2013年03月15日

「幕末太陽傳」

実に楽しい時代劇である。

幕末の江戸を舞台に、実在の歴史上の人物と、落語のストーリーをミックスした、この上なく良く出来た台本の映画である。ストーリーの背骨は落語「居残り佐平次」から採っているが、他にも「品川心中」「五人廻し」などの廓ものが挿入され、最後は「お見立て」の落ちがそのまま使われている。

フランキー堺の佐平次が、何と言ってもハマっていて素晴らしい。貸し本屋の金造に小沢昭一、牛太郎に岡田真澄、都々逸「三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」の都々逸の作者とされる高杉晋作を、石原裕次郎が演じている。これほどの豪華メンバーの作品を、当時の日本は作っていたのだ。隔世の感がある。

posted by takashi at 13:29 | Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・文学・音楽など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうそう。
こうやって幽玄からちょっとずつ離れていくといいよ。
Posted by 他力本願 at 2013年03月16日 06:58
他力本願=makotoクソ

そうそう。
こうやって日本からちょっとずつ離れていくといいよ。


お約束のポエムありがとうございます。
Posted by あるふぁ at 2013年03月16日 15:29
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。プロキシ経由は削除されます。

この記事へのトラックバック
このページのトップヘ