2013年09月03日

「ソドムとゴモラ」と化す首都東京

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2013年春の東京都議選は、一部の覚醒した有権者のお陰で、日本共産党が8議席から17議席に躍進した。その東京都の猪瀬知事が、税金無駄使いの東京オリンピック招致のために、またも税金無駄使いの「外遊」に出掛けた。

多くの都民が求めている、生活や福祉に関係する行政には真面目に取り組もうとせず、本来副次的な仕事であるはずのオリンピック招致「のみ」に、これほど情熱を傾ける。どうしようもない男だ。時あたかも運悪く、トルコの「反政府デモ弾圧」という、思わぬ「敵失」で、東京の株が上がっているという。ヤレヤレである。

日本はオリンピックどころではないはずだ。経済が高度成長していた時期ならいざしらず、今や国内は不況でデフレ状態。こんな時期に一方では消費税増税、また一方では、法人税減税やTPPなどの大企業向け政策を平然と実行しようとする安倍政権。そこに、大企業が喜ぶ「箱モノ」を造る目的「のみ」で招致しようとしているとしか思えない東京オリンピック。

現在国内では、福島第一原子力発電所の放射能汚染水タンクが、次々と汚染水を垂れ流す事故を起こしている。他方で、事故などまるで無かったかのように、次々と再稼働を約束されている危険な原発の数々。「放射能海洋汚染」は間違いなく日本の漁業を壊滅させ、将来、世界の漁業をも、壊滅させるだろう。日本はその責任を負わねばならない。無限の国家賠償がこれから待ち受けている。これが現実だ。いや、現実の「はず」だ。

猪瀬直樹は現実の世界を見ずに、ひたすら「夢」を見続けてるようにしか私には見えない。奴には「パンが無ければケーキを食べれば?」程度の危機意識しかない。あのヒトラーが自殺する前の最期の数週間、地下総統官邸では毎日のように「酒盛り」が行なわれていたという。政治家が「現実から逃避」してしまってはもう終わりだ。作家時代、ワイドショーのコメンテータをやっていた頃の猪瀬は、もっとマシな男だと思っていた。それがだんだんと都政に加担するようになり、遂には都知事へ。人間、権力に就くとこうなってしまうという良い例だろう。

2020年の東京オリンピックまでの間に、新たな原発事故が起きないという保証はない。何より、福島第一原発四号機の核燃料プールが「崩壊」するという可能性は充分ある。新たに大量の汚染水漏れを起こして福一全体が「手の付けられない状態」になるのは、今の状況からすれば、火を見るよりも明らかだ。日本という国そのものが、2020年までには国際社会から責任追及され、破産状態になっているかもしれない。繰り返し言うがオリンピックどころではない「はず」だ。

福島原発の電力を100%使ってきた東京都、犯罪企業・東電の筆頭株主でもある東京都。オリピック招致ではなく、福島の事故収束が、東京都知事の最重要・再優先の課題だと思うが、如何だろうか?

私は、ドイツなどの良心的な国々が、東京都の放射能汚染を問題視して、東京オリンピック「ボイコット」を表明して欲しいと、心から願っている。それも、出来れば東京に開催地が「決定」する前に、表明してもらいたいと思う。最悪、開催地が東京に決定した場合は、多くの国を巻き込んでボイコット運動を展開して欲しいと思っている。今や日本人の「馬鹿」は「外圧」でもなければ治らないと思うからだ。

東京オリンピック招致は、日本国民から現実を隠すためのスピンであることは、ほぼ間違いない。今後、福島で色々なトラブルが起きるたびに、それは最大限利用されるだろう。マスコミは、政府・東電の罪を覆い隠すために、好きなときに東京オリンピック報道を持ち出すことができる。例えば「女子高生行方不明事件」が、起きなくても、これさえあれば国民の関心を逸らすことが常に可能だ。万能スピンである。

共産党東京都議団が、石原都政時代にもっと力を持っていたら、石原が行なった数々の、都民の税金を「ドブに捨てる行為」を止められていたと思うと残念で仕方がない。議席を獲得した今こそ、猪瀬直樹の失政を、極力正してもらいたいと願っている。  
 
posted by takashi at 13:27 | Comment(12) | TrackBack(0) | 時事、政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まったくおっしゃるとおりだと思います。

今福島原発は、どうなっているか、これからどうなっていくのか・・・
増えつづける汚染水・・・・
海に流出するのを防ぐ手立てはない、というより、海に流すしか方法がない。
汚染された魚が海を泳ぎまわる・・・・
考えただけで暗い気持になります。
書いておられるように、4号機が崩壊したら、もう本当に「おわり」でしょう。

日本国民は、世界中から糾弾されることを覚悟しなければなりませんね。
まったく、何がオリンピックだ!!
Posted by しろー at 2013年09月04日 00:20
勝俣恒久会長
 →日本原子力発電の社外取締役に再任(現在家族と共に海外在住)
 
清水正孝社長
 →関連会社・富士石油の社外取締役に天下り (現在家族と共に海外在住)
 
 武井優副社長
 →関連会社・アラビア石油の社外監査役に天下り(現在家族と共に海外在住)
 
 宮本史昭常務
 →関連会社・日本フィールドエンジニアリングの社長に天下り(現在家族と共に海外在住)
 
 木村滋取締役
 →関連会社・電気事業連合会の副会長に再任(現在家族と共に海外在住)
 
 藤原万喜夫監査役
 →関連会社・関電工の社外監査役に再任(現在家族と共に海外在住)

そういえば東京電力のトップたちは上記のように今や家族と共に海外に脱出しているとのこと…

たかしさんの予言が見事に的中しましたね…

そんな東京にオリンピック?

国際的なイベントよりも国際的援助をフクシマに頼るべきなんですがね…
Posted by NDDS at 2013年09月04日 07:29
しろーさん、NDDSさん、こんにちは。

「東京オリンピック招致」というのは明らかな愚行です。もし仮に開催が「決定」でもしようものなら、日本の歴史に汚点を残すことになるでしょう。

東電役員の「海外移住」については、事故当初から容易に予想はついておりましたが、それが現実のものとなっても、日本のマスコミは何の批判も展開しないのですね。情報すらも国民に与えようとしない。そんなわけで、彼らの「海外逃亡」が「事実」であるかどうかすらも、我々日本人は知ることが出来ない。勢いツィッター等の、多少デマを含んだ情報が拡散されてしまう。

日本のマスコミは本当に腐りきっていますね。あのような連中に、思うように情報を操作されながら、現実は一歩一歩確実に「4号機プールの崩壊」という「破滅」に向かって進むしか無い。それが我々日本国民です。
Posted by たかし at 2013年09月04日 10:55
こちらでの書き込みはお久しぶりです

あくまで週刊誌
週刊大衆で描かれたものですので真偽はどの程度のものか確認できませんがとっくに中東に行ってるというのがネットでの定説ですよね

週刊大衆ですが勝俣氏はドバイで高級マンションぐらしなんだとか

https://www.facebook.com/npokakehashi/posts/552378694811513
(週刊大衆)、事故前の勝俣前会長と清水前社長の年間役員報酬は7200万円。さすがに事故後は減額されたが、それでも 東電の役員は高級取りなのは事実、前会長は ドバイ超高級マンションで家族と暮らしてる、被害者が未だに 原発事故後遺症に苦しめられてるのに、そして 海に汚染水を垂れ流す事態が続けば世界から袋たたきにあいます、福島の実態とドバイ、天国と地獄ー、ー;。
Posted by NDDS at 2013年09月04日 21:14
2016年福岡オリンピック招致が叶わなかったせいか、今回の東京オリンピック招致に関しては、どうでもいい感じがしています。

で、「何でも反対」日本共産党の面目躍如?
Posted by 金本知憲 at 2013年09月05日 08:17
>「何でも反対」日本共産党

未だにこんな事言っちゃう『ネットDE真実』のアホが存在するんだね。
まあ、ぶさよでぃっくとそーかな仲間達では無理もないか。
Posted by あるふぁ at 2013年09月16日 13:45
>未だにこんな事言っちゃう『ネットDE真実』のアホが存在するんだね。まあ、ぶさよでぃっくとそーかな仲間達では無理もないか。


彼らの主張とは逆の立場の人が事実関係で反論に窮し、「ネットDE真実」 を便利な方便、安易なレッテルとして悪用し、苦し紛れの人格攻撃、単なる揚げ足取りをしているだけの場合もあります。
まぁ、そういうことですかね。
Posted by 金本知憲 at 2013年09月17日 21:53
ウソを書くなって事なのだが、わかんねーのかね?
ぶさよでぃっく犯罪者予備軍とそーかな仲間達には。
Posted by あるふぁ at 2013年09月21日 11:10
>「何でも反対」日本共産党
コレがウソなのだがね。
自称警察官はウソを吐いてもOKなんですね。
Posted by あるふぁ at 2013年09月21日 11:12
創価学会と決めつけないでね。
Posted by 金本知憲 at 2013年09月21日 12:55
創価学会とは書いてないんだけどね。

>「何でも反対」日本共産党
これなんか典型的な『レッテル貼り』ですな。
Posted by あるふぁ at 2013年09月23日 10:17
http://takadaaki.blog.fc2.com/blog-entry-44

直接、各社に電話で本当に海外に行っているのかを尋ねました。
皆さん、海外には行っていません。
週刊大衆9月16日号の記事を出所と言う人もいますが、
その週刊大衆9月16日号の引用も

「政治評論家の本澤二郎氏が語る。
「海外逃亡の事実を知って気分が悪くなりました。ネットサイトやブログでは、もうかなり有名ですが、事故当時

の東電首脳部の動向が詳細に書かれています。勝俣前会長は家族とともに海外逃亡中。また、清水前社長も、同じ

く家族と一緒に海外生活中という話ですからね」」

とネット上のうわさを元としており、本当の情報の出所を載せているわけではありません。
東電元幹部が海外に逃亡という噂は、デマです。
Posted by 亜樹 at 2013年11月27日 14:32
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