2013年03月25日

「座頭市と国定忠治意外伝」

勝新も「座頭市千両首」で、国定忠治と「共演」を果たしているが、こちら「座頭市と国定忠治意外伝」は、晩年の忠治の出入りに、ふたたび市が加勢する物語である。何しろ、今から35年前の貴重な映像(いろいろな番組の「つぎはぎ」のようである)。主演は、当ブログのコメンテーターでもおなじみの、本間康二さん。若い(笑)。当時は、鉄道駅のバリアフリー運動などで活躍し、ミニコミ紙なども発行されていたと聞いている。そんな彼の、おそらく唯一の「演劇活動」が、この「座頭市と国定忠治意外伝」である。今回私も初めて「動く映像」で鑑賞させていただいた。思ったより(失礼!)良い演技をしていらっしゃる。当ブログ読者にも、是非見ていただきたいと思い、無断転載したが、本間さん、迷惑なら削除しますゆえ、おっしゃって下さい。

 

 



<本間氏談>

この芝居をみんなに見てもらうんだけれども、注意してもらいたいのは言葉の問題ですよね、いわゆる差別語って言われているメクラ、カクワ、腰抜けとか、そういったのがぼんぼん出てくる。で、まあ、戸惑われる方もいるんじゃないかと思うんだけれども、もちろん障害者にしてみれば非常に切実な言葉ということで、気にする向きもあるかと思いますけれども。しかし実情を、そういった言葉だけでね、規制して、それを無くしてしまえばそれでいいのかと、いうような問題が一つありますね。

「同じ命である」といった尊さを訴えてこそ、それが本当のテレビのやるべきことではないか。それをやってない。そういったテレビの見せかけの福祉論みたいな、そういったものに反逆したいというつもりでね、こういう劇をやったわけです。ですから理屈がどうのこうのっていうんじゃなくて、肌で、その、体験でね、感覚で知ってもらいたい。同じ人間がそこで芝居を演じている、そういうものをね、皆さんに見ていただきたい、そういうつもりで是非ね、一人でも多くの人に、この芝居を見てもらいたいと思います。

詳しくは、本間氏のホームページで。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/aiz/0000honma_chuji-00z.html

posted by takashi at 00:05 | Comment(5) | TrackBack(0) | 映画・文学・音楽など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いきなりBEEGEESの「Stayin'Alive」が聴こえてきて面食らいましたが、
本間さんの若きお姿含めた貴重な映像を楽しく拝見させて頂きました。
白塗りと鬘がよくお似合いですね。(おべんちゃらじゃなくて)

いつか「オアシス」(韓国映画)について語り合いましょう、と言った言葉、まだ覚えておられるかなぁ。
Posted by やす at 2013年03月25日 20:31
【本間康二】

 お久しぶりです。m(_ _)m
 どうも、幽玄氏とのやりとりが苦手で、きてもいつもの伝で「悪口」の一つも書いて来ずばおれなくなり、嫌われるもとですのでと、敬遠してまいりましたが……
 これは!
 じつに恐縮!
 ありがとうございました。また、やすさんにまで見ていただいて、やすさんにもありがとうございました。

 ブログで動画を――ブログといわず、動画なんてあんな細工、やろうとも思わずきたのですが、ひょんなことから前向きに取り組んで初チャレンジしたのが「忠治」でした。お恥ずかしい! いや、もちろんいろんな意味でです。
 本篇で触れてないこと(同業者の事情として触れることのできなかったこと)、それが当時1978年、1日借り切った公会堂の「空いている昼間の時間に何かやってみないか」と下町タイムスからいわれた時、発憤したきっかけはこの年からはじまった日テレの「24時間テレソン」への対抗意識でした。
 発憤し、反発して抵抗したからといって、どう溜飲下げられるわけでもないですがね。

 つい先日、どうにも無力感にとらわれたこと、それは平日の銀行で2万円下ろして100円の手数料取られたと知った時です(ここに明細書あり、「お取引日 13−03−25」「お取引時間 10:28」「お取引金額 ¥20,000」「手数料 ¥105」、ちなみに住友銀行)。「貸してやってる」つもりが、高い利子を払って「預けさせてもらってる」身の上とは!
Posted by 本間康二 at 2013年03月28日 03:10
本間さん、どうもです。

日テレの「24時間テレビ」そんな古かったんですね。胸糞わるい番組なので、やってる時は敢えて見ないようにしていますが。盲目の美少女をキリマンジェロへ連れて行って「お涙頂戴」を狙ったり、全く悪どい番組です(見てないのに何で知ってるんだろ?)。

銀行の手数料も同感です。なるべく同行か、手数料のかからないコンビニ(事前に調べておいた店)で下ろすようにしています。この105円は、あくまでも「手数料」であって「利息」ではありません。それが証拠に「消費税」まで乗っている(笑)。

ところで、清水の次郎長に出てくる悪役の侠客「黒駒勝三」は、実在の親分で、甲州一帯では今も住民に尊敬されているとか。それに対し、忠治や次郎長は、後にずいぶん「脚色」されていると聞きました。忠臣蔵の吉良もそうですが、案外地元では英雄だったするんですな。では。

Posted by たかし at 2013年03月28日 09:55
> 盲目の美少女をキリマンジェロへ連れて行って……

 「どうだい、ここからながめる絶景は素敵だろう?」ってかー(笑)。
 まあ、テレ朝も似たようなものです。
 全盲の佐賀君がもらった「出演料」は、たしか置き時計だと思ったな。もちろん、点字なんかじゃなく晴眼者用の、時刻表示がでっかく出る奴ね(笑)。
 どんなに大きく表示したって全盲は全盲なんだってば!
Posted by 本間康二 at 2013年03月28日 21:35
本間さん、

そう言えば、キリマンジェロの美少女は「世界の果てまで行ってQ」で見たのでした。でもその後きっと「24時間テレビ」にも、彼女は引っ張り出されているでしょうね、私、賭けてもいいですよ(笑)。

>「どうだい、ここからながめる絶景は素敵だろう?」ってかー(笑)。

その「登山」が、彼女の望んだものだったのかどうかまでは覚えていませんが、まあ「ヤラセ」は間違いないと思いますよ。まああ、これを見て下さい。これが「日テレ」かどうかまでは、知りませんが。

http://p.tl/o4V0
Posted by たかし at 2013年03月28日 22:32
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