2013年05月19日

ネトウヨの文章の「法則性」と橋下徹


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私は、長年ネトウヨを観察・分析してきたわけだが、その結果ネトウヨの文章には、ある「法則性」があることを発見した。
※)ただし、これ以降説明する「ネトウヨ」とは、自分自身を「ネトウヨでないと主張する」ネトウヨであることを、ご注意願いたい。いわゆる「天然のネトウヨ(すなわちバカウヨ)」は、この中に含まれない。

そのことを説明する前に、前提としてネトウヨの「深層心理」について語る必要がある。どういうことかと言えば、ネトウヨは「後ろめたい」ということだ。彼らは彼らなりにネトウヨが「恥ずかしい」と思いながらネトウヨをやっている。何故、私がそう考えるに至ったかというと、彼らの文章には常に「エクスキューズ」が忍び込ませてあるからだ。つまり「キレイゴトとしてのタテマエ」と「醜い本音」を常に「ミックス」することにより「本心」をごまかすという行動を、彼らはとっている。つまり、彼らの書く文章は、タテマエの中に本音を上手く「混入させる」ことにより、わざと「一読しても分からない」ものになっていることを、私は発見した。これは、実は「無意識下」で行なわれている、と私は考えている。おそらく彼らは、自分でも認識せずに、そういう文章を書いていると思われる。その原因がつまり「後ろめたさ」なのである。

この「深層心理」を発見したことにより、私はネトウヨの書く文章を、極めて論理的に「説明」することが出来るようになった。

<ネトウヨの文章について(その1)>
http://takashichan.seesaa.net/article/105890983.html

このエントリーでは、具体的にその論証を行なっている。以下の文章は、あるネトウヨの書いたものである。

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だいたいね、韓国に対する反発ってのは理解できますよ、竹島は不法に占拠してると言ったって良いし、他の国の国旗を踏み付けたり燃やすようなな連中は好きになれるわけがない。でも、そうじゃない人まで含めて「チョン」だなんだって蔑称で彼らを呼んだり「チョンはみんな頭悪い」みたいな言い方してる連中も程度は一緒じゃないかなぁ?だいたい民族性ってのがあるから、ある程度は民族を一まとめにしてどうこう言ったりするのもありなのかもしれない。ただ、朝鮮人は皆まともじゃないと言った論調で話してる人間は正気を疑う。もちろん昨今の韓国の反日姿勢や政府の迷走なんかは褒められたもんじゃないけど、それをもって朝鮮人全体を差別する輩は彼らが憎む冷静さを欠いた一部の朝鮮人と変わらないとしか思えないんだけどなぁ
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文章に番号を振って検証してみる。

@だいたいね、韓国に対する反発ってのは理解できますよ、竹島は不法に占拠してると言ったって良いし、他の国の国旗を踏み付けたり燃やすようなな連中は好きになれるわけがない。
Aでも、そうじゃない人まで含めて「チョン」だなんだって蔑称で彼らを呼んだり「チョンはみんな頭悪い」みたいな言い方してる連中も程度は一緒じゃないかなぁ?
Bだいたい民族性ってのがあるから、ある程度は民族を一まとめにしてどうこう言ったりするのもありなのかもしれない。
Cただ、朝鮮人は皆まともじゃないと言った論調で話してる人間は正気を疑う。
Dもちろん昨今の韓国の反日姿勢や政府の迷走なんかは褒められたもんじゃないけど、それをもって朝鮮人全体を差別する輩は彼らが憎む冷静さを欠いた一部の朝鮮人と変わらないとしか思えないんだけどなぁ

各文の分析に入る。
@ではまず「韓国に対する反発ってのは理解できますよ」と言っている。韓国に対して反発しているのは、この文章の前段によると「某巨大掲示板」(2チャンネルのことと思われる)に巣食うネトウヨであるらしい。そのネトウヨのやることが「理解できる」とこう言っている。「他の国の国旗を踏み付けたり燃やすようなな連中は好きになれるわけがない。」とも言っている。この伝でいくと日米自動車摩擦の折に日章旗に火をつけ、国産車を燃やしたアメリカ国民も当然好きになれないと思われる。

Aでは「そうじゃない人」つまり「他の国の国旗を踏み付けたり燃やすような連中」以外の韓国人を含めて「チョン」と呼んだり「チョンはみんな頭悪い」などと言っている連中、すなわちネトウヨも「他の国の国旗を踏み付けたり燃やすような」韓国人と同程度だと主張する。実に当を得た良識ある物言いである。つまり何が言いたいのかと言えば、暗に「自分は2チャンネルに巣食うネトウヨとは一線を隔している」と言っている。つまりこのエクスキューズをもってして、自分は「ネトウヨではない」と主張しているのだ。

ところが何故かBではそれと正反対のことを言い始める。つまり「だいたい民族性ってのがあるから、ある程度は民族を一まとめにして」「チョンはみんな頭悪い」ということもありだ、と何故かこうなる。ところがである。にも拘わらずCでは「朝鮮人は皆まともじゃないと言った論調で話してる人間」の正気を疑うのだそうである。つまり「チョンはみんな頭悪い」ということもありだとは思うが「チョンはみんなまともじゃない」と言うのはいかん、とこう言うのだ。もう何が何だか分からない、シッチャカメッチャカである。

Dはもう同じことの繰り返し。書かなくても同じこと。ただ無意味に存在する文脈だ。

この中に実は本音がひとつだけ隠れている。つまりそれは紛れもないB「ある程度は民族を一まとめにしてチョンはみんな頭悪いということもありだ」というこの部分だ。それ以外の文脈はこの本音の部分を巧妙に隔すためのカモフラージュに過ぎない。つまり何も考えずに字面だけ追っていけばどうということもないように感じるが、一語一句考えながら読むと、始めは何を言っているのかさっぱり分からない。しかしさらに細かく分析すると、意外なところに本音が発見される、そういった文章なわけだ。

ネトウヨの文章と言うのはこのパターンが非常に多い。彼等は本音を裸の形で言う勇気はない。それが恥ずかしいことだという罪悪感がネトウヨはネトウヨなりに心の隅にいつもある。そこで彼等の書く文章と言うものはおのずから必然的にこのようなものにならざるを得ない。このことは殆ど全ての彼等の文章についていえることである。したがってひとつ証明すれば残りもすべて証明されたと同じことである。

どうであろうか?このようにネトウヨの書く文章には「キレイゴトとしてのタテマエ」と「醜い本音」が常に「混在」している。

さて、このたび晴れてネトウヨであることが判明した「橋下徹大阪市長」の書く文章(とりあえずツィッターのみとする)が、この「法則性」に果たして当て嵌まるかどうか、これから検証していこうと思う。
 

posted by takashi at 21:47 | Comment(4) | TrackBack(0) | ネトウヨ、バカウヨの醜態 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 私は橋下氏が大阪府知事をやっていたころから、たまたま運よくテレビに出ることができたネトウヨであるとあちこちで言ってきましたが、今回の発言と弁解でネトウヨであることが完璧なかたちで世間に示されたと思います。

 橋下氏が最初に言ったことは、非常識な暴論ではあっても内容に著しい矛盾はなかったと思います。それが本人の予想に反して世間から袋叩き状態になったので、前のエントリーに示されていたような、矛盾した内容を、だか、や、しかし、で繋いで述べる、無茶苦茶な内容のものになっています。

 ここ数日の橋下氏の言っていることは、一文の中で趣旨が矛盾していて、慰安婦を肯定しているのか否定しているのか、官憲の関与をどう考えているのか、さっぱり分からないものになっています。

 ところが本人は自分が追い込まれて分からないことを述べていることを認めず、マスコミに言葉の理解力がない、マスコミに大誤報をやられたと、ひたすらマスコミに責任を転嫁しています。

 このあたりの行動の感覚も、自分たちにとって都合の悪い情報は朝鮮人に支配されたマスコミの捏造にしてしまうネトウヨ体質そのものだといえます。

 ただネトウヨ業界全体を見ると、これを機会に韓国とずぶずぶの関係が明らかになっている安倍氏から橋下氏に乗り換えるネトウヨが意外と少ないような気がします。

 被差別部落の人たちは日本人ではないから差別は正当である、同和、解同はみんな反日であり、在日と同じく売国の民主党を支持している、とネトウヨの論理ではなっています。

 愛国者はみんな純粋日本人で、帰化人や同和のような非純粋日本人は、在日の仲間である、と考えているネトウヨとしては、橋下氏の出自はとても困るものだといえます。

 ふつうの人間であれば、出自など問題にせず、自分と同じ体質で同じ意見を言っている人であれば支持するわけですが、日本人であることだけが誇りのネトウヨにとっては血統や出自は宗教であり、血統や出自でその人の政治的な立場が決まるという教義を捨てることもできません。

 橋下氏に対しての現在のネトウヨは、橋下氏がネトウヨそのものであるという現実と、同和は日本人ではなくみんな反日であるという自分たちの教義との板挟みになっているように私には感じられます。
Posted by たかひろ at 2013年05月19日 22:21
【たかし】

たかひろさん、

>ここ数日の橋下氏の言っていることは、一文の中で趣旨が矛盾していて、慰安婦を肯定しているのか否定しているのか、官憲の関与をどう考えているのか、さっぱり分からないものになっています。

実は、私はそれほど橋下には関心がなくて、あまり発言を注視して来ませんでした。しかし、ここのところの発言を聞いていると、奴が間違いなくネトウヨであることに気づきました。「一文の中で趣旨が矛盾している」のも、ですから以前からそうなのか、ここ数日なのか分かりません。

ただ、言えることは「侵略」や「慰安婦」といったことがらに関するネトウヨの反応というのは、だいたいほとんどが同じですね。「本音」をストレートに言いたいのだが、そうするとあまりに自分が情けない(恥ずかしい)、そこでタテマエを適当に織り交ぜて「作文」するわけです。

ところが、そうすると、橋下のツィートのようなわけの分からない文章が出来上がってしまう。そこで読んだ者は、一生懸命「分析」したりして考えて見るわけです。でも分かりっこない。何故ならネトウヨの文章は「本音」と、それをごまかすための「タテマエ」の「羅列」でしか無いのですから。

これを奴らは「無意識」にやっている。そういう文章が、自動的に出来上っちゃう。当然、前後に「矛盾」がボロボロ生じてくる。だから、やることはただひとつ、奴らの言うことから「本音」だけを「抽出」すればいいわけです。あとは矛盾の指摘です。
Posted by たかし at 2013年05月20日 16:22
わたしの母はバカウヨです。「愚か」は他者には凶器でも、母にとっては自分を守る要塞でもあります。
Posted by アマヤ at 2013年05月24日 22:19
なるほど!と思いました
ネトウヨの下らない文章なんて適当に
読み流していましたが(実際意味が分からない
のも多いですし)、こうして分析すると
卑しい心の本音がポロリと出ていますね。
彼らの腐った魂は、痛い目に合わないと
救われないのでしょう。毎度呆れています。
しかし、橋下を含め、
こんなのを支持する人が多いのも
日本が少しずつ異常になってきているようで
怖い。
Posted by 麦わら帽子 at 2013年08月03日 14:44
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