2013年11月21日

今の日本の現状を見て思うこと(安倍晋三の華麗なる脳内)


abesizou.jpg

ここに至ってやっと、マスコミジャーナリストたちが声を上げ始めた。とは言え、ほとんどが功成り名を遂げた、その道の「OB」たちである。仕方のないことかも知れない。現役のデスククラスが、積極的に「呼びかけ人」になることは、大手マスコミでは即「窓際」を意味する。あるいは職を失うことにすらなるかも知れない。家のローンを抱えて、それだけの「勇気」は、期待するほうが無理だろう。田原総一朗いわく「呼びかけ人に声をかけたが10人以上の人から『賛成だが名前は出さないで欲しい』と言われた」。情けない話だが、これが今の日本のジャーナリズム界の現実である。いくらかの「修正」を加えて、おそらくこの「特定秘密保護法案」は、やがて衆参を通ることになるのだろう。そして、これが「蟻の一穴」となり、また日本は「戦前」に戻っていくことになる。

「この法案が通ればトドメになる。(国民が)娯楽と騒々しさに放り込まれて、考えることを無くしてしまい、こんなものを突きつけられた。ここにいる皆さん(ジャーナリスト達)が考えつかないような時代になる。」

戦中に生まれた、俳優の菅原文太氏の言葉である。この「皮肉」を「ここにいるジャーナリストの皆さん」は、どう聞いたのだろうか。

夕べ、寝しなに韓国映画で「戦火の中へ」というのを見た。英語字幕版なので、セリフは充分に理解できなかったが、見ていて切なくなった。朝鮮戦争とは、まことに酷い戦争だったと思う。日本が始め、そして負けた戦争は、ある意味「自業自得」と言えるだろう。もちろん、だからと言って、アメリカの「原爆使用」だけは赦せないのは言うまでもないが。それに対し、朝鮮戦争は、まったく違う戦争だ。大国によって分断され、同じ民族同士が殺し合う、ということを、近現代において、あの規模で強いられた国は、他にもある。しかし、同じ分断国家とはいえ、東西ドイツは戦争はしていない。更にドイツもベトナムも共に、現在は「統一」を成し遂げている。ところが南北朝鮮は、未だに分断され続けているのだ。歴史的に常に大国に支配され、抑圧され、搾取され続けた朝鮮民族は、何と言う不幸な民族だろうと思うのである。付け加えるならば、その「特需」によって「漁夫の利」を得た我が国の過去の後ろめたさも、だ。

さて本題に入る。ここへ来て、日本人は「もと来た道」へ引き返そうとしている。まず「平成の治安維持法」としての「特定秘密保護法案」が今回、成立間違い無し、の見通しとなってしまった。他に「平成の大本営」たる「国家安全保障会議」の創設、言論統制を目的としたNHK人事への介入など、まさに戦前を彷彿とさせる施策の数々。そしてその先にあるのが、日本国憲法の「明治憲法化」である。さらに「歴史の修正」による、近隣アジア諸国との軋轢、ことに「宗主国アメリカ」をも困らせる、中国・韓国への「敵視政策」などなど。

問題は、この風潮に乗って、一部の(と、思いたいのだが)国粋主義者たちが「息を吹き返し」始めたことだ。ことに、これまでウェブに巣食っていたネトウヨが、街に出始めたことだ。彼らは、現在の政治状況を、自分達なりに判断し、今がチャンスと感じ始めているのだろう。毎週のように行われるレイシスト達のデモ。そして、それを泳がせる警備公安当局。さらに、報道をサボタージュするジャーナリズム。対する「カウンター」側の市民も、徐々にではあるが増えて来つつはある。が、しかし大多数の市民にとっては、所詮「他人ごと」。自分の生活に影響のないことに、積極的に声を上げるものは少ない。また、福祉・労働政策の貧困によって、生活を脅かされている現状では、差別問題を「考える余裕」が無い、というのが本当のところだろう。そのようにして、圧倒的多数がこの現状を「容認」し、自らの首を絞めている。「明日は我が身」であることに気付いている者は少ない。このように今日本は、あの「戦前」の様相を呈してきている。

我々が国会に送り込み、成立させた安倍内閣、その安倍晋三のアタマの中は、完全に「戦前」のままだ。奴の遅れた頭脳の中では、未だに中国は、かつて日本に侵略された経済発展の遅れた「後進国」であり、韓国は「植民地」であるようだ。これら二つの国を、奴は決して「対等」とは見なしていない。ましてや「市場」としての中国を敵に回すなど、資本主義の宰相としても「失格」であり、経済界にとっては「言語道断」であるはずだ。相変わらずアメリカには一生懸命擦り寄ってはいるが、主に中国との関係が原因で、安倍はオバマ大統領からは疎まれている。それどころか、事あるごとに、暗に、自らの「右傾化」「国粋主義化」をアメリカに「牽制」されているのにも拘らず、そのことに気付きもしない。今や、アメリカは日本を見捨て、中国との「経済同盟」に向かっているということが、奴には分からないのだろうか?慰安婦、南京虐殺、侵略戦争における歴史の「修正」「偽造」は、当の相手国のみならず、ヨーロッパやアメリカからも非難され、国連からは数多くの「勧告」「非難決議」を受けているのにも拘らず、だ。

日本は、今確実に「戦争」へ向かっている。そしてその破滅をもたらすものは、アメリカの三発目の「核爆弾」ではなかろうか?私には、何故かそんな気がするのだ。いや、思い過ごしかも知れない。やはり、日本は自国の「原発」に滅ぼされるのが「妥当な線」に違いない。



posted by takashi at 13:01 | Comment(1) | TrackBack(0) | 時事、政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
iwj.co.jp/wj/open/archives/113528

質問者:「特定秘密保護法反対に、匿名で呼びかけ人になった人が居るが、既にマスコミの敗北ではないか?」
新聞労連:「詳しい事情は知らないが、一般論として、匿名で呼びかけ人になるということは意味が無いし、主催者も断わるべきだった。」
Posted by たかし at 2013年11月27日 21:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
このページのトップヘ