分かった時、その要素を除外して上司を批判するかどうか、多くの人たちは、気に食わない上司の最大の弱点を見つけたとばかりに、韓国人のくせに、部落のくせに、と非難の材料にするに違いありません。

　差別や人権の感覚からすれば、大半の日本人が准ネトウヨであり、その感覚がネトウヨのヘイトスピーチを許容しているといえるのではないでしょうか。

Posted by 伊藤浩士 at 2014年03月04日 11:32

伊藤浩士さん、

絵に描いたようなバカを２匹ご紹介しましょう（笑）。

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砂山 綱彦【産経新聞東京本社販売局】 ‏@sankei_sunayama 14 時間
いわゆる「反ヘイトスピーチ」界隈で、「差別落書き消去」の活動を唱導していると思われる人物が、私に向かって「タコ」とツイートしてきたのには笑ってしまった。在日を「ゴキブリ」呼ばわりするのがヘイトスピーチであることに疑いはないが、「タコ」なら許されるのだろうか？
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廁所的胡寫フクロウ ‏@maskofowl_007 6 時間
@sankei_sunayama @shinjituyuko 江戸ッ子は「なんだとこのタコ」と悪気なく使いますねえ。百田さんのクズと同じでしょう。「ゴキブリ」はダメで「ヘイト豚」はOKという安田氏＆有田氏も同じようなヘイトスピーカーですよね。ネトウヨってもう十分、賤称語ですもん。
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Posted by たかし at 2014年03月04日 22:59

Blueです。国籍は選べます。
オリンピックの度に国籍移動が問題になるほどですが、ご存知無ければ猫ひろしにでも国籍が選べないか聞いてみるといいでしょう。少子化対策として数世代目の在日外国人の日本への帰化は推奨されているほどです。実際にネトウヨの言い分のなかには、日本で生まれ育っているのに何故帰化せず外国籍を維持するのかというものも含まれてます。

問題はたかしさんの言うような、変えられない国籍に対して理不尽なヘイトはおかしいということではなく、人の基本的権利として国籍選択の自由があり、信念として選択した国籍に対して敬意を払わなければならないということです。未成年については、親に国籍を負うところが多いので話から割愛します。

Posted by Blue at 2014年03月06日 18:42

Blueさん、

あなたって「相変わらず」ですね（笑）。「一本とった」気になっているでしょうけど、あなたの言っていることは残念ながらワタシへの「反論」にはなっていませんよ。その理由は、ワタシが説明するまでもないでしょう。どなたか「たかしズム」のご常連の一人にでも訊いてごらんなさい。でも、教えてくれるかどうかは分かりませんよ（笑）。

Posted by たかし at 2014年03月06日 20:15

え〜、皆さん、このへんで昔話を思い出しましたのでおひとつ（笑）。

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昔、京都のある所にたいそう大きな榎木（えのき）を境内に茂らすお寺があった。この榎木の大木は遠くからもよく見え、寺の名物になっていた。


この寺の和尚は良覚僧正（りょうかくそうじょう）と言い、比叡山の大僧正まで務めたことのある立派なお坊さんであったが、それ故か人一倍プライドも高かった。

そんな良覚僧正、ある日、街の人々が自分のことを良覚僧正と呼ばずに“榎木の僧正”と呼んでいることを知る。「自分よりも榎木の方がありがたいのか！？」そう思うと、僧正は榎木の僧正と呼ばれるのがどうしても気に食わなかった。

そこで僧正は、ある日植木屋を呼んで境内の大榎木をバッサリ切り倒してしまった。ところが榎木を切り倒したあとには大きな切り株ができた。人々はその上で茶会を開いたり、囲碁を打ったりして、切り株はたちまち街の人たちの憩いの場になってしまう。そして僧正は“切り株の僧正”と呼ばれるようになった。

これを知った僧正は、カンカンになって怒り、人夫を雇って切り株を掘り起こさせた。すると、今度は切り株を掘った後にできた穴に水がたまり、なんとも立派な堀池となった。この見事な堀池はまた寺の名物となり、いつしか僧正は“堀池の僧正”と呼ばれるようになった。

僧正はまたもカンカンになって怒り、人夫を雇って堀池を埋め、さらに念を入れて「当寺の僧正の名は良覚也。他の通り名で呼ぶべからず。」と書いた立て札まで立てた。さて、名物も無くなりさびしくなった寺であったが、なんと僧正は“立て札の僧正”と呼ばれるようになったのだ。

これを知った僧正、こんな風に呼ばれるのだったら、まだ榎木の僧正の方がよかったと、大きな榎木があった頃を思い出しては、たいそう後悔したそうな。
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=974
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Posted by たかし at 2014年03月06日 20:47

ネトウヨとして生まれる人などいない。
人はネトウヨになるのだ。

したがって、ネトウヨがネトウヨであるという理由で罵られても、それは「自己責任」。

Posted by ムム at 2014年03月08日 23:44

さてと、読者の誰もBlueさんを諭してくれそうにないので、ワタシが書きましょうか・・・。
Blueさん、

正直言って「イスラム批判」の時は、あなたに「一本取られた」と、思いましたよ。しかしね「フィリピン」と「女性」で私は「あれっ？」っという気持ちになりました。そして今回あなたは見事に「馬脚」を現しましたね。まさかネトウヨの肩をお持ちになるとは思ってもみませんでした（笑）。

「国籍は選べる」ですって？「物理的には」そりゃそうでしょう？しかし、私が「どういうことを想定して国籍という言葉を使っているか」ぐらいは斟酌してもいいんじゃあないでしょうか？いいですよ、国籍じゃあなければ何と言ったらいいんでしょうね？「国」だと、別の意味で「揚げ足」を取るでしょう？あなたはたぶん。そうですね「ルーツ」とでもしておきましょうか？「ルーツは選べない」とね？これならいいでしょ？要するに、次の方がツィートしている通りですよ。目をよく見開いてこれを読みなさい。

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柳美里 ?@yu_miri_0622 56分
本名を名乗っている在日韓国･朝鮮人には、帰化しろだの、本国へ帰れなどと騒ぎ立て、日本名を名乗ったり、帰化した在日韓国･朝鮮人には、実は在日だろ、隠したってわかるんだ、と陰口を叩く。
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Posted by たかし at 2014年03月09日 21:38