2013年02月08日

kinkn.tv の閉局について

これまでも愛川欽也氏について、あるいは、CS放送「朝日ニュースター」の「パックインジャーナル」について、エントリーを書いてきました。
<民主党の右傾化と政界再編を予言する>
http://takashichan.seesaa.net/article/123780743.html
<増税イコール消費税という「神話」について>
http://takashichan.seesaa.net/article/152684282.html
<中国嫌いにとっては「朗報」>
http://takashichan.seesaa.net/article/146239657.html
<予備役自衛官問題>
http://takashichan.seesaa.net/article/195275207.html
<「愛川欣也のパックインジャーナル」について>
http://takashichan.seesaa.net/article/134817912.html

昨年の3月に「朝日ニュースター」の「身売り」に伴い、14年間続いた「パックインジャーナル」が終了し(終了と言うよりも、この番組の「報道姿勢」を「許容」出来ない、新株主「テレビ朝日」が、この「看板番組」ともいうべき高視聴率番組を「追い出した」というのがその真相)、それ以来CS「朝日ニュースター」は、凋落の一途をたどっているようです。私もそれ以来、一度もチャンネルを合わせてはおりません。その「身売り」当時の状況を書いてあるのが、以下のエントリーです。
<藤波心ブログ更新しましたぁ〜(^O^)/>
http://takashichan.seesaa.net/article/251017756.html

このように「脱原発」を訴え「自民党政治」「民主党政治」にも、一貫して「物申してきた」番組である「パックインジャーナル」はその後、周りの後押しもあり、愛川欽也氏の「愛川企画」が引き取って、インターネットテレビの形態で「パックインニュース」の名前で存続することとなりました。

月額1000円の会費では、経営的には大変だったと思います。そんな中「手弁当」で参加してくれていたコメンテーターの皆さんには、頭が下がります。私が一番好きなコメンテーターは、田岡俊次氏です。「この人と酒を飲んだらさぞかし楽しいだろうな」というのがその理由です。メンバーの中では唯一の「原発容認」の立場で、周りから責められることも多く、苦労なさったと思いますが、お得意の「軍事・世界情勢」に関しては、まさに「水を得た魚」誠にすばらしい見識を披露してくれておりました。あと、朝日の経済部出身の山田厚史氏も、歯に衣着せぬ論評で、この番組において同様に「水を得た魚」のような存在でした。これらのふたつの番組は、3.11の一週間後には、後藤正志氏を解説者としてスタジオに招き、メルトダウンの可能性を含めて「本当のこと」語ってもらいましたし、その後も小出裕章氏等の反原発著名人を、数多く、登場させています。

さて、その新生「パックインニュース」が、この3月をもって終了することとなりました。「パックインニュース」だけではなく、kinkn.tvの他の番組もすべて終了、すなわちkinkn.tvそのものが「閉局」となるわけです。同じくkinkn.tvの「パックインラジオ」では、ハガキ(メール)の常連だった私としては、残念で仕方ありません。

愛川氏は、今の日本の現状を憂いていました。そして、時々「無力感」にさいなまれることがあったようです。今回の「閉局」を決心させた直接の動機は「昨年末の衆院選」であったと、愛川氏は語っておられます。その心境というものは、私も全く同じですので、よく分かります。私ならば「日本人は民度が低い」「日本の有権者は馬鹿ばっかり」などと、平気でブログに書いてしまいますが「常識人も」相手にする「公共の電波(回線)」ではそういうことは、やはり言えません。

山本太郎氏なども、同様で、タレントである以上、越えられない一線というものが確かにあります。彼に関して言えば、スポンサー企業や事務所のことではもちろんありません。「視聴者」のことです。ある番組で、その視聴者のことを、山本氏は一度だけ「愚民」と言ったことがありました。「新鮮」でした。「太郎ちゃん、よく言った!」と、私は拍手をしました。
<今井一氏の「原発国民(都民)投票」について思うこと>
http://takashichan.seesaa.net/article/285218781.html

先日、私は「パックインラジオ」宛に次のようなメールを送りました。多くの視聴者から同様のメールが送られていました。

「パックインニュースとなってから一年間、パックインジャーナルの時代を入れると十数年間、日本の報道界の中で『明けの明星』のように輝いていた番組が、もう見れないのかと思うと、思わず涙が出て止まらなくなります。楽しみのひとつだったパックインラジオもなくなるとは。3月から私は一体何を楽しみに生きて行ったら良いのでしょうか?千葉のたかしでした。」

posted by takashi at 13:02 | Comment(2) | TrackBack(0) | 時事、政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
愛川欽也氏がそのような活動を行っていたとは!
全くもって不勉強でしたね…
確かに今回の選挙結果には呆れましたし正直何をやっても言っても思考停止したロボットたちには無駄だとしか思えなくなりました。
Posted by NDDS at 2013年02月11日 04:31
先日、エントリーで、kinkin.tvが「閉局する」と、お伝えしましたが、無くなるのは「パックインニュース」だけのようです。

ここだけの話、それもそのうち「復活」するかもよ、気まぐれキンキンのことだし(笑)。
Posted by たかし at 2013年02月13日 11:05
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