2011年10月29日

親愛なるイスラム教徒、イスラム教国の皆さんへ

これから私が書くことは「たかしズム」読者のみなさんを「失望」させるかも知れません。しかし、私の「真意」がどこにあるのか、分かる人には分かると思います。敢えて「誤解」を恐れずに書いてみます。


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親愛なるイスラム教徒、イスラム教国の皆さんへ
 
あなた達はアメリカに「勝ちたい」と思っていらっしゃるのでしょう?しかし、あなた方が「アメリカに勝つ」のは「無理」だと申し上げておきましょう。何故ならば、あなた達は、人口の半分を占めている「女性」を、全く「活用」していないからです。人口の実に半分を占める「女性」に対し「教育」も与えず、生産性のある仕事にも就かせないというのは、あなた達の宗教の「致命的な欠陥」であります。

私の国「日本」も、実はあなた達の国と同じでした。「女性に教育は必要ない」「子供育てと家事だけやっていれば良い」これが農村を除く日本の女性の立場でした。しかし、そうも言ってられない事件が起こりました。アメリカとの戦争です。この敵は過去のどの敵とも違っていた。この「民主主義国」は、建前上女性に権利を与え、生産活動にも従事させる国でした。そして何よりも「工業生産力」に於いて、この日本が太刀打ち出来る相手ではなかった。

そこで日本の戦争実行者たちは「嫌々ながら」女性に教育を与え、工場生産にも従事させました。そうやって航空機の部品や銃弾を、日本では女たちが生産しました。

親愛なるイスラム教徒、イスラム教国の皆さん、あなた達が「アメリカに勝つ」唯一の方法は「自爆テロ」ではありません。女性に権利を与え、教育を与え、工業生産に従事させることです。
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アラビア語、インドネシア語に詳しい方、翻訳していただければ幸いです。
posted by takashi at 13:21 | Comment(12) | TrackBack(0) | その他雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 お書きになられている通りだと思います。イスラム社会の女性に対する扱いは酷いものがあります。イスラムの教えでは、女性は結婚するまでは父親の私有財産で、結婚したら夫の私有財産、結婚のときに父親に支払う結納は私有財産の譲渡にともなう弁済と位置づけられています。

 女性は、父親と夫以外の男性とは口をきいてはいけないということで、タクシーに乗った女性が運転手に行き先を告げたら、イスラム法に違反したとみなされる、なんて話もきいたことがあります。

 イスラム女性に対する扱いは大日本帝国のそれと同じだと、私も思います。

 戦後、占領軍に日本政府が提出した憲法改正案には女性参政権は書かれていなかったといいます。占領軍に問われた日本政府は、日本女性は家の外のことには興味を持たないので被選挙権は必要ない、日本女性は父親や夫の指示した人に投票するので選挙権を付与しても意味がない、と答えたそうです。

 占領軍が押し付けにより、日本の女性参政権は実現したわけです。

 このような経緯を振り返ったときに、現在の憲法は占領軍に押し付けられたものだから駄目だと言っている、自民党の女性議員たちは本当に愚かだと思えてなりません。占領軍が押し付けなければ、自分たちは、議員になるどころか、投票所へ行くこともできなかったという事実にまったく気がついていないのです。

 酷い性差別であっても、それが神の言葉として通用している限りは神の名において正義であり続ける、イスラム社会はそのような負の連鎖に陥っているように感じられてなりません。
Posted by たかひろ at 2011年10月29日 14:17
このメッセージは本日、駐日アフガニスタン大使館とイラン・イスラム共和国大使館にメールさせて頂きました。
Posted by たかし at 2011年10月30日 00:11
[Blue]

冒頭に書かれているとおり、失望を誘うに十分なエントリーだとおもいます。真意は書かないが判る人にはわかるというのも、誤解を招く要因だとおもいます。真意はかかれたほうが、無駄な誤解を避ける意味でよいのではないでしょうか。

イスラム教国というのは、そう思われている国がどう自称しようと現実には存在しません。研究者の間ではムスリム諸国という言い方のほうが一般的ですので以下そう呼びます。

1 イスラム教徒がアメリカに勝ちたいと思っているという思い込みです。もちろんそういう人もいるとは思いますが、全体からみると少数ですが、ニュース性があるものしか報道されない現実では目につきやすいのかもしれません。「日本の愛国者は嫌韓である」というのと同じぐらい論理的にもイコールではありません。アメリカ人イスラム教徒はどう考えればよいのでしょうか?

2 イスラム教徒の女性の活用に関しても、一般論化するのは、同地域にすむ他宗信者の女性の活用と比較して、xxx地域(あるいは国)のイスラム教徒内の女性活用ケースと同地域の他信者のケースはこれだけ違っているというのがあるとわかりやすいのです。分析能力の欠けた一部マスコミによる、発展途上国にありがちな問題とイスラムとを混同した記事を見かけますが、たかしさんのこのエントリーはかなり影響をうけていると思います。

残念ながらムスリム諸国で女性の地位の低さが広く見られるのは事実ですが、女性の地位の低さは、発展途上国の多くに見られる問題点です。ネパールやブータンの現状を確認されると良いと思います。

3 女性の社会進出の多い(例えばインドネシアやマレーシア)地域もあります。ただし、社会的な背景やその地位を考えると、単に女性が社会にでれば良いというものでもないと思います。ただし、これは日本の女性進出も同じ問題を抱えており、日本でも内蔵している問題を、発展途上国にもとめるのも難しい話で、現在の課題として一緒に考えるべきでしょう。
男女は平等とイスラムの聖典では教えられています。ムスリム諸国でも普通に男女の参政権がある国もありますが、原発について、まどわされない発言される方が、研究者の発表に無関心だとは思いませんが、興味本位な論でなくもう少し調べられると良いように思えます。

4 以下のURLを見ていただければわかるとおり、世界人口の23%がイスラム教徒です。10人いれば2人強いるわけですが、それをまるで一枚岩のように、「イスラム教徒だから」というのは乱暴に思えます。同じ日本に住むというだけでたかしさんと、幽玄佐東が一緒くたにされるぐらい乱暴です。たかしさんが影響をうけた本多勝一氏もイスラム教徒ですが、彼が女性にたいして、教育は必要ないとか家庭の中のことだけやっていればよいと考えているのでしょうか?
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9034.html

5 日本愛国とうそぶきヘイト言行を繰り返すネトウヨの呆れた現実をご存知のかたであれば、イスラムの名を借りたテロをどれだけイスラム教徒が憎悪しているかわかると思います。
テロとイスラムとは全く関わりはありません。下のURLは一例ですが、英語で検索していただけると、テロがイスラムをどれほど貶めているか憤慨が思います。
世界で16億人弱のイスラム教徒を、一般化して「女性に対して、、」「自爆テロに対して、、」「アメリカに対して、、」とステレオタイプ化するのは残念です。たかしさんも、レッテル張りにはうんざりしていると思っていましたが、そうではなかったのでしょう。人はひとりひとりです、イスラム教徒といえど、ひとりひとりです。

http://www.minhaj.org/english/oid/10947/Christian-Today--%E8%87%AA%E7%88%86%E3%83%86%E3%83%AD%E5%9C%B0%E7%8D%84%E3%81%AB%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%80%80%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E8%91%97%E5%90%8D%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%8C%E9%81%8E%E6%BF%80%E6%B4%BE%E7%B3%BE%E5%BC%BE%E3%81%AE%E5%AE%97%E6%95%99%E4%BB%A4.html

あのブッシュ元大統領も、911直後にとイスラム教とテロの間に関係はないとスピーチしたとおり、イスラムと自爆テロにおいて、本人達がイスラム教をどう捻じ曲げて強弁しようと関連はありません。そもそも、自殺が神の意思に反することはどの世界宗教をとってみても同じです。ましてや、人殺しなど論外であり、すべてのムスリム諸国はイスラムの名を汚すテロリストを糾弾しています。

5 イスラムだからと、自爆テロを容認しているのは、自爆テロリストとその一派以外に存在しません。自爆テロリストは、単なるテロリストです。普通に生活している一般のイスラム教徒にとって、自爆テロの横行する地域で生活するのは、恐怖以外になにもありません。

ただし、テロの対象が侵略軍の場合は、テロという呼び名そのものが侵略軍からの見方であって、逆の見方からすると違うと思いますが、それは、たかしさんの影響をうけた本多氏の著作に詳しいはずです。演繹されると良いと思います。ただし、その場合(いわゆる侵略軍向けのテロ)の善悪は私には判断できません。

6 イスラム教徒の著名人に元ボクサーのムハンマド・アリがいます。彼が尊敬されるのは、ただ世界チャンピオンのボクサーで強かったからではありません。彼が尊敬されるのは、乱暴者の殴り合いとしか思われなかったボクシングで、そういう乱暴者なら嬉々として行くであろうと思われたベトナム戦争に、イスラム教の信仰から良心的兵役拒否したことにあります。

防衛戦の連勝で歴史を塗り替えるヘビー級ボクシングチャンピオンを臆病者と呼ぶ人はいないと思いますが、全く臆病とは正反対の立場から人殺しと人を傷つけたくない思いから頑強に兵役を拒否した結果、有罪判決をうけ、無敗のまま王座を剥奪され、4年弱ブランクをつくりました。その後、リングに戻ったかれは、不当に奪われたチャンピオンを実力で奪回します。

スポーツの英雄が、愛国者として政府の宣伝塔につかわれることが多いですが、信仰に基づいて良心的に拒否したムハンマド・アリはその行為によりアメリカ人にとってもアイコンとなっています。

7 イスラム教徒の女性が立て続けにいろいろな賞を受賞しているのは、明るい未来です。しかし、政治はまた、彼女たちをどう利用するか、またどう黙殺するか、選択を迫られています。イスラムを担ぎやすい旗印にするかもしれません。日本を含め政治後進国の為政者の語ることばを真に受けると残念な思いをするのは目に見えてます。




テロリストも、ネトウヨも、将来に盲目な現状肯定者も、女性蔑視者も、安易に担ぎやすい旗を捻じ曲げて振り回すのは一緒です。
もしアフガニスタンで、イランで、またその他の国で不公正が行われているのであれば、イスラム云々ではなく、まずその政府にやり方が違うのではないかと申し入れるのが理にかなっているのではないでしょうか。

長文、乱文ですみません。
Posted by Blue at 2011年10月30日 16:09
Blueさん、
貴重なご意見をありがとうございます。参考になりました。なお、本多勝一氏は「取材上の便宜」のために「改宗した」と自ら述べておられたように思います。
Posted by たかし at 2011年10月31日 12:55
[blue]


たかしさん
本多氏についてですが、改宗の動機は人それぞれです。
改宗の動機が説明されたとおりなのか、改宗後の信仰についても忖度できません。



本当の強さとは他者へのやさしさで推し測れます。自爆テロは地域住民や通行人を巻き込むだけの思慮を欠いた犯罪で、日本での行動する保守云々を表明した一部と意識レベルがほとんど同じです。

自爆テロという犯罪がマスコミに盛んにとりあげられるのは、ひとつには犯罪にニュースバリューがあるからですが、もうひとつはテロという犯罪を強調することで自己の利益となる人々の誘導があるからです。

イスラム教徒=テロリスト

この図式を静かに浸透させることで、軍需産業やセキュリティ産業は莫大な富を手に入れることに成功しました。彼らが糾弾されないためには世論の同調が必要です。

日本のマスコミはまんまと術中に陥っているように思えます。たかしさんが原発でマスコミの取り上げ方に疑問を感じていらっしゃるようですが、「原発だけ」ではなく、実際のところほぼすべてにおいて、意図せずあるいは意図してこのような操作がおこなわれています。原発だけおかしくて、他は正しいということは、ないのです。

イスラム教徒は、公然とテロリストを糾弾しており、ムスリム諸国も自国のセキュリティ評価上これらのテロリストに対して容赦はしていませんが、どうしようもなく救いがたい犯罪者がでてくるのを押しとどめることはできません。

>親愛なるイスラム教徒、イスラム教国の皆さん、あなた達が「アメリカに勝つ」唯一の方法は「自爆テロ」ではありません。

先のコメントと重複しますが、普通のイスラム教徒はアメリカに勝ちたいと思っているわけではなく、自爆テロは唾棄すべき犯罪だと思っています。

女性の社会進出については、エジプトなど社会主義革命が行われた国々では、60年代から旧ソ連式の男女平等社会参加思想が導入され、現在では日本より女性の社会進出が進んでいると思います。

http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090423_140518.html

(一部抜粋)大衆動員・統計中央局の統計は、局長職に占める女性の割合が24%に上昇していることを明らかにし、大学教員では40%、大使への任命では32%、労働組合では28%に上昇していることが明らかになった。(抜粋おわり)

大学教員の2人に1人弱が女性、大使の3人に1人が女性というエジプトに、日本の現状は全く太刀打ちできません。エジプトはムスリム人口世界5位で、人口の95%がイスラム教徒です。

女性の社会参加は、国情や地域によって大きな差がありますが、日本においても女性の社会進出の地域差、意識差が解決されていない状況においては共通の課題だと思います。

自分の頭でよく判断されているたかしさんが、このエントリーではマスコミの刷り込みのまま、犯罪者の理論をイスラム教徒全体にまで拡大しているのをみて残念に思いました。

(幽玄佐東程度の理屈を日本人全体の見解とされたようなものです)



最後に加えるならば、統計では250万、実数は倍程度のアメリカ人ムスリムは日々マスコミの垂れ流す偏見と戦うことを余儀なくされています。
911テロとイスラムは無縁だという米政府公式見解にもかかわらず、NYにおけるモスク建設のトラブルがニュースになったのは記憶に新しいことです。

長文、乱文で失礼しました。
Posted by Blue at 2011年10月31日 14:54
[Blue]

たかひろさん

コメントされたような教義はイスラムにはありません。おそらく面白おかしく書かれた本や又聞きによるものだと思います。そして、それらの本は氾濫しています。

もし、家族以外の男性と口をきいてはいけなければ彼女達はどうすればよいのでしょうか。
http://www.asahi.com/national/update/0325/TKY201103250284.html

Web上でもイスラムの教義について検索できます。無理解からだとは思いますが、いちど事実関係を確認されてから書き込まれると良いかと思います。



イスラム教徒=無知蒙昧な輩である



という図式も、「だから、俺様が乗り込んでいかないと民衆を救えないのだ」という口実とそれを支持する世論形成のため広く流布されています。

男女の差については、国連開発計画のジェンダー不平等指数GIIによるとアフガニスタンと同程度に最低レベルの国にパプアニューギニアがありますが、同国は人口の95%がクリスチャンとなっています。

ジェンダー不平等は、非常に大きな問題です。ムスリム諸国の多くにも見られるのは間違いありません。ただし、教育レベルの低さと社会未整備が要因だと思います。もっとも、そう言うのは簡単ですが、最貧国には複雑な要因も多いのです。

今回のたかしさんのエントリーの主旨(アメリカに勝つのは、自爆テロではなく女性の活用によるもの)には、一部を一般化した記述と誤認が見受けられましたし、たかひろさんのコメントにも同様な点がありましたので失礼ながら指摘させていただきました。

これが、特定の国の特定の行為であれば、そう限定して記述されると良いと思います。
Posted by Blue at 2011年10月31日 20:32
 Blue様 ご教示ありがとうございました。

 タクシーの件はイランの話として、妻は夫の所有物という件はパキスタンの話として読みました。

 イランでは宗教警察がタクシー運転手との会話ですら取り締まっているとか、パキスタンでは夫による妻の殺害があっても所有物と考えられているので警察が動かないなどと書かれてありました。

 怪しげなネット右翼の書き込みとは異なり、まともと思われる出版物に書かれていれば大抵の人間は信じてしまいます。特定の国の特定の行為をイスラムに全て当てはまるように書くということも考えておくべきでした。

 アメリカなどのキリスト教国家が善玉で、イスラム教国は悪玉という、日本のマスコミが作ったステレオタイプの区分に惑わさせられていたと反省しております。目から鱗のご教示でした、ありがとうございました。
 
Posted by たかひろ at 2011年11月01日 14:37
[Blue]

たかしさん

連投となり、失礼します。
どなたも指摘されないようですので一点書き添えます。

近代戦は総力戦であることはご存知のとおりです。銃後といわれる生産の前線においても動員=徴兵と同じ強権発動により、感情的に嫌々ながらというより、官僚の動員計画により女性の動員が無理やり行われました。もっと同じ時期戦争に参加していたあらゆる国で見られた光景でもあります。

この文脈では女性の意思は無視されています。

つまり、このエントリーにおいて、たかしさんの書かれていることは、イスラム理解不足は別にしても、強権による女性労働のすすめではないでしょうか。少なくとも日本の戦時中の女性動員は過酷な勤務と適正を無視した強制労働と呼ぶにふさわしいもので多くの死傷者をだしました。

日本において、戦時下の女性動員がその後の地位向上にはつながりませんでした。

http://ja.wikipedia.org/wiki/1945%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%A5%B3%E6%80%A7%E5%8F%B2

(一部抜粋)女子従業員の大量解雇も引き金に。県警察部長談「男子勤労学徒を新たに採用するために女子は不用となるので整理したまでであり…軽挙妄動は慎しめ」(昭和20年8月19日付け「東京朝日新聞」より)
戦時中、出征中の男性に代わって多くの女性が職場へ進出したが、終戦で男性が復員・復帰することになると、これら職場を守った女性には「食糧の増産に努めると共に婦徳を磨いてもらいたい」と退職が呼びかけられた。(抜粋おわり)

その後の民主主義憲法下での女性の地位向上が挙げられますが、実際の女性の社会参加のうごきとはつながりません。

結局、女性の社会参加が促されたの、テクノロジーの進化による家事の効率化でした。三種の神器こと、テレビ、洗濯機、冷蔵庫がどれほど家庭において革命的なことであったかは、おそらくこれらをあたりまえと前提的に思い込む人たちには理解できないと思います。
現在でも、進化しつづける家事の効率化が女性の社会参加にどれだけ寄与しているか枚挙に遑がありません。

たかしさんのエントリーの問題点(イスラム関連は抜きにして)は、以下の点に要約できると思います。
1 強権による、女性側の意思の無視
2 生活者としての視点がないこと
3 女性からの視点がないこと
4 まるで日本がジェンダー問題を解決しているかのような目線


子供が4−8人いて面倒を見なくてはいけない、洗濯は手で行い、冷蔵庫もないので、その日の食材は基本的にその日に買いにいく、風呂は薪で焚く(私の家もそうでした)、日常に追われる生活のどこに「女性の社会参加」という口先だけが通じるのでしょうか?
あるいは日本でいうとPTA、町内会というコミュニティ参加は女性の社会参加ではないのでしょうか?コミュニティレベルの社会参加はどのような国でも女性がリードしているのが普通です。ただし、数量化するには難しいところがあり、統計からは切り捨てられることもしばしばです。なにも、勤労だけが社会参加とは限りません。

初期の女性地位向上に活動された先達に生涯独身かたがいらっしゃったのも、家庭をもつと現実的に家事以外のことができないという理由もあります。

以前アメリカで男女平等に家事を行う自負する家庭を特に対象とした統計をみても男性の家事負担は全体の30%しかなかったという報告を読んだことがあります。ましてや、現在の日本においても男女の家事分担において女性に一方的な負担をかけている場合が多く、女性の雇用には家庭・家事負担の観点から不正規労働の割合が多い現実があります。

けっきょく、日本の社会において、女性の社会進出といいながら、独身女性の使い捨て(寿退社、腰掛、その他の言葉いろいろあります)、あるいは家庭を持つ女性の不正規労働が非常に多い部分を占めています。

専門職、研究職といったプロフェッショナルな部分においても、グラスシーリングがあたりまえのような現実です。先日のコメントでエジプトの例をだしましたが、女性の起業家、官庁の局長職、大使任命といった割合が非常にすくないのが日本の現実です。この点は、ムスリム国であるエジプトにはるかに日本は遅れをとっていると言わざるを得ません。


発展途上国の女性の社会参加について、口にするのは簡単ですが、日本では男性の積極的な家事への参加が未成熟のまま、インフラ整備とテクノロジーの進化による家事の効率化が行われた結果女性の多くに社会進出のきっかけが与えられたように考察できます。

ムスリム国であるアフガニスタンにおいても、クリスチャン国であるパプア・ニューギニアにおいても最貧国にテクノロジーの手助けはわずかです。
先にあげた家事環境で、なおかつ社会参加というのは、日本でもなし得なかった道ではないでしょうか。

なお、アフガニスタンにおける女性の地位云々がとりざたされているのは、日本のPKO参加の口実と世論作りキャンペーン一環です。GII指数による同程度ジェンダー不平等であるパプアニューギニアは戦争もなく、日本により近く、大戦中の責任もあり、より道義的に日本が女性の地位向上について手助けをしてもよさそうなものですが、アフガニスタンと同量のマスコミ露出も女性地位向上への取り組みがあったとも聞いていません。

(余談ですが、アフガニスタンに工業らしい工業はなく、男性の失業者も割合も多く、「女性に権利を与え、教育を与え、工業生産に従事させることです」といわれても、その工業はどこにあるのだろう、というのが正直な意見です。)

長文、乱文失礼いたします。
Posted by Blue at 2011年11月01日 17:13
【たかし】

>たかしさんのエントリーの問題点(イスラム関連は抜きにして)は、以下の点に要約できると思います。
>1 強権による、女性側の意思の無視
>2 生活者としての視点がないこと
>3 女性からの視点がないこと
>4 まるで日本がジェンダー問題を解決しているかのような目線

手厳しい指摘です。「敢えて『誤解』を恐れずに」と、布石を打ったつもりでしたが、このように指摘されると返す言葉はありません。Blueさんの深い考察には脱帽いたしました。私は、これまでもアイロニックなエントリーを、軽い気持ちで書いてきましたが、反省しなければならないと感じました(「北海道の馬鹿共へ」など)。

>発展途上国の女性の社会参加について、口にするのは簡単ですが、日本では男性の積極的な家事への参加が未成熟のまま、インフラ整備とテクノロジーの進化による家事の効率化が行われた結果女性の多くに社会進出のきっかけが与えられたように考察できます。

そうですね。おっしゃるとおり「イスラム国」であっても、トルコやインドネシアなど、経済の発達した国には「男尊女卑」は無いようです。私が頭に描いていたのは、アフガンやイランのような所謂「イスラム原理主義」の国々ですが、確かにそれは全イスラムの一部であり、多くのイスラム教徒は、平和を愛好しているに違いありません。

またおっしゃるように「『女性に権利を与え、教育を与え、工業生産に従事させることです』といわれても、その工業はどこにあるのだろう」というのもその通りでした。

ムスリム全体を十把一からげにして「差別」するネトウヨを「批判」してきたこの私が、逆にその「落とし穴」に嵌ってしまい、恥ずかしく思います。重ねてお詫び申し上げたいと思います。
Posted by たかし at 2011年11月01日 18:08
[Blue]

たかひろさん

こちらこそ、薄学ながら失礼なことを書きすみません。
簡単な三段論法なのですが、

1 特にムスリム諸国についての外報を、独自の視点で分析している日本のマスコミは存在しないと言い切っても差し支えないレベルです。通常はロイター電などの丸写しです。日本のマスコミのレベルについては、よくご存知だと思います。

2 米国ではベトナム戦争の敗戦の原因として、自国民が対戦国の民衆にシンパシーを覚えたことを挙げています。その教訓から自国民が対戦相手に敵意を抱き続けるように情報操作しています。敵意があれば税金の用途について追求されることもありません。また世界からの共感も得られます。日本の「鬼畜米英」と同じです。

3 現実イラクとアフガニスタンで税金を湯水のように浪費して戦争を行っているアメリカのニュースソースは国策上そういった操作が満載で、それを丸投げされる日本の読者がそういう偏った情報を元に理論を構築することになります。たかひろさんだけでなく、誰もが、このような状況では最初のコメントのようになるのは仕方がないのかもしれません。イランとは30年間冷戦なので、悪意に満ちるのも当然でしょう。

ただし、こういった現状に対して異を唱えたのが、アルジャジーラTVやアルアラビーヤTVなどアラブ系の放送局です。あまりにも一方的で異議を受け付けない外電に対して独自の視点から論じています。10年前から、こういった独自ソースが注目を浴びていますが、断片的にはともかく日本のニュースはおおむねこういった独立系放送局を「偏向している」と無視する動きしかないようです。


書かれたイランやパキスタンの内容の真偽は私にはわかりません。事件としてはあったのかもしれません。以下もまた事実です。

「パチンコ屋の駐車場で幼い子供達を蒸し焼きにしてしまう実の親が日本にいる。しかも、繰り返し、繰り返し、蒸し焼きがTVや新聞を騒がせ、国民もこの惨事に慣れ、「またか、、」という反応しかおこなさない。政府もパチンコ業界も、子供の蒸し焼きに対して、パチンコ店に子供をつれてこないように強力に指導、駐車場の見回りを強化している」

このことで「日本の親は、子供を蒸し焼きにするほど自己の快楽にひたる習性がある」と言われているようなものです。

事実はあるにしろ、解釈が異なっているとしかいいようがありません。またニュースや記事中の発言を文字通り正しいと思う必要はどこにもありません。

「働いたら負けかなと思っている」というニートの言葉を、「xxxx、つまり、日本人のメンタリティは働いたら負けなのである」と記事にするようなものです。

まっとうな編集者であれば、本来切り捨てるようなものですが、戦争している相手国のことを良く書くはずもなく、欧米系ニュースソースは「別に嘘は書いてない、発言者の内容のとおりに記事にしただけだ。だから捏造も偏向もない」と強弁しているようなものです。

つい、しつこく書き込んでしまいました。申し訳ないです。
Posted by Blue at 2011年11月01日 21:33
たかしさん

こちらこそ、生意気な書き込みで失礼があったかと思いますがご容赦ください。

アメリカが毎月戦死者が出ている交戦国のイメージをどんなものにしたいのか、想像すればわかることです。私達はそれに付き合ってあげる必要はなく、私達自身で分析すればいいのです。
戦争とはそんなものですし、アフガニスタン戦争の意味がわかっているのはアメリカ人にだって多くはありません。
Posted by Blue at 2011年11月02日 01:39
Blueさんに全く同感です。

基本的にアメリカはアメリカ人とヨーロッパ人のみを人間と認め、それ以外の人種は人間扱いしません。だからイスラム諸国には平然と武力行使出来るし、在日米軍は日本に居座り続ける。
アメリカ海兵隊の、戦地における救出順位の上位がアメリカ人(白人でアメリカのパスポートを持つ人)である事は有名です。ちなみに最上位はアメリカの外交官とその家族。

このエントリはアメリカニゼーションと“民主化”を全肯定しているように、人によっては受け取るでしょう。
Posted by AS at 2011年11月05日 17:11
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