
日本モンサント(株)代表取締役 山根精一郎
日本モンサントの「農業と食の明るい未来のために」と題する一文を見てみる。
http://www.monsanto.co.jp/monsanto/message_j.html
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農業を活性化させ、自給率を高めていくためには、農作業に伴う労力やコストの軽減化、新たな技術の導入、さらに時代のニーズにあった農作物や環境保全型農業の推進など新しい価値の提供が求められます。
例えば、日本の伝統農業である稲作については、高齢化に対応するため、田植えのいらない農作業の負担を小さくできる直播栽培(土に種子を直接まく方法)が注目されていますが、これを推進するためには、いくつかの問題点を克服しなければなりません。直播栽培に適した倒れにくく、高収量・良食味の品種の開発、新しい雑草防除法の開発などです。そして、これらを実現するのが遺伝子組み換え技術をはじめとする新しい技術なのです。
遺伝子組み換え技術は、食糧の量的・質的向上や自給率の向上、環境保全などに大きく貢献できる非常に有用な技術です。しかし、こうした新しい技術は社会的な理解と支持なくしては本当の意味での発展は望めません。私たちは情報提供を通じて、この技術への理解を得ていくことによって、将来の農業の発展に寄与するという夢を持ち、その実現に向け日々努力しています。
農業と食の明るい未来のために。日本モンサントは日本の生産者・消費者の皆様と共に歩いていきたいと願っています。
日本モンサント(株)代表取締役 山根 精一郎
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>日本の食を司る農業に今、危機が訪れています。それは生産者の減少と高齢化です。既に60歳以上の生産者の割合が60%を超えています。これから10年先の日本の農業はどうなっているのでしょうか。
◆そう。それがまさに日本の農業の問題である。
>農業を活性化させ、自給率を高めていくためには、農作業に伴う労力やコストの軽減化、新たな技術の導入、さらに時代のニーズにあった農作物や環境保全型農業の推進など新しい価値の提供が求められます。
◆そう。それも必要。しかし、それだけで日本の農業が、アメリカやオーストラリアの「大農法」に勝てるわけなど無い。「労力やコストの軽減化、新たな技術の導入」だけで日本の農業の経営がうまくいくのなら、とっくに日本は「世界一の農業国」になっている(笑)。
>例えば、日本の伝統農業である稲作については、高齢化に対応するため、田植えのいらない農作業の負担を小さくできる直播栽培(土に種子を直接まく方法)が注目されていますが、これを推進するためには、いくつかの問題点を克服しなければなりません。直播栽培に適した倒れにくく、高収量・良食味の品種の開発、新しい雑草防除法の開発などです。そして、これらを実現するのが遺伝子組み換え技術をはじめとする新しい技術なのです。
◆ここから、無理やり「我田引水」が始まる。「モンサントの遺伝子組換えと除草剤で、日本の農業の未来はバラ色」だと言い始める。
>遺伝子組み換え技術は、食糧の量的・質的向上や自給率の向上、環境保全などに大きく貢献できる非常に有用な技術です。しかし、こうした新しい技術は社会的な理解と支持なくしては本当の意味での発展は望めません。私たちは情報提供を通じて、この技術への理解を得ていくことによって、将来の農業の発展に寄与するという夢を持ち、その実現に向け日々努力しています。
◆ここで早々と「本音」が顔をのぞかせる。「しかし、こうした新しい技術は社会的な理解と支持なくしては本当の意味での発展は望めません。」自分たちが思う存分「ボロ儲け」するためには、日本に存在する数々の「法規制」が邪魔で仕方ない。この法律を何とかしなくてはならない。一日も早くこの「法規制」を撤廃して、自分たちが思う存分「悪行」に励むことが出来るようにして欲しい、と。
>日本の農業の発展に貢献できる技術・製品を提供すること、そして遺伝子組み換え技術についての社会的理解を深めていくことが、我々の社会的使命であると考えています。
◆自分たちでさえ、モンサントが日本の農業の発展に貢献できるなどとは、これっぽっちも思っていないくせに、実に白々しい言葉を垂れ流すものだ。彼らはただ単に、アメリカの遺伝子組換え作物が「無検査・無表示」で日本国中に「流通」しさえすれば良いのだ。そうすればそれだけで「濡れ手に粟」のボロ儲けなのだから。繰り返し言う。彼らの目的は「日本の農業の復興」ではなく「アメリカの農作物の日本での流通」なのだ。
>農業と食の明るい未来のために。日本モンサントは日本の生産者・消費者の皆様と共に歩いていきたいと願っています。
◆ただの「念仏」である。
日本モンサントの山根精一郎とはこのような人物であるらしい。
1970年東京大学理学部卒業後、76年日本モンサント(株)入社。生物研究部部長、バイオテクノロジー部部長、アグロサイエンス事業部部長を経て、00年同社取締役副社長、02年代表取締役社長に就任。最近では、直播向きイネ新品種「とねのめぐみ」普及と、遺伝子組み換え作物の社会的受容を推進している。
さすがにモンサント社は、自社の「評判の悪さ」が気になって仕方が無いようで、そのホームページの中に、普通の会社には見られない(悪徳企業にはよく見られる傾向であるが)「言い訳のページ」をしっかりと設けている。と言うよりこの「言い訳」こそが、この会社のホームページの「目的」のように思われるのだが。そのページを一緒に見てみよう。
モンサント・カンパニーの見解
http://www.monsanto.co.jp/data/for_the_record/index.html
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またそれらに対する会社の見解
モンサント・カンパニーは自社の情報について徹底した透明性をめざしています。弊社はそのことが事業を推進する上で非常に大きな価値のあることであると考えています。そうすることで弊社は、弊社が事業を行う市場と社員が生活する地域社会において、積極的にその役割を担っていくことができるのです。弊社はモンサント・カンパニーが企業としてどう評価されているかが重要であると理解しています。弊社は批判の余地のまったくない企業であるというわけではありませんが、弊社についての多くの不正確で否定的な情報が存在することも理解しています。多くの場合、これらは単に事実が知られていない、あるいは弊社が何をしているのかが理解されていないことによるのです。また会社として何を表明しているか、世界における弊社の影響力をどう考えているか、といったことについても単に知られていない、あるいは理解されていないことが多いのです。そこで弊社は、弊社が真摯に取り組んでおり、そのことが弊社の基盤となっている以下の課題について皆さまと積極的に話し合っていきたいと考えています。
積極的かつ協力的な農業生産者との関係
持続的かつ環境保全型の農業
人口増に対応する安全かつ健康によい食糧の安定供給
倫理性、透明性、競争力の高い企業経営
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>モンサント・カンパニーは自社の情報について徹底した透明性をめざしています。
◆その「透明性」の無いことが、モンサント社の最大の問題だと我々は言っているのだが。
>弊社はそのことが事業を推進する上で非常に大きな価値のあることであると考えています。そうすることで弊社は、弊社が事業を行う市場と社員が生活する地域社会において、積極的にその役割を担っていくことができるのです。
◆相変わらず無意味な「念仏」を唱えている箇所、無視して構わない。
>弊社はモンサント・カンパニーが企業としてどう評価されているかが重要であると理解しています。弊社は批判の余地のまったくない企業であるというわけではありませんが、弊社についての多くの不正確で否定的な情報が存在することも理解しています。多くの場合、これらは単に事実が知られていない、あるいは弊社が何をしているのかが理解されていないことによるのです。
◆「弊社は批判の余地のまったくない企業であるというわけではありません」と、先回りして「予防線」を貼っておきながら、それは「弊社についての多くの不正確で否定的な情報が存在する」からだ、と。あたかもその責任が、批判者の側にあるかのように開き直って見せている箇所。
>また会社として何を表明しているか、世界における弊社の影響力をどう考えているか、といったことについても単に知られていない、あるいは理解されていないことが多いのです。そこで弊社は、弊社が真摯に取り組んでおり、そのことが弊社の基盤となっている以下の課題について皆さまと積極的に話し合っていきたいと考えています。
積極的かつ協力的な農業生産者との関係
持続的かつ環境保全型の農業
人口増に対応する安全かつ健康によい食糧の安定供給
倫理性、透明性、競争力の高い企業経営
◆問わず語りに自分の会社が、社会で「問題企業」とされていることを認めた上で、これもまさに「念仏」でしか無い「美辞麗句」を並べ、それ以下のページでは、世界中で問題になっている自社の「犯罪行為」への言い訳が延々となされている。
繰り返し言うが、このような会社をこの日本国内で自由にさせては絶対にいけない。
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