2012年10月14日

最後の公共事業4

地下鉄「三越前」駅の改札を出ると、日本橋三越の地下菓子売り場へ通ずる「出口」がある。その横に「共同溝」を観察できる「窓」が設置されているのをご存知だろうか?ご覧になったことがない方は、今度是非見てみて欲しい。大変に立派なもので、日本人は、このような物を作るのが実に上手い、ということがよく分かる。また、穴を掘り進めながらコンクリートで固めていく「シールド工法」にかけては、日本の技術は世界一だと言われている。しかるに、何故それらの技術を国内で、大都市で、住民のために活用しなかったのだろう?何故日本には「共同溝」が「殆ど」無いのだろう?世界の七不思議に入れたいくらいだ。

以前にもお話したが、電線を地下に埋め込む「CCボックス」という技術も、世界一だという。なのに何故、日本の国土にはこれほど「電信柱」が林立し、電線が空を駆け巡っているのか?何故、これほど「汚い景観」の中で、我々は住まわされているのか?何故年がら年中、ムダな税金を使って地べたを掘り返し続けているのか?それは、日本の為政者と電力会社が義務を果たさず、サボタージュを続けてきたためだと、私は指摘し続けてきた。この共同溝(電線共同溝)こそが「最後の公共事業」だと、私は言い続けてきた。都市景観を改善するとともに、多くの「雇用」を創出する、素晴らしい公共事業だと、私は言い続けてきた。しかるに日本政府は、ムダな公共事業「要らない道路」「要らない空港」「要らない橋」「要らない港」そして無数の「要らないハコモノ」そして、大惨事を惹き起こした「原発」ばかりを造り続けてきた。

はっきり言うが、これは世界に冠たる「恥」以外の何物でもない。東京は、都市景観の悪さでは、アジア一と言って過言ではないだろう。例えばネトウヨの諸君は、アジアの国々を馬鹿にするのではなく、彼らに「追いつく」ことも目指してみては如何なものであろうか?



photo1_1_l.jpg








 

posted by takashi at 12:51 | Comment(5) | TrackBack(0) | 電信柱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
公共事案に対する日本のあり方について、まったく同意権です。すばらしい技術があるのにそれを無駄なことに注ぎ込み、挙句採算が取れず二束三文で売却とか、中止とか。
共同溝整備はそれこそ、日本全土で実施して欲しいものです。
Posted by きどぴゅ〜☆ at 2012年10月21日 19:54
一応「専門」なので…
CAB、CCBOX、情報BOXは、今でも事業は続けられてますよ
情報BOX(通信共同管・整備は道路管理者)に至っては直轄の一般国道のほぼ全線で整備済みです。
ただし、これには致命的な問題が1つあって、「メンテナンス性」が最悪なんですよ。
(普通に想像してみてください。架空線と地下電線…どちらがメンテナンスしやすいかを…)
後引込線の問題もあっていわゆる「幹線」にしか使えないという状態にあります。
(引込に推進工法なんて(コスト面で)使ってられませんし、開削工法(コストでは架空線を除けば一番安い)だと長い間生活道路が使えなくなるという問題もあり)
今現在でも、HH(ハンドホール)から引込を立ち上げて架空で各戸に引き込んでいるのが現状です。
(これは情報関係での話しですが、電気だとほぼ架空じゃないと停電の嵐だそうです)
電線共同溝も集約性の高い都市(政令市クラスの中心部)であれば通行規制の損失と天秤にかけてどうにかというくらいで、田舎では使えないとの話でした。
まあ、約100万円/mを1,170,362q(日本の道路法適用道路の総延長)整備するとなると…これにプラスして維持費(大体設置費の1%/年程度はかかる)を考えると…人の夢ですかねぇ…今の国の財政状況では…
Posted by こっぱなお役人(北方在住) at 2012年10月26日 00:38
【たかし】

こっぱなお役人(北方在住)さん、しばらくです。「天皇の謝罪」のエントリーで、少しきついことを申し上げたので、愛想を尽かされたと思っておりました(笑)。

えー「医者の不養生」ということを申します。共同溝もそうなんですが、例えば地熱発電。これなんぞも、技術は世界一だそうですな。アイスランドの地熱発電機は全部「日本製」なんだそうで。で、同じ火山国の日本なので、よほど地熱発電が盛んなんだろう、などとアイスランド人は思っているらしい。そういうことを、飯田哲也氏だったか田中優氏が、講演で言っていたのを覚えています。実際には、日本の地熱発電は、ぼゼロパーセントなんだそうで(笑)。こういうのを「技術の空洞化」とでも言うのでしょうか?

今の日本の電線共同溝政策は、言ってみれば「家を立てた後に地下室を増築する」ようなもんです。無駄な手間とカネがかかる。当然、人家や建築物も電線の引き込みのことなど考えずに立てられている。おっしゃるように、既に人口が密集している場所の工事は、補償問題まで絡んでくる場合すらありますしね。そういう無駄な手間がかかる。これもすべて、最初から「電線地中化」のことを一切考えず、安易に「電信柱」に頼って都市設計をしたからですね。例えばドイツの法律では、電信柱は「仮設構築物」とされ、いずれは無くすべき「義務」を伴っているそうです。まず「法整備」が日本ではなっていない。あたかも「電線共同溝」の設置を「阻害」するのが目的と思われるような、多くの規制や手続きがある。よほどこの問題に関心と問題意識のある首長でなければ、自分の自治体から「電信柱を駆逐する」事業には、手を付けたがらないのではないでしょうか?

だから、地方都市の場合、せいぜい駅前商業地だけが「無電線」で、本当に必要な「住居地」がほぼ100パーセント手付かずですね。こっぱなお役人(北方在住)さんは、どちらにお住まいなのか知りませんが、札幌市などは道が広いので、まだ良いのです。本州の田舎都市は「歩道」すらない公道があり、おまけに目の前にある電信柱が「行く手を阻む」わけです。車椅子、乳母車、自転車にとっては地獄みたいなものです。ま、都市景観も含めて、これらが「ヨーロッパ並み」になるのは、あと200年くらいかかるのではないでしょうか?その頃、日本という国があるのかどうかはわかりませんが。
Posted by たかし at 2012年10月26日 14:15
僕はそんな図面をかいているので、知ってる範囲で説明させて下さい。

CCBの目的は歩道を広く使いやすくしましょうってことです。バリヤフリーなんて表現もします。
元々は車社会中心の道路設計なので、歩道の広さや、車椅子が楽に通れる勾配や高さに変えるのは大変です。お金もかかります。

国道や一級河川を管理しているのは国です。
国はお金を持っているので、国道から工事が始まります。
それから、県に補助金がだされて主要幹線道路(県道)の工事が始まります。
そういった工事が多方落ち着いて、ようやく市や町にお金が回ってきて、県や国と一緒に街造りが計画されます。
市や町がオラんところの税金だと、勝手に工事を始めちゃうと、幹線道路との接続が不可能となり、便利になるはずが逆の結果になってしまうことになります。それと工事中の渋滞がとんでもない事になってしまいます。

予算に合わせた、国、県、市町村との連携がもっとスムーズに行けば、公共道路のバリヤフリー化が早くなるかもしれません。
そして何よりも大事なのが、地域住民の協力が必要なのです。
構造上、どうしても地域の人たちに泣いてもらわないとダメな時があります。協力を得られず、計画が頓挫しちゃうことがよくあります。
中途半端に工事が止まっているのは、その為だと言っても過言ではありません。

それと公共工事は何でもかんでも悪者にされているので、議員さんたちは及び腰になっているのでしょう。
まずは、どこの立場の役人に限らず、目的、予算、そしてどのような工事になるのかちゃんと説明して、理解を得るというのが早期開発の第一歩です。


Posted by 金魚 at 2012年10月27日 19:29
>金魚様
まあ、私ら(事業系事務屋)の中でも「用地処理が終わった事業は8割完成」といいますし、近頃は、掘っている途中のトンネルが「B/C(費用対効果を使った事業再調査)」で途中放置というのも出てきだしてはいます。また、維持費激減の影響もぼちぼちで出しまして、「国賠(国家賠償法適用事案)」件数が、うなぎ上りに増えています。
住宅街の電線地中化に一番良い方法は「土地区画整理」に伴う再開発だと思われますが(道路から何からほぼすべて作り直しますので)、この事業の採択への「住んでいる住民の」反発はものすごいという話を聞いたことが有ります。(ちなみに私権制限を伴う事業なので、対象地区すべてのハンコが必要だったかな?)

>たかし様
触れておられる「補償問題」これが一番の大問題なんですよね…CAB(大規模電線共同溝)やCCBOX(小規模電線共同溝)でも、「負担金(電気事業者や各種通信事業者で話し合って負担金割合を決めます)」や「補償費(道路拡幅だと事業費の95%が用地補償費という事例すらあります)」がたいていネックになってます。技術が進んでいるから事業が進めやすいという話ではなく、周辺住民の理解と、予算編成当局の理解が事業の円滑な遂行には必要なことなのですが、今は、その双方共理解なんざしないという状態でどうしろと…
Posted by こっぱなお役人(北方在住) at 2012年10月27日 23:53
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。プロキシ経由は削除されます。

この記事へのトラックバック
このページのトップヘ