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http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110322/CK2011032202000069.html
(東京新聞)
「集団疎開」福島・双葉町が開設へ 加須の避難先に小中学校
2011年3月22日
放射線漏れが続く福島第一原発から逃れ、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)に役場ごと「集団疎開」した福島県双葉町の井戸川克隆町長は二十一日、新たな避難先となる加須市の旧騎西高校で、一緒に避難した教諭らによる小中学校を開設すると明らかにした。役場や住居に、学校が同居する形となる。 (前田朋子)
震災前、町内の小中学生は約七百人。町によると、うちさいたま市に何人避難したかは不明という。新学期からの開設を目指すが、県がどのような支援をするかはまだ、決まっていない。
また、町長は安否不明の人や町内にとどまっている人がいるとして、アリーナの臨時役場に連絡するよう求めた。町に残っている人は高齢者が多く、「(住み慣れた)場所を離れたくない」などと言っているという。
この日、アリーナの避難所や臨時役場を上田清司知事や民主党の岡田克也幹事長らが視察した。岡田氏は「(町民からは)町に帰りたいという要望が多かった。行政・政府として全力を尽くさねばならない」と述べた。
上田知事は「県内にあと三校ほど受け入れ可能な高校がある」と話し、旧騎西高校以外でも避難者の受け入れをする意向を示した。また、知事は東京電力による計画停電について、岡田氏に「電力の安定供給のための緊急提言」を提出。「国民生活に大きな混乱をもたらしている」などとして、電力供給の総量規制などの導入を提言した。
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放射能漏れで埼玉アリーナに疎開した双葉町の人々。いつまでもアリーナに置いといちゃ「K1グランプリ」が開催できない、と言うわけかどうか知らないが、今度は加須市の廃校校舎に移された。子供のころ、マンガ「はだしのゲン」を読んだ。単行本を全巻買って、何度も読んだ。子供心に、このマンガは他のマンガとは違うな、と思った。作者(中沢啓治氏)の「執念」というものを感じたからだ。今や全世界で読まれる作品となった。マンガの中で、被爆したゲン達が「ピカの毒がうつる」と言って、村の子供たちにいじめられるシーンがある。双葉町から疎開した子供たちが、同じ眼に遭わないことを祈る。私には何となくそのような状況が見える。「あの子は福島から疎開してきた家の子だから、一緒に遊んじゃ駄目よ。」という親の言いつけを素直に守る子供たちの姿が、私の目には浮かぶのだ。
もし未読であるなら皆さんに「原発ジプシー」(堀江邦夫著)を読むことをお勧めする。ルポルタージュの「古典」と言われる作品で、所謂「潜入ルポ」の元祖である。後にこの「手法」は、鎌田慧などの若手に引き継がれ、名作「自動車絶望工場」などの諸作品が生まれた。ちなみに、私の尊敬してやまない本多勝一氏が、堀江・鎌田両氏を絶賛していたのをよく覚えている。このルポルタージュに描かれたとおり、東京電力、関西電力といった企業は、自社の社員を危険な作業に就かせることはない。彼らは下請けの下請けの、そのまた下請けの、臨時雇いの労働者に、すべての「汚れ仕事」を押し付ける。原子炉から漏れた放射性廃水を、チリトリとウェスペーパーで拭き取る、といったような仕事を、だ。何しろ原発というシロモノは、その名に全くふさわしくなく「ローテク」なのである。「トイレのないマンション」とは巧く言ったものだ。そのくせ原発会社の社員は、冷房のきいた近代的なオフィスで、ドーナツかなんかを食っているのだ(分かる人には分かると思うが)。
日本の原発労働者の実態をイギリスのテレビ局が撮った番組があるのでご紹介する。この作品は見事に上記「原発ジプシー」の傍証となっている。二つ目は浜岡原発の危険性を訴えたドキュメンタリーである。
<隠された被爆労働〜日本の原発労働者>
<浜岡原発の危険を語る>
これってオルガン?
<浜岡原発の危険を語る>
これってオルガン?
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そうですね。ウィキペディアで調べたら「自動車絶望工場」が1973年で、「原発ジプシー」が 1979年でした。どちらも単行本を持っているのですが、もう物置の棚にあり、確かめずに書いてしまいました。すみません。そうすると「潜入ルポ」の元祖は鎌田慧ということになりますね。大変失礼致しました。管理人敬白