以前、私はネトウヨのあまりの「日本語の乱れ」に警鐘を鳴らして、次のようなエントリーを書いたことがある。
<ちょっとコーヒーブレイクを>
http://takashichan.seesaa.net/article/135041614.html
さて、ところがである。大変なことを発見してしまった。以前私は以下のエントリーで、次のようなことを書いた。
<いやらしい言葉「悩ましい」を連発する細野豪志>
http://takashichan.seesaa.net/article/216705309.html
>この調子で行くと「気づく」は「気ずく」、「基づく」は「基ずく」でもOKという世の中が来てしまうかもかも知れない。
私の「予言」は、ピタッと当たってしまった・・・と言いたいところだが、よくよく見てみると、どうもそういうことではないようだ。つまり、別に文部科学省(国語審議会)が「通達」を出した、というわけではないようなのだ。つまりこういうことである。
みずらい→見づらい、見辛い
わかりずらい→分かりづらい、分かり辛い
こずかい→小づかい、小遣い
もとずく→基づく
うなずく→頷く、うなづく
矢印の右はいずれも、左のカナを入力した際に「Google日本語入力」に現れる候補である。
つまりこれは「日本語の素養の無い」ネトウヨたちのために「Google日本語入力」が、日本語の「補正機能」を実装した、と見るべきなのだろうと思うのである。そう思って使ってみると「見ずらい」や「分かりずらい」が「間違い」であることを、ネトウヨに「認識」させる効果が、確かにある。ちなみに「もとづく」と入力した場合には「基ずく」という変換候補は出てこないので、どんな馬鹿なネトウヨでも、間違えることはない。大変によく考えられた変換機能であることが分かる。ネトウヨの教育機能は、確かにあるといえる。念のため、お馴染みの「ネット大辞林」で調べると、次の結果であった。すでに「うなづく」は「うなずく」でも間違いではないらしい。
こ‐づかい【小遣い】
うな‐ず・く〔‐づく〕【×頷く/首=肯く】
もと‐づ・く【基づく】
と、ここで私は何気なく「いずれ」と入力してみた。すると 「Google日本語入力」は、「いづれ」という変換候補が出てきた。これは古語表現であって、用いても間違いではない。ちなみに「ネット大辞林」では、
いずれ‐も〔いづれ‐〕【▽何れも】
と出ていた。う〜む「Google日本語入力」恐るべし、である。ここで私はハタと思った。 IMEではどうなのだろう?と。そこで、居間においてある(IMEの入った)ノートPCで今、調べてきた。結果は、以下のとおりであった。
みずらい→みず-らい
わかりずらい→わかり-ずらい
こずかい→こず-かい
もとずく→もと-ずく
うなずく→頷く
すなわち「うなずく」以外は変換不能であった。このことから、私はネトウヨの諸君にはIMEよりも「Google日本語入力」を、使用することを強くお薦めする次第である。
2012年09月30日
ネトウヨさんにお薦めの「Google日本語入力」のおせっかい機能
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