リクルート事件の江副浩正被告が、サンデーナントカの番組に出ていた。往年に比べて角が取れ「好々爺」になったな、というのがまず印象。鈴木宗男のように激することもなく、淡々と話す姿が印象的だった。番組では大谷昭宏氏が聞き手となり、ひとしきり検察の不当な捜査の実体験を語らせ「取調べ可視化」の必要性を確認し合ったあと、対談の最後に「日本に特捜検察は必要か?」という質問を投げかけていた。番組はもちろん「必要ない」という答えを期待したのだろうが、豈図らんや江副氏は「特捜検察は必要な組織だと思う」と答えていた。このことは江副氏の一つの「見識」かな、と私は感じた。私自身は江副氏が無罪だとは思っていないし、それ以上に政治家個人への「献金」には道義的責任があると思っているのだが。
私も「特捜検察の解体」には反対だ。今回の検察の暴走は確かに由々しき問題だし、長年の組織の腐敗がもたらした必然であったと思う。しかしそのことを理由に「解体」などをしたら喜ぶのは一部の「巨悪」だろう。例えばあの「貧困犯罪人」竹中平蔵のような者を逮捕できるのは、特捜検察以外にない。彼らの捜査能力・権限は検察・警察の比ではない。特捜検察はそのあり方次第では間違いなく「正義の具現者」たりうるのだ。今後特捜検察を正常に機能させるためには、検察をきびしくチェックし牽制する組織を検察の外に作り「取調べに可視化」を徹底することしかないだろう。そのことはおそらく、一時的に検挙率の低下につながるであろう。しかしそれも已む終えまい。むしろ私は「特捜検察廃止」の弊害のほうをより恐れる。
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