2010年12月25日

「クリスマス・キャロル」

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豊田章男
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CSで映画「クリスマス・キャロル」をやっていたので見た。これまで何度も見たマイケル・ケインとマペッツのクリスマス・キャロルだ。見ながらこの作品のパロディはできないものかと考えた。スクルージ役はトヨタの社長・豊田章男である。内容は次のとおり。「過去のクリスマスの幽霊」は、あまり面白くないので省略。

まず「現在のクリスマスの幽霊」は豊田章男を、とある期間工の家庭へと連れて行く。

その期間工は、今年いっぱいで雇い止めである。これまで十数年、契約を更新して、トヨタのために働いてきた。忙しい時は休日も返上して一日12時間ぶっ通しでラインに立ったこともある。職場の改善提案も人一倍提出し会社のために尽くしてきた。

六畳一間の安アパートには期間工とその妻、5歳になる男の子が住んでいる。男の子は生まれながらに難病を抱えており、一家は医療費の負担にあえいでいる。ふと見ると、その家でたったひとつの家具らしい家具、テレビの上には、折り紙で作ったクリスマスツリーとサンタクロース。コンビニで買ったのだろうか、赤い長靴の中に駄菓子の入ったのが、ちょこんと置かれている。ふと食卓の上を見ると、これもコンビニで買ったのだろう、チキンの唐揚げが4個、皿に盛られて真ん中に置かれている。その横には妻の手製のポテトサラダ、それと魚肉ソーセージとゆで卵に爪楊枝を刺して、上手に作られたトナカイやウサギの載った皿が置かれている。石油ストーブの上にはハウスバーモントカレーの入った鍋がある。ささやかだが幸せなクリスマスの情景である。

男の子はクリスマスが嬉しくてしょうがない様子で、母親にいろいろと話しかける。母親は笑顔で答えている。豊田章男は、そんな母子の様子を見ながら、自分の幼い頃と比べてみる。何不自由なく育てられ、大学を出て留学し、家業を継いだ自分。リコール問題で欧米から激しいバッシングを受けたものの、アメリカの証券取引委員会では得意の英語演説でうまく切り抜けた。アメリカ国内の工場従業員たちは自分を支持してくれたし、マスコミも好意的に報道してくれた。アメリカでは労働組合とは上手くやっているし、労働法規を破ったこともない。現地法人では従業員は全員「正社員」だ。昨年は、日本国内での生産調整とリストラが功を奏し、史上最高の利益を上げた。内部留保も過去最高にまで達した。俺の人生は順風満帆と見て間違いないだろう。それに引き換え、この家の子供はどうだろう。5歳だと言うが、体は小さく病弱だ。経済的理由だろうか、保育園にも通っていないらしい。

と、そこへ期間工の夫が帰ってくる。手には小さなクリスマスケーキを下げている。夫は浮かない顔をしている。今日、職制から「雇い止め」を告げられたのだ。妻にその事実を言葉少なく語る期間工。妻は思わず顔を覆って泣き始める。そんなことを知らない男の子はテレビの「ポケモン」に見入っている。

豊田章男は次に「未来のクリスマスの幽霊」に、何処かへと連れて行かれるのであった。


   
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posted by takashi at 10:05 | Comment(6) | TrackBack(3) | その他雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たかし様。読んでいて涙が出てきました。
Posted by フォーカス at 2010年12月26日 15:50
泣けました。
Posted by 白蓮 at 2010年12月26日 17:57
【たかし】

皆さん、続きも考えてあるんですよ(笑)。
「未来のクリスマスの幽霊」は、豊田章男を臨時国会の「証人喚問」の場に連れていきます。証人席には豊田本人が。前政権への贈賄事件に関する証人喚問の最中です。質問者席には、民主連合政府で与党になった共産党の議員が・・・というのが私の筋の展開です(笑)。
Posted by たかし at 2010年12月27日 11:38
豊田章男氏はその男の子を見てつぶやくんじゃないでしょうか
「裕福な家に生まれなかったキミの自己責任なんだ」って。

記事に関係ないトラバで申し訳ないのですが、コメント欄が楽しいことになっているのでご案内です。
Posted by 秋原葉月 at 2010年12月29日 00:16
【たかし】

秋原葉月さん、
よくいらっしゃいました。いつもブログを拝見させていただいております。またこの度は、当ブログの記事を引用掲載していただき、ありがとうございました。おかげさまで、http://news.livedoor.com/article/detail/5233187/ からのリンクで、ここしばらく賑わっております(笑)。秋原さんの文章は、読みやすく説得力があり、たいへんに参考になります。元来レトリック(人を説得する術)とは、こうありたいものですね。これからもよろしくお願い致します。
Posted by たかし at 2010年12月29日 16:13
クリスマスキャロルは時代を超えた名作ですね。私も去年、ディズニー版を鑑賞しました。

さて、自動車産業に限った事ではありませんが、大手製造業各社は量産部品の製造拠点を次々に「人件費がより安い」海外へ移しており、元々の日本の製造業集積地の空洞化はものすごく急速に進んでいるとのことです。

工場が急速に減るということは工場の新・改築、従業員の生活に関わる商業や住宅建築など他の産業の急速な衰退をも意味し、また「仕事」が一気に無くなっていくわけですから地域の人口もどんどん減少、職を失って路頭に迷う人も加速度的に増え治安も悪化が進んでいるようです。

映画の流れで考えるなら、「未来の精霊」が豊田章男氏に見せるのは、ゴーストタウンと化しクリスマスキャロルなどもはや聞こえることのなくなった、かつてのトヨタ城下町かも知れませんね。



もっとも現実の経済はこんな単純ではなく、戦略の転換次第で、まだまだいくらでも日本経済復活の可能性はあると思っています。これまで自民・民主政権がやってきた「大手企業一辺倒」の従来路線が続いていくなら、そのわずかな可能性も無くなるでしょうけど。
Posted by 不勉強 at 2010年12月30日 10:03
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