2013年06月03日

ODAの正体

私は、ネトウヨの妄言である「在日特権」について、そんなものは「存在しない」ことを証明した。
<在日朝鮮人について>
http://takashichan.seesaa.net/article/297357249.html

また、ネトウヨの「日本は朝鮮のインフラを整備して、教育を行なった。西洋人は植民地で搾取だけをした」を論破した。
<日本が朝鮮半島でしたこと>
http://takashichan.seesaa.net/article/297352055.html

今回は、ネトウヨの「3つ目の妄言」である「日本の戦後補償は、もう既に終わっている。それなのに特定アジアの連中は日本に金をせびり続けている」を、取り上げる。

結論から言おう。日本が賠償を行なったのは次の4カ国に対してのみである。ベトナム、ビルマ(ミャンマー)、インドネシア、フィリピンで、総額約3,700億円。ドイツとは2桁ほど違う。ネトウヨが「賠償は済んでいる」とほざいているのは、実は「準賠償」といわれる「経済援助」のことなのだ。ODA(政府開発援助)を始め、輸出入銀行が行なう円借款などがこれにあたる。

ところで、ドイツはナチスの行なった「迫害」に対する「個人補償」を、年金という形で現在も続けている。
http://www.zephyr.dti.ne.jp/~kj8899/deutchland%201999.html

このような個人補償は日本は一切やっていない。例えば「従軍慰安婦」「被強制労働者」「朝鮮人元軍人(およびその遺族)」などである。こういったところが日本の「不道徳」だと、私は申し上げているわけだ。これらは、最低ドイツに見習って行なうべきだと、私は思う。で、「ODA」とは如何なるものか?

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・日本においては、援助の基本的な指針と原則を定めた「援助基本法」というようなものが制定されてきていない。そのため、援助の基本理念が、はっきりしていない。こうした理念と基準が明確でないことから、独裁政権を支援するような案件、一部富裕層に恩恵をもたらすだけの案件、人権抑圧に手を貸すような案件、最貧層の人々とか先住民の人々とかを虐げるような案件、日本企業を潤すだけの案件、さらには環境破壊をもたらすような案件までもが、すべて「援助」の名のもとに、十把ひとからげにして取り扱わてきているのである。
・賠償、準賠償の供与は、日本経済の復興と貿易の振興との絡みで実施されることが企図された。賠償、準賠償を輸出振興のテコにするというのが、日本の倍賞政策の底流をなしていたのである。
・韓国およびミクロネシアに対する準賠償の供与は、これらの国々が日本に要求していた財産権請求の問題を、これによって解決したものである。(鷲見一夫著:「ODA援助の現実」【岩波新書】)
http://p.tl/wIRl
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日本のODAを理解するためには、日本の箱モノ行政を思い浮かべれば充分かも知れない。その構造はまったく同じである。すなわち大企業によって「需要が作られる」ということである。日本の商社や電力、ゼネコンによって「目をつけられた」海外の開発案件は、日本の建設コンサル会社や、調査会社によって「もっともらしい理由」をつけた「提案書」や「報告書」にまとめられる。この間には、我が国の外務官僚や、外務族議員が入り込み、重要な役割を果すのは言うまでもない。

その結果、受け入れ国側にとっては「必要ではなく」「環境を破壊する」が、しかし日本国内の商社には莫大なマージンが落ち、更にはゼネコンや電力会社には、ぼろ儲けが約束される、という「本末転倒」案件が、無理やり成立させられるわけである。これらの金は、国民の血税、または「ゆうちょ」や「かんぽ」などの、国民の財産が湯水のように使われる。すなわちODAの「目的」とは、日本国内大企業への「利益誘導」に他ならない。

過去、最も悪名を馳せたのは「ダム」であろう。ありとあらゆる「環境破壊」「先住民の生活破壊」などが伴うこのプロジェクトは、メンテナンスという「打ち出の小槌」がついて回る。施設維持のための「金儲け」が、永久に保証されるのである。電力・ゼネコン大企業にとって、これほど美味しいものはない。

さて、あまりに日本の「援助」を悪く言い過ぎたので、最後にひとつ、そうではない例を挙げようと思う。それはNPOによる「援助」の例である。ここで紹介されている「上総掘り」の普及は、開発途上国に多大の恩恵を与えたものである。「重機」も使わず「燃料」も使わず、農地を潤す水が得られる技術。そしてその技術は、現地でメンテナンスが可能なものである。日本国内の大企業は潤さずとも、これこそが途上国の人々を潤す、本物の「援助」であろう。
http://homepage3.nifty.com/iwp/iwp-towa/iwp.htm

参考スレッド
<彼我の「あまりの違い」日本とドイツ>
http://takashichan.seesaa.net/article/364855330.html



 

posted by takashi at 20:43 | Comment(10) | TrackBack(0) | ネトウヨ、バカウヨの醜態 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 「胸を張って、日本は償いが出来ていると言えるか。出来ているとするならば、その内容を説明できるか。」
 「朝鮮半島は日清戦争の戦場となり、日帝36年のみならず、朝鮮戦争補給基地として朝鮮半島の苦しみを利用して経済発展した日本。そのことを理解できているか。」

 これができていれば、バカで無い限りネトウヨにはならないと思うのです。
 あちらでは、通貨統合どころか欧州合州国構想まで語られているんですがねえ。
Posted by KURAMA at 2013年06月04日 00:06
最近、たかしさんをTwitterで見かけないので、どうされたかと思っていました。

お元気そうで何よりです!
Posted by アニキ at 2013年06月08日 00:01
アニキさん、アリガト(笑)。
Posted by たかし at 2013年06月08日 00:29
ネトウヨは、彼ら自身の身の回りで起こっていること、給料が少なかったり、友人がいなくて孤独だったりといった様々な鬱憤を、かつて日本が侵略した国の人たちに当り散らすことで、納得しようとしているんでしょう。
ネトウヨに限らず、日本の多くの国民は、論理的に物事を考えることが出来ないようです。例えばマスコミの世論調査でも、「原発の推進や、戦争放棄を謳った憲法9条を書き換えることには反対だ」と回答する人が過半数(今や政府の御用達としか思えないマスコミの世論調査でも)。  ところが、「どの党を支持するか」となると、自民党が断然多い。



Posted by しろー at 2013年06月12日 12:25
自民党になってコメント欄も滑稽ですわ。
全てのネトウヨが「低学歴で無職か低収入、友人がいなくて孤独」であればいいですね。


Posted by えら〜 at 2013年06月13日 10:00
低学歴で無職か低収入、友人がいなくて孤独
←どれか一つは当てはまっています。
Posted by え〜ら at 2013年06月13日 21:17
お前馬鹿か。
いまどき何言ってんだよ。お前が恥知らずだわ。
Posted by k at 2013年06月14日 23:59
そーかそーか、 えら〜 at 2013年06月13日 10:00
自身は「低学歴で無職か低収入、友人がいなくて孤独」がすべてあてはまると宣言したいのですね。
Posted by あるふぁ at 2013年06月15日 11:55
たかしちゃん、「35歳の高校生」の馬場亜矢子さんを見習って高校生からやり直せばーーヽ(^o^)丿
Posted by たかしちゃん大好き倶楽部 at 2013年06月27日 19:19
たかしちゃん大好き倶楽部へ、
おい、ゴミクズ、きさま、不細工なツラと醜悪な性格で、誰からも相手にされず、一日中、PCにしがみついているのだろうが、きさまのようなウジ虫は世の中にとって邪魔なだけだ。今すぐ、消え失せろ、消えてしまえ。生ごみ、カス。
Posted by 白石 at 2013年06月28日 23:10
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