2011年04月26日

御用ジャーナリスト訪問その1

20110405_152036.gif

照山哲史(毎日新聞)


御用学者と並んで日本の「癌」のひとつが、御用ジャーナリストだ。殆どが大新聞の社員だから、その数は相当に上るだろう。つまり例えば、統合対策本部の記者会見に、出席を「許されて」いるジャーナリストの大半は「御用ジャーナリスト」ということになる。その「害毒」には計り知れないものがある。御用学者同様、アンケートを取りたいところだが、その抽出作業は困難を極める。そこで目についた御用ジャーナリストをすこしづつ取り上げてまいりたいと思う。

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毎日JP
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20110426ddlk22070229000c.html

多趣閑言:浜岡止まれば計画停電? /静岡
 福島第1原発の事故以来、東海地震の予想震源域の真上にある浜岡原発は、国内にある原発の中で、その安全性をめぐり最も注目されている。先週のこの欄で原発と社会を論じたが、浜岡原発について最近の出来事をもとに考えてみたい。

 09年8月11日朝、御前崎市などで震度6弱を記録した地震で、浜岡原発では4、5号機が自動停止するなどし、営業運転の再開まで2カ月以上を要した。この間、浜岡原発からの電力供給は一切止まった。中部電力によると、その分は火力発電などでまかなった。
 真夏で電力需要が最も高い時期でも、他の電力会社の協力を得たり、計画停電の話はなかった。中電は「当時はリーマン・ショックによる景気低迷で需要は高くなかった」と話す。今夏原発が止まる事態になったらどうか。中電は「東京電力にも協力しなければならないし、需要も前より高まっている。前回のようにしのげるか分からない」と説明する。
 火力発電は燃料の安定備蓄やCO2の問題がある。また、太陽光など自然エネルギーは発電能力が低い。電気需要が2年前と比べ高いかどうか分からないが、原発は電力の安定供給面で利があるのも確かだろう。しかし、我が国で使われる電気のうち原発は3分の1を占めるが、中電は2割弱。原発依存度や09年の実績から、止まっても電力供給可能とみる方が自然だ。
 定期検査での停止後に運転再開できない3号機同様、来春定期検査に入る4、5号機も地元の反対で再開できないとの見方もある。そうなれば、09年同様、浜岡から電力を供給できなくなる。そこでふと思った。東京電力の計画停電には「原発を止めれば不便な生活を強いられる。だから原発は必要だ」との狙いがあったのではと。福島の事故の重大性が増すほど、計画停電の話が消えていったのもまた事実だ。
【静岡支局長・照山哲史】 

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この「署名記事」を書いている、照山哲史なる新聞記者については、もう敢えて何かを語る必要もないだろう。書いている「駄文」を読めばその「愚かさ」は明白だ。ちょうどこの男について、辛辣な批評を書いている方がいらっしゃったので、代わりにご紹介しておこう。
 
朝日・毎日ウォッチング
http://matt.iza.ne.jp/blog/entry/876381/ 
論理性の欠如、文章力の無さが指摘されていて面白いので、是非ご一読をお薦めする。この照山哲史なる新聞記者は「新聞記者のバイブル」本多勝一氏の「日本語の作文技術」を読んでいないに違いない。もし読んでいたら、このような「日本語」は恥ずかしくて書けないだろうから(笑)。

posted by takashi at 14:24 | Comment(13) | TrackBack(0) | 時事、政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私は新潟県在住ですが、同じ県内に東京電力の柏崎刈羽原発があります。先日柏崎市議&刈羽村議選挙があり、結果、下記URLの通り原発反対派はいずれも大震災があったにもかかわらず1議席減という結果となり、柏崎市・刈羽村民は大きな事故があったにもかかわらず原発を容認した事になりました。このことに対してたかしさんはどんな思いになりましたでしょうか? ちなみに私はアンチ“熱湯浴”&バカウヨです。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/22239.html
Posted by まー at 2011年04月27日 02:10
>ちなみに私はアンチ“熱湯浴”&バカウヨです。

因みに私は共産主義は嫌いですが、麻生太郎を“ネ申”としている“熱湯浴”&バカウヨはそれ以上に大嫌いです。

の誤りです。また、時々このブログを拝見して感じるのですが、東電の幹部や御用学者を批判するのは何時でもできる事だと思います。しかし、それ以前にできる事があると思いますが、如何でしょうか?
Posted by まー at 2011年04月27日 04:15
「不勉強」です。

こ、これは・・・「未完成のジグソーパズル」とでも表現すればよいのか・・・パズルのピースが大きくて、全体像は何となく分かる気はするのですが、

浜岡を止めた場合、電力供給量は足りるのか足らないのか。で、とどのつまり原発に頼る必要があるのかないのか。
肝心の結論が見えなくて、いったいぜんたい結局何が言いたかったのか全然わからない文章ですね。この筆者、冒頭に「考えてみたい」とか書きつつ、内容も文章構成も全然考えてないでしょ。。

と言うかこんなのを「新聞記事」と呼んでよいのか?しかも「一応」全国紙の支局長が書いているとは・・・呆れを通り越して、とても残念な気分になりましたorz

リンク先の批評とリライトは秀逸かつ痛快ですね。スッキリしました(笑)
Posted by 不勉強 at 2011年04月28日 20:32
たかし様

原発の学習を少しずつすすめているものです。
お忙しい中、御用学者のリストを作っていただき、本当にありがとうございます。

日々投票もしています。
御用ジャーナリストのリストと投票もできたらお願いしたいです。

御用ジャーナリストだけでなく、御用キャスター司会者アナウンサー部門も。

古館の御用学者石川に対する、敬語を使ったよいしょっぷりとか、ほんとに気持ち悪くてむかつきます。

孫正義氏のユーストリームに出ていた田原の態度の悪さも許せない。田中光彦さんが「御用学者」ということばをつかったとき、「どうでもいい」と言葉をさえぎってスルーしました。

御用ジャーナリストって本当に最悪ですね。




Posted by naoko at 2011年05月07日 00:06
御用ジャーナリスト以外のフリーランスのジャーナリストのちょっとした反共発言について。

今現在、反原発でがんばっているフリーランスの中にも、たまに変な反共発言がありますよね。

チェルノブイリを引き合いに出す場合、「共産主義ですら避難させた」「日本は共産主義でもなんでもないのだから・・・」など、文脈の中で何気に反共を出していました。

反原発に関心が集まり、こういう人たちが注目されている状態での発言なので、ちょっと困った感じがしています。

吉井さんがずっと反原発でがんばってきたことの価値を失墜させているような気がして、その点は許せないのですが、どうしようもなくて悶々としています。

「原発は差別の中から生まれる」と小出先生も、元GEの菊地さんもいっていますが、共産党に対する差別意識で、議会での発言、申し入れなど無視してきた結果がいまではないかと思います。

御用学者武田も、反原発の活動をする人を「思想のために反対する人」などと勝手に分類したりしています。

汚染レベルがついにチェルノブイリを超えつつある今、思想信条を超えてつながらなければすべてを廃炉にはできない・・・

原発推進の泥舟から今逃げたてのほやほやの人も
許さなければ
Posted by naoko at 2011年05月07日 12:33
御用ジャーナリスト以外のフリーランスのジャーナリストのちょっとした反共発言について。

今現在、反原発でがんばっているフリーランスの中にも、たまに変な反共発言がありますよね。

チェルノブイリを引き合いに出す場合、「共産主義ですら避難させた」「日本は共産主義でもなんでもないのだから・・・」など、文脈の中で何気に反共を出していました。

反原発に関心が集まり、こういう人たちが注目されている状態での発言なので、ちょっと困った感じがしています。

吉井さんがずっと反原発でがんばってきたことの価値を失墜させているような気がして、その点は許せないのですが、どうしようもなくて悶々としています。

「原発は差別の中から生まれる」と小出先生も、元GEの菊地さんもいっていますが、共産党に対する差別意識で、議会での発言、申し入れなど無視してきた結果がいまではないかと思います。

御用学者武田も、反原発の活動をする人を「思想のために反対する人」などと勝手に分類したりしています。

汚染レベルがついにチェルノブイリを超えつつある今、思想信条を超えてつながらなければすべてを廃炉にはできないのに・・・

とはいえ原発推進の泥舟から今逃げたてのほやほやの人も、反原発に入れる心の広さがなかなかもてずに困っています。

Posted by naoko at 2011年05月07日 12:36
すみません。送信ミスで2つ同じものが出てしまいました。
Posted by naoko at 2011年05月07日 13:27
【たかし】

naokoさん、いらっしゃい。

>今現在、反原発でがんばっているフリーランスの中にも、たまに変な反共発言がありますよね。

>チェルノブイリを引き合いに出す場合、「共産主義ですら避難させた」「日本は共産主義でもなんでもないのだから・・・」など、文脈の中で何気に反共を出していました。

全くの同感です。例えば「情報公開」が遅れている今の日本政府を「批判」するために、彼らは「ソビエト時代」のロシアや、北朝鮮などの「自称共産主義国」の名前をしきりに「例え」として出してきますね。私は、それも仕方のないことだと思います。当時のロシアや、今の北朝鮮に「自由」が無いというのは、紛れもない事実なのですから。

ところが困ったことに、今の日本ではそのソビエト「以上」の言論統制が行なわれている(笑)。そのことを批判するために「共産主義ですら・・・」という言葉を使う若いフリーランスに、私は「悪気」は無いのではないかと思います。悪気はないが「歴史認識」が甘い。当時の状況を理解していないのです。

実を言うと当のソ連では、1985年にゴルバチョフが政権を取っています。そして彼がやった政策の柱の一つが「グラスノスチ(情報公開)」でしたよね?つまりその時点で、既にロシアは現在の日本よりも情報的に「開かれた国」になっていたということです。チェルノブイリ原発事故は1986年ですから、1985年のゴルバチョフの登場は「ギリギリセーフ」だったということになります。

>吉井さんがずっと反原発でがんばってきたことの価値を失墜させているような気がして、その点は許せないのですが、どうしようもなくて悶々としています。

USTREAMの岩上安身という人でさえ、その傾向があるんですね。岩上氏は旧ソ連などの取材経験もある方です。彼の反共的傾向について、私も何度かツィッターつぶやいたことがあります。彼は日本共産党の「反原発活動」を一切報道しようとしない(例えば吉井議員の議会活動)。それのみならず、福島みずほ氏とのインタビュー番組の中で「日本の政党の中で原発反対を明確にしているのは社民党だけだ。」「共産党は、資本主義の核は悪だが、共産主義の核は善だと言っている」などという、とんでもない捏造デマを語っているのです。

彼の仕事を全否定するつもりは毛頭ありません。それどころか彼は、今の日本にとって必要な仕事を引き受けてくれている、立派なジャーナリストだと思っています。しかし、そんな岩上氏でさえ「反共」という放射能に「体内被曝」している。恐ろしいことだと思います。
Posted by たかし at 2011年05月07日 17:36
フリーランスの人の不勉強ということですね。忙しくて自分の得意分野以外は、ちょっと適当なのかもしれませんね。
そこがまた、向こう側には都合が良いのかもしれないのですが・・

核問題について学習を進めていくうちに、イデオロギーも含めた人間世界のありとあらゆる差別、ここ(福島原発事故)に極まれり、といった感じがしています。

3.11以降、放射能ありを前提にするしかない、今の世の中で、社会のしくみをどう考えればいいのか、むなしくて考えられなくなって暗くなってしまっています。

ですがこちらのブログは、ためになって楽しいです。
またお邪魔させてくださいね。
Posted by naoko at 2011年05月07日 21:01
【たかし】

naokoさん、
「フリーランスの人の不勉強」というよりも、安直にそのような言葉が口をついて出てくる、日本の「風土」というものを、むしろ私は批判しています。共産主義国は日本より情報統制が厳しい「はずだ」というようなね。こういう傾向は何も日本に限ったことではない。日本ほどではないにしても、アメリカにもある。

例えば中国という国では、サイバー警察のような組織が、インターネットの「検索語」を制限するというような「愚かな行為」を行なって世界から批判されています。日本人はそれを見て笑いますが、つい先日、総務省が「流言飛語」に対する通達を出した。何のことはない、同じようなことを日本政府もやっている。通達のでた翌日に私はエントリーで取り上げて批判をしましたが、案の定、ネットで次々と批判が巻き起こった。
<流言飛語>
http://takashichan.seesaa.net/article/194700847.html

さらに、疎開先で福島の子供たちが「差別」を受けるに違いないと「予言」したら、まさにその通りになった。「原発は差別の中から生まれる」だけでなく「差別も生み出す」ことが、はっきりしてしまいました。
<原発事故所感その9〜ピカの毒>
http://takashichan.seesaa.net/article/192584702.html?1304833479

実を言うと他にも私の「予言」というか「憶測」がけっこう当たっています。原子炉圧力容器の「穴」については、事故の当日に既に「予言」していた(笑)。誰もが「原子炉は大丈夫、立派に持ちこたえた」と言っているさなかですよ(笑)。
<杞憂」が「現実」に>
http://takashichan.seesaa.net/article/190230133.html

そもそも私は一年前に次のようなエントリーを書いている。
<日本が滅びるとしたら>
http://takashichan.seesaa.net/article/144058194.html

次のようなことも書きました。

日本の近未来。「死の灰」により農産物は全滅。日本人の食卓からは野菜が消える。牧草を食べた牛の牛乳も飲料とはならない。金持ちは海外に逃げる。もちろん肉牛も全滅。アメリカの要求通りBSE牛を買わされる羽目に・・・。
Posted by たかし at 2011年03月12日 18:10

社民党が「脱原発」を鮮明に掲げていることは、もちろん私も否定いたしません。基地問題についても同様です。しかし、現実に社民党は政権交代で「与党」に入ったにも拘らず、結局何も出来ずに、連立を離脱してしまいましたね。結局「無力」だった。ただ「脱原発」「脱基地」を目指している事自体は、評価します。

さてUSTREAMの岩上氏ですが、彼の取材姿勢として、社民党の他にも、民主党の反原発派や自民党の反原発派には(どちらも極めて小数であるにもかかわらず)、実にこまめに取材活動(インタビュー)を行なっているようです。その一方で、現実に社民党に一番近い原発政策を掲げている共産党を、何故か常に「蚊帳の外」に置こうとしている。私には単なる偶然ではなしに、そのように見えるのです。「反原発」に関しては、社民党と共産党が「共闘」してこそ道が開けるのだと、私は思っています。彼にしてみれば、自民党内部から「風穴」を空けたい、というような考えなのかも知れません。しかし、河野太郎や原口一博をどれだけ持ち上げたところで、自民党や民主党が「反原発」の政党に「豹変」することなどあり得ないのは、誰の眼にも明らかです。

岩上氏が共産党を番組に「取り上げない」ことの理由が何処にあるのか、私は知りたいと思います。万が一、共産党を取り上げることにより「大衆」が引く(=番組に支持が得られない)というような考えであったとしたら、残念ながらそれはまさに「反共」思想そのものです。岩上氏が本物の「リベラル」なのか「反共」なのか、しばらく見守っていきたいと思います。
Posted by たかし at 2011年05月08日 15:13
たかし様

リンクなどありがとうございます。
少しずつ動画を見、たかし様の記事を読みすすめております。
反原発の報道写真家樋口氏も、反共発言していてちょっと悲しくなりました。
根が深いのですね。今こそひとつにまとまらなければならないのに・・・・
推進派にとっては反対派が仲間割れしたら思うツボですよね。
悔しい限りです。
Posted by naoko at 2011年05月10日 23:06
樋口氏の発言です。

以下

日本のマスコミはすごいんですから。テレビを見てくださいよ。全国ネットですよ。朝日、毎日放送、産経グループ、読売、みんな全国ネットのメディアでしょ。これにラジオ、その上にみんな出版部門を持ってるでしょう。それで新聞5大紙なんて言うんですよ。

 でも内容なんて何もないですよ。小さくったって真実伝える方がいいんですけどね。さらに地方紙があって、機関紙があって、たとえば日本共産党なんか650万部って最大部数出してますよね。でも、ここが困るんですよね。民主主義と言いながら原発を認めてしまってるんですから。

ここまで


これは本当でしょうか?
Posted by naoko at 2011年05月10日 23:54
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20110607k0000m070144000c.html

同じ「毎日新聞」なのに、こういう記者もいる。
Posted by たかし at 2011年06月07日 09:58
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