2011年03月14日

「計画停電」という名の「無計画停電」

「通勤・通学を控えてください」

これは夜中の1:00頃にTVが流した言葉だ。「????」と思った。「計画停電」とやらを行なうから協力しろというわけだ。今日の明日ではない、今日の今日である。もう寝ている人もいるだろう。いや、平均的な日本人はもう寝ているはずである。そのうちにもっと無茶なことを言い始めた。人工呼吸器を使用している人はなるべく早く主治医に連絡しろ、というのだ。主治医だってもう寝ているだろうに。主治医にしたところで、こんな夜中に電話されたって、何が何だか分からないだろう。そもそも主治医の自宅の電話番号を知っている患者がどれだけいるというのだ?他にも「間引き運転」があるという。冒頭の「通勤・通学を控えてください」はそのことを言っているのだろう。

朝起きてTVを点けると案の定、パニック状態だ。何も知らない市民が、電車の来ない駅へ行き、いくら待っても来ない電車のことを駅員に尋ね、そこで初めて「間引き運転」を知ったという。あたりまえだ。夜中にTVを見る習慣のない人にとっては「知る由もない」話だろう。朝のTVでは、資金繰のためどうしても会社に行かなければならない経営者のインタビューが流れていた。手形の落ちる経営者にとっては致命的だろう。同様のことは無数に考えられる。

おまけに「計画停電」の1〜5グループのうち、グループ1は直前になって「計画停電」中止だという。で、電車もやっぱり動くのだという。何?電車が動かないと知って自宅に戻った人は、それをどうやって知るの?「無計画停電」もいいところだ。ところがいろいろ聞いているとその後、またまた計画停電の「中止」は「中止」なのだという(笑)。

言っておくが私は「計画停電」そのものに反対しているわけではない。それほど「分からず屋」ではないつもりだ。だがひとつどうしても言いたいことがある。今回、福島第一原発で放射能をばら撒いた東京電力の社長が、事故の直後には顔を出しもせず「計画停電」をお願いする段になって初めて顔を見せたことだ。お願いするときだけ顔を出せばいいというわけか?

日本人の性(さが)として「何としてでも」「歩いてでも」「乗り継いででも」会社に行く、というのがある。そうやって会社に出て何をするかといえば、何のことはない「仕事をするフリ」というのが殆どだろう。また経営者がその手の輩を「良い社員」だと思っているから始末が悪い。この際、日本のサラリーマンは自宅でゆっくり休養したら良い。その一方で「通勤」を控えたら今日の生活にも困る人々がいるのも日本の現実だ。今回の原発事故が、ワークシェアリングのきっかけになれば良いとは思うが、この日本ではそれは無理だろう。しかし日本人の働き方を考えるチャンスではあると思う。

ここでひとつ言っておきたいことがある。今回の「計画停電」の原因は、自然災害がきっかけであるわけだが、原発の「放射能漏れ」だけは「人災」であるということだ。原発を「推進」してきた人間すべてが「加害者」だ。もしこれらの原発がすべて「火力」であったなら、放射能は洩れなかったし「復旧」は容易だったはずだ。今回の原発事故の「実行犯」だけは絶対に刑事責任を問うべきだと考える。
posted by takashi at 07:43 | Comment(0) | TrackBack(2) | 時事、政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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