2012年12月31日

年の瀬に寄せて

本年も残り少なくなってきた。今年の最大の出来事は、何と言っても12月の衆議院選挙だろう。日本民族が、救い難いほどに「愚かな民族」であることを、全世界に対して知らしめた、歴史的な選挙であったと言える。

我が国は、偶然に後押しをされた、戦後の一時の「繁栄」を、実力だと思い込み、自らを「先進国」と呼んで、まわりの国々を見下してきた。そのツケが回って、近年ではお隣の韓国には追い抜かれ、中国には追いつかれてしまった。戦後補償は何ひとつ果たさず、戦争犯罪を反省することもなく、かつて迷惑をかけた近隣の国々には、未だに尊大な態度で接し、占領軍のアメリカのみを「友好国」だと思い込まされ、せっせと貢いで来た。狭い国土をアメリカ軍に無償で提供し、多額の金を負担し、基地周辺の子女を陵辱されても裁判さえやらせてもらえず、本国では住民の反対で配備すらできない危険な兵器の訓練飛行を受け入れて来た。

その間、当のアメリカは中国と接近し、既に経済的「きずな」は、日本以上である。今や、アメリカの本妻は中国で、日本は妾、などという冗談が囁かれている。そんなアメリカの「術中」に嵌まり、未だに中国の神経を逆なでし続ける日本の為政者たち。過去における「搾取の源泉」としての中国は、今や巨大な「市場」に生まれ変わった。にも拘らず、その中国市場から日本は「排除」されている。作ったものを「買って」もらわなければならない相手国を「シナ」「チャンコロ」と呼び、無用なナショナリズムで「領土問題」を呼び覚ます。当然起きる「不買運動」。失ったシェアは、案の定、アメリカ、EU、韓国にさらわれてしまった。今こそ中国と仲良くし、経済的「きずな」を強めなければならない時に、日本はひとり「仲間はずれ」。

さて、2011年3月11日に、取り返しの付かない「原発犯罪被害」を受けたはずの日本人は、こともあろうに、その原発を半世紀にわたって「推進」してきた自民党を「大勝」させてしまった。ドイツが、イギリスが、フランスが、アジアも含め全世界が、そんな日本を今「信じられない」という目で見ている。原発推進者たちは、またまた息を吹き返すだろう。以前にも増して「グレードアップ」を遂げた上で。

「憲法改正、福祉切り捨て、低所得者増税、金持ち優遇税制、TPP・・・」これらの「公約」は、これから次々と実施されていくだろう。既に年内に、生活保護給付の切り下げ、朝鮮高校への授業料無償化見送りが決定されている。

「民度」という言葉を、また使わなければならない。日本人の80%が、大手マスコミを無条件で「信用」しているというこの「現実」。こう言っては誠に失礼なのだが、この80%というのは、他にはフィリピンぐらいらしい。西欧の先進国では、マスコミを「信用」している国民は5〜10%、多くて15%だそうである。私たちは、本当に「戦後民主主義」を自分のものとしてきたのだろうか?ダグラス・マッカーサーは、終戦時に言った。日本人の精神年齢は「12歳児」並みだと。もしかして我々は、70年経った今も、未だに「12歳児」並みなのではないだろうか?

では皆様、良いお年を。


posted by takashi at 20:52 | Comment(6) | TrackBack(0) | 時事、政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わたしもデモとネットの熱気に煽られて、つい甘い夢を見たので人のことは言えませんが・・それにしても・・。いまだに不正選挙を言い募る人もいるし、これでは参院選でトドメを刺されるでしょう。できるだけのことはします、としか言い様がありません。
Posted by アマヤ at 2013年01月01日 14:48
 日本人の80%が大手マスコミを無条件で「信用」している、そうですね、ロケットと称する事実上のミサイル、などという報道に接すると、マスコミなどまるで信用ができないと思いますが、多くの人たちがマスコミを信じていて、垂れ流される歪められた情報を正確なものと思っていることは間違いないでしょう。

 では、大手マスコミを信じていない人がまともかといえば、大手マスコミは韓国人に支配されている、日本の犯罪は全て在日外国人によって起こされているが、マスコミは通名報道でその事実を隠している、在日韓国人は70%が生活保護を受けているがマスコミはその事実も隠しているから信用できない、などと言い騒いでいます。

 大手マスコミを信用している80%はお粗末で、信用してない人間の中にはもっと愚かな連中がいる、といったなんとも最悪の景色が見えてきます。

 私としては、日本人は戦後民主主義を身につけていないという気がします。

 私が子どものころには、目上の者に口答えしたから殴られて当たり前、などといったことか当たり前のように言われて、暴力による意見表明の弾圧を日本人は当然のこととしていました。

 それから40年が経ち、人権や思想信条の自由が保障されるような社会になったかといえば、極右の議論に追随しない者は外国の工作員、などといった暴論が巾を利かすような状況になってきています。

 日本人とはそういう人達なので、もう仕方がないのかなあ、といった気さえします。正月早々元気の出ない話で申し訳ありません。
Posted by たかひろ at 2013年01月01日 17:14
たかひろさん、

>ロケットと称する事実上のミサイル

ロケット技術がミサイルに「転用」出来ることは事実でしょう。しかし、それを「事実上の弾道ミサイル」と呼ぶ「権利」が、日本人や日本のマスコミにはあるのでしょうか?それを言うなら、日本人だってこれまで無数の「事実上の弾道ミサイル」を、打ち上げてきたではありませんか?

「北朝鮮は、人工衛星を搭載した宇宙ロケットを発射した」「しかし、その技術は大陸間弾道ミサイルにも転用できる技術である」これでいいのではないか、報道するなら、と思うのです。そうやって煽るから、石原慎太郎みたいなバカが勢いづくのです。
Posted by たかし at 2013年01月02日 15:09
フィリピンが日本と同じレベルと言うのは、ご自分で書かれたとおり何かの「情報の無条件な信用」だと思います。

外国への出稼ぎが多く、その意味でいくつもの情報の視点を持ち、民主化革命を起こし、政治に積極的でとても日本人と一緒にはできません。

アジア最大であったスービック米海軍基地を米軍と政府の猛烈な押さえ込みがあったにもかかわらず、国民運動で奪回したことは記憶にありませんか?貧しく基地経済の影響が大きいにもかかわらず、クラーク空軍基地とともに米軍を一掃した民度が日本程度といわれるのはフィリピンを侮辱しているとしか思えません。
Posted by Blue at 2013年01月03日 03:52
Blue さん、

そうですね。「アメリカ軍を追い出した」というその一点で、フィリピンの「民度」は、確かに日本よりも上かもしれませんね。
Posted by たかし at 2013年01月03日 10:24
Blueさん

>フィリピンが日本と同じレベルと言うのは・・・

>民度が日本程度といわれるのはフィリピンを侮辱しているとしか思えません。

たかしさんは、そのような「比較」はされておりません。
本文をよくお読みください。
たかしさんが本文中で述べられているのは、
「80%の国民が大手マスコミを無条件で信用している国は、日本以外ではフィリピンだけ」
という情報についてです。
あなたはこの情報に対する反証をされるべきで、なされてもいない「日本とフィリピンの民度比較」を持ち出すのは、「曲解」による不当な攻撃、と感じざるを得ません。
Posted by やす at 2013年01月03日 11:15
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