「保険はわたしを助けてくれない 〜豊かな国の医療危機〜」というドキュメンタリーをNHKBSで見た。ゾッとした。ご覧になった方は私と同じ感想を抱いたと思う。
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(内容)
今、アメリカには無保険で適切な治療を受けられない“保険未加入者”が4700万人いる。今年3月、オバマ大統領は全国民に保険加入を義務づける保険改革法を強行成立させたが、実現は2014年と遠い。
この5月、ロスアンジェルスのスポーツアリーナでRAMという医療NPO主催の巨大な無料クリニックが開かれた。1週間でおよそ7000人もの無保険者が患者となり、医者に診てもらうため長蛇の列を作った。中には白内障を放置して失明寸前の人や長年の歯痛を我慢していた人も。
アメリカでは低所得者と65歳以上の高齢者には公的医療保険がある。そのため、無保険で困窮しているのは中流層やワーキングプアの人々だ。リーマンショック以来の不況で保険料が払えなくなった者、失業で会社の福利厚生として提供されていた保険を切られる者、また、保険があっても自己負担分が払えずに自己破産寸前に陥るなど、医療困窮者が急増している。最新の医療技術を持つ豊かな国アメリカで、普通の人々がまともな医療を受けられないのだ。
財政危機のカリフォルニア州・ロサンゼルスを舞台に、保険に翻弄され、医療システムの矛盾に苦しむ人々を見つめる。
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アメリカでは現在6人にひとりが「医療保険無保険者」だという。ご存知と思うが、アメリカには健康保険もなければ国民健康保険もない。公的な医療保険というものがもともと存在しないのだ(低所得者と65歳以上の高齢者にだけは公的医療保険がある)。医療全体が「私企業」にすべて牛耳られており、大金持ちは高額な保険料を会社に払って医療を受けられるが、低所得者は保険料が払えないので必然的に無保険となる。保険に加入する余裕のある人も、既往症があろうものなら保険料はグーンと跳ね上がる。この現実を鋭く描いたドキュメンタリーとして有名なのが、マイケル・ムーア監督の「シッコ」である。NHKの番組は、この「シッコ」の謂わば「傍証」を固める内容だ。本当に見ていて寒気がしてきたほど、アメリカという国は病んでいると思った。日本人の私でさえそう思った。そして、今日本は確実にアメリカと同じ道を歩きつつあることに思いを馳せた。そして再び寒いものを感じた。
参考スレッド
<マイケル・ムーア「シッコ」を見て>
http://takashichan.seesaa.net/article/116944049.html
<マイケル・ムーアの功績>
http://takashichan.seesaa.net/article/126680256.html
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