先日(2011年6月27日)行なわれた、犯罪企業・東電の株主総会での、勝俣や清水や武藤や、使い走り連中の態度・言い草を見ていて腹が立ったのは、この私だけではないだろう。総会は「実況中継」されたわけではないが、幸い一部の人々による「実況ツィッター」の形で見ることができる。
岩上安身氏、木野龍逸氏、郷原信郎氏による、6月28日「東京電力株主総会」実況まとめ
http://togetter.com/li/155198
これらの実況ツィッターを読んでいるだけでも、腹ワタが煮えくり返ってくる。
私は以前、エントリーで、東電社員が自殺しない理由を三つ挙げた。
東電社員は何故自殺しないのか?
http://takashichan.seesaa.net/article/209338170.html
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<理由@>
誰一人、起訴・収監されておらず、誰ひとりとして何ら「罪に問われていない」ことが、まず最大の理由ではないかと思う。もし責任追及が、実際に司法・行政当局により行なわれていたなら、事態はかなり違ったものになっていたのではないかと思う。当然自殺者が出てもおかしくはないし、例えば、あの「東電」や「保安院」の無責任でお座なりな「記者会見」も、もっとましな「緊張感」のあるものになっていたはずだ。彼らは、どんなに「嘘」を垂れ流しても、どんなに「放射性物質」を海洋に垂れ流しても、日本の司法・行政が自分たちの責任を追求することなどない、と「確信」しているからこそ、あのような「不遜」で「傲慢」で「欺瞞的」な記者会見を、平気で行なっていられるのだろう。
<理由A>
二番目にはマスコミの「および腰」だろう。あの清水正孝社長が「雲隠れ」した際に、日本のマスコミは誰一人「突撃取材」をしなかったし、ご近所の主婦や、清水社長の同級生に「インタビュー」することもなかった。和歌山カレー事件や、最近では「ユッケ事件」などで、常に行なってきた「積極的な取材」が、何故か「東電」社長には一切なかった。それに、国民の「一大関心事」であるはずの、東電の役員たちの家族が、既に海外に「移住」を済ませていないか?子女を「疎開留学」させてはいないか、などの「検証取材」を行なおうという「週刊誌」すら一誌もない。
<理由B>
責任の所在の「拡散」ということがある。上記の金融機関を始めとした一般の企業における犯罪では、比較的「責任」の所在がはっきりしていた。しかし今回の「原発犯罪」を見るがいい。見事に「責任の所在」があやふやにされている。一義的には「東電」とその「経営者」の犯罪ではある。しかし、彼らを罪に問うた場合、どうなるか?彼らは言うだろう。「政府の指示に従った」「保安院の命令に従った」と。保安院は保安院で、同じことを言うに違いない。そうやって、彼らが「責任」をなすりつけ合う対象を追求していくと、原発推進を訴えて当選した国会議員や地方議員、それらを応援してきた有権者、政府に答申をしてきた御用学者、金を貰ったマスコミ、文化人など、その「責任の所在」は、瞬く間に「雲散霧消」してしまうわけだ。だから東電社員のうちで、今回の「原発犯罪」「放射能犯罪」を「自分のせいだ」と思っている奴は一人もいないだろう。いやむしろその意味では、彼らは「連帯」していると見て良い。これは私の想像だが、東電の社内では今現在「イジメ」などの問題は、無いのではないだろうか?今や彼らは、見事に「一致団結」しているのではないか?東電の記者会見で、中間管理職が涙ぐましい「演技」で上司(取締役)をかばう姿は、まさにその証左である。そんな東電社員が自殺などするわけがないのである。ましてや「内部告発者」など、ひとりも出て来るわけがない。東電は、歴史上「異常」とさえ言える犯罪企業ではないか?彼らのうち誰一人、自分が訴追されると思っている奴はいないのだ、これほどの犯罪を犯しておきながら。そして彼らの思惑通り、日本の司法・行政当局は、彼らを罰するつもりなど、さらさらない。もしありうるとしたら、海外の司法関係機関だ。我々は常に「外圧」に期待するしかないのである。
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「司法当局は何をやっているのだろう?」そう思ったのは、どうやら私だけではないようだ。上杉隆氏が同様の主張をしている。
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なぜ東京地検特捜部は東京電力本店を家宅捜索しないのか(週刊上杉隆)
http://diamond.jp/articles/-/12933
(前略)
なぜ、東京地検特捜部は、東京電力本店に家宅捜索をしないのか。この3ヵ月間、うんざりするような情報隠蔽を繰り返し、多くのこどもたちを被曝させ、その親に将来にわたる不安を植え付け、平和な日常生活を奪い、国土をつぶし、海洋を汚染し、国際的な信頼性を毀損させたこの企業を放置しているのか。先月、捜査当局者のひとりに尋ねた際、その人物は私にこう回答した。
「まだ、原発事故は進行中であり、ここで捜査に入るわけにはいかない。すべてが終わってからだ」
政治も、マスコミも、東電に対しては及び腰だ。追及をしないどころか、東電幹部を庇うかのように「復興」「支援」ばかりを謳っている。
そうこうしているうちに、株主総会は終わり、社長は交替した。東電幹部は、実質、誰一人責任を取らずに給料をもらい、普通の生活を送っている。
一方で、ユッケを売った社長は、徹底的に糾弾され、人生のケリを付けさせられようとしている。
思えばそれは堀江貴文氏に対してもそうだった。検察は、堀江貴文氏を、なんの前触れもなく逮捕し、家宅捜索を繰り返し、結果、会社をつぶし、実刑有罪判決を食らわせ、刑務所にぶち込んだ。マスコミは彼を極悪人に仕立て上げ、社会から抹殺した。
だが、彼は、本当にそんなに悪いことをしたのだろうか。
この国では、あまりに巨大な悪は免責されるのだ。国家が加担し、マスコミが黙認した犯罪は、見逃されるのだ。
そして、5年後、10年後、国際賠償などの信じがたい不幸がこの国を襲い、多くの国民が被曝による健康被害と戦い始めた頃、東電幹部たちは、引退し、何食わぬ顔で生活していることだろう。
それは今の政府、マスコミにも言える。犯罪者たちを放置することは決して許されない。犯罪者は罰せられるべきなのだ。さもないと、日本の復活はありえず、被曝者たちも浮かばれないのだ。
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「まだ、原発事故は進行中であり、ここで捜査に入るわけにはいかない。すべてが終わってからだ」
それにしても「すべてが終わる」って・・・それ一体いつなの???え?
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