2011年04月07日

「原子力犯罪国家」日本の誕生

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救世主は1キロ70円 汚染水止めた「水ガラス」
2011年4月7日 07時02分

 東京電力福島第一原発2号機の高濃度放射能汚染水が、海に流出するのを食い止めた「水ガラス」。これを現地に納入したのは、大手工業薬品メーカーの東曹産業(東京都千代田区)だ。需要が減って減産が続き、一キロ当たり七十円と安価な水ガラスが、深刻な海洋汚染拡散を防ぐ“救世主”となった。 (小杉敏之)
 水ガラス(ケイ酸ナトリウム)は、透明で粘着質の液体で、トンネルや下水道の土木建築のほか、せっけんの添加剤、接着剤、紙パルプ、繊維など利用範囲は広い。土壌硬化剤を混合すると固体化する特性を持ち、今回は止水剤として期待通りの効果を示した。
 戦前から水ガラスを生産してきた東曹産業は今月三日、原発で地盤改良の作業を担当する特殊土木業者から注文を受け、翌四日朝に四千リットル、六日朝にも三千リットルを納入した。原発最寄りの同社仙台工場は、東日本大震災の津波被害を受けて操業停止中のため、いずれも東京工場からトラックで現地に運搬した。
 汚染水の処理で一躍脚光を浴びた水ガラスだが、市場規模は年々、縮小傾向にある。二十年前に約百万トンあった出荷量は、二〇〇九年度に約四十六万トンまで落ち込んだ。公共工事の減少のほか、洗剤の主流が粉末から液体になるなど、時代の変化で需要が低下したからだ。
 ただ、〇七年七月の新潟県中越沖地震で被害を受けた東電柏崎刈羽原発でも、水ガラスが土壌の液状化を防いだ。当時も自社製品を納入した東曹産業の小山光男常務は「需要が落ちる中、震災の被災地では今後もニーズが出てくると思う。いかに早く製品を届けられるかが、われわれの社会的使命」と話した。

(東京新聞)
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セメント、古新聞、おがくず、紙おむつ、バスクリンに続いて登場した東京電力の「秘密兵器」がこの「水ガラス」であるらしい。それほど「有効」であるのならば何故、最初から使わない?古新聞やおがくずを投入する前に何故「水ガラス」の発想が出てこないのだ?もし正確に情報を開示しておれば、外部から得られたアイデアではなかったのか?そもそも当初、だらだら水の流れる割れ目にセメント詰めても、流れる汚染水に洗われて「焼け石に水」「糠に釘」だということが何故分からなかったのだ?そんな湿った場所にセメントが役に立たないことぐらい、素人にも容易に想像がつく。穴の開いたバケツに水を汲むような愚策を、何故糞真面目に考えついて「実行」にまで移す。要するに東電は、もう何をやったらいいのか、自分でもワケが分からなくなっているのではないか?

挙句の果てに、超高濃度の放射性物質を含んだ汚染水を、世間に無断で五万トン?も海に垂れ流し始めた。今や、お隣りの韓国をはじめ、中国・ロシアなどが日本(東電)の行なったこの「無責任・無計画・無謀」な暴挙に、激しい非難の言葉を発し始めた。そりゃそうだろう、ついこの間まで日本人は、中国の流す工業排水で「越前クラゲ」が繁殖しただの、中国大陸から「黄砂」が風に乗って日本まで飛んで来て迷惑だのと、防ぎ様もない「自然現象」まで引き合いに出して、中国を「非難」してきた。その日本が今度は「分かっていて、わざと、確信犯的に」放射性物質を「世界共有の財産」である海に垂れ流し始めたのだ。たとえは悪いがこれは、衆目監視の中で、銭湯の湯船に向かって「放尿」するようなものだ。早晩国際社会で「大問題」「袋叩き」に遭うのは間違いないだろう。第二次世界大戦については、中国などの「賠償放棄」で「戦争犯罪」の補償はまぬがれた日本ではあったが、このたびの「原子力犯罪」は、全世界から多額の「賠償」を請求されることになろう。福島県とそのその近隣県の「地価」は二束三文にまで下がるだろう。「地雷」の埋まった土地と同様に。日本経済はこれから間違いなく「破局」に向かって突き進むことになるはずだ。

最近学者の間で、原発事故の「終息」の前提条件として、炉心を冷やす水を、なるべく早く「循環状態」に持っていくことが必要だ、という議論が良く聞かれる。それはたしかにそのとおりなのだろう。しかし、そうやって「循環」しながら冷やす水というものは、一体何百シーベルトの放射能に達することになるのだろう?最終的にその水はどのように「始末」するつもりなのだろう?これは私のような「素人の杞憂」なのだろうか?地震が発生した翌日の3月12日に私は次のように書いた。

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日本の近未来。「死の灰」により農産物は全滅。日本人の食卓からは野菜が消える。牧草を食べた牛の牛乳も飲料とはならない。金持ちは海外に逃げる。もちろん肉牛も全滅。アメリカの要求通りBSE牛を買わされる羽目に・・・。
Posted by たかし at 2011年03月12日 18:10

日本の近未来2。土地価格の暴落。市民による野菜・生鮮食料品の狂気的な買占め。缶詰会社の株価の高騰。
Posted by たかし at 2011年03月12日 18:47

日本の近未来3。ガイガーカウンターの売り切れ、製造会社の株価の高騰。
Posted by たかし at 2011年03月12日 19:28
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他にも、事故当初から「原子炉の底にひびが入っているんじゃないか?だったら、いくら水を入れても無駄何じゃないの?」と言っていたが、最近どうやら3号機はそのとおり底に「穴」が空いているらしい。昨日USTREAMで京大の小出教授が語っていた。そんなふうに、素人の私の「予言」が、何だか知らないが次々当たってきているので、我ながら「ドヤ顔」をしたい気持ちである(笑)。

USTREAMの次の動画をぜひ見ていただきたい。USTREAMには何故か、YouTubeのようなホームページへの「貼りつけタグ」がないのが残念である。右のほうにある「埋め込みコード」というのを書きこんでみたが、さっぱりリンクされないのだ。私のやり方が違っているのだろうか?誰か分かる方がいたらお教え願いたい。
110406鳩山由紀夫前首相勉強会
http://www.ustream.tv/recorded/13808412
posted by takashi at 10:04 | Comment(1) | TrackBack(0) | 時事、政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
事故発生以来、約一ヶ月、その間たかしさんの原発に関する記事が
50近くアップされていますね。記事に関しては興味深く拝見させて頂いています。

一旦、原発事後が起きてしまったらどうなるのか、どこまで影響が広がるのか、
何時までこの苦しみが続くのか陰鬱たる気分になってしまいます。
これが原発事故なんですよね。
しかし、たかしさんの言うようにこの後も日本が脱原発に向う道は
遠いような気もしてしまいます。
Posted by 山田の案山子 at 2011年04月07日 19:04
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