2010年05月11日

ナチス虐殺 忘れない-ドイツに展示資料館-親衛隊本部の跡地に建設

2010年5月10日(月)「しんぶん赤旗」
ナチス虐殺 忘れない-ドイツに展示資料館-親衛隊本部の跡地に建設
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 ナチス・ドイツによる虐殺や暴力を忘れてはならないと、欧州の第2次世界大戦終結65周年を前にした7日、ベルリンで「トポグラフィー・デス・テロルズ(恐怖政治の地誌)」と名付けられた新しい展示資料館が一般公開されました。
 かつての秘密警察ゲシュタポやナチ親衛隊本部の跡地に建設されたこの資料館は、ユダヤ人のホロコースト(大量虐殺)のほか、ロマ(ジプシー)や政治囚、ロシア人捕虜への残酷な仕打ちなど、被害者側の資料だけでなく、ナチス・ドイツの組織機構など加害者の側の資料も豊富に展示しています。
 だれでも加害者になりうるという認識に立って、国家や社会がどのようにして加害者を生み出していくかを解明し、共通認識にしようとするものです。
 ドイツの東西分断で長い間、放置されたままだった跡地を記念館にしようと、1970年代から市民運動が動き出しました。90年代に野外での資料展示が始まり、2004年に展示資料館計画が具体化。約6年の年月と220万ユーロ(約2億6000万円)の費用をかけ、完成にこぎつけました。
 一般公開に先立って催された6日の開館式では、ケーラー独大統領が「この場所ほどナチスの犯罪と結びついた場所はほかにない」として、「過去との対話はわが国の自己理解の基本であり、特に若者の学びの場となることを望む」と語りました。

 また、ベルリンのウォーベライト市長は「この町でのナチスのテロの記憶を新たにする記念碑がさらに追加された」と述べ、その意義を強調しました。(片岡正明)
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何故同じことが日本人には出来ないのだろうか?首都のど真ん中の一等地に、過去に自らが犯した犯罪を忘れないための資料館を建設するドイツ。かたや首都の一等地のど真ん中に「戦争犯罪神社」を未だに抱え続けている日本という国。歴代の首相・大統領が常に感銘深い言葉で、かつての加害国に謝罪と反省を述べる国。かたや過去の過ちを反省せずに自らの戦争責任を曖昧にし、時にはおぞましい時代を「賛美」し「擁護」までする日本の政治家たち。かつて侵略した国ポーランド・フランスと共同で歴史教科書を編纂してそれを実際に教育の現場で使用し、民族の過ちとして犯したホロコーストの罪を忘れぬよう、これまた首都のど真ん中に広大なモニュメントを建設し、不断の反省を続ける国。戦後60年以上経っているというのに、かつて侵略した国々に決定的な謝罪を避け続け、未だにギクシャクした外交を続ける国。

私は広島・長崎の被害を全世界に訴え続けることは必要だと思う。それこそ「唯一の被爆国」としての義務であると思う、しかしである。何故自らが犯した戦争犯罪には頬かむりなのだ?

日本の政治家は中国大陸で行なった大虐殺、シンガポール・マニラでの一般人虐殺や捕虜虐殺、中国・朝鮮半島からの強制労働・従軍慰安婦狩り、そして何よりも日本国内で行なった思想的弾圧や民族弾圧、沖縄での自国民虐殺を、ドイツの為政者と同じように世界に向けて「謝罪」すべきなのだ。いつまで経ってもそれが出来ない日本政府と、そんな政府しか持てない我々日本人。つくづく情けなくなってくる。

関連スレッド
<たかしちゃん語録>
http://takashichan.seesaa.net/article/105501961.html
<たかしちゃん語録その2>
http://takashichan.seesaa.net/article/105833288.html
<「村山談話」と「荒れ野の40年」 >
http://takashichan.seesaa.net/article/109003556.html
<戦争を考える季節>
http://takashichan.seesaa.net/article/124984980.html
<たかしの「愛国心」>
http://takashichan.seesaa.net/article/126062944.html

参考記事
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/berlin_view/01/
posted by takashi at 08:06 | Comment(8) | TrackBack(4) | 時事、政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>たかしサンへ

 記事告知のTB、ありがとうございます。

 ニポンで戦争資料館・展示会、とゆーと、ニポンの被害を強調するだけのモノが多いようですね。そーゆー傾向・思考のことを「戦没者300万人史観」とゆーのだそうです。ニポンの被害状況を強調して、ニポンのアホ行為が原因で発生したアジアの死者3000万人のことに触れないとゆー、誠に勝手な思考方法のことだそうです。情けないですな。

 拙ブログの関連記事をTBしておきます。。。

Posted by at 2010年05月11日 22:29
 あなたのような思考形態だと
何かあった時には嫁に思いっきり非難されます。

 あ、だから井上ひさしはDV男だったのか。
Posted by ぬるぽ at 2010年05月12日 19:59
めるぼさんへ

何があった時に嫁に思いっきり非難されますか?
具体的に述べて下さい、意味不明です。
Posted by mrtektek at 2010年05月13日 17:13
日本はCIAの統治が成功したモデルケース。かつて鬼畜米英と言った右翼が戦後はアメリカに媚びるこの不思議は憶測でしかありませんが。

戦争特需が欲しい奴や白豪主義のCIAがアメリカが瀕したさいにまた日本を攻撃する為の口実として躍らせているように感じます。
Posted by コンバット越後 at 2010年05月18日 21:37
ナチスみたいな極左社会主義政党は怖いですね。 これって共産党の自己批判のつもりなんでしょうか。 しかし、左翼は大虐殺をやらずには気が済まないから厄介ですね。
Posted by 国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス) at 2010年07月18日 17:48
>>国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)

>ナチスみたいな極左社会主義政党は怖いですね。 

ハァ?ナチスは誰がどう見たって「極右」だろが。
「社会主義」って文字列に短絡的に反応してんじゃねーよこのパブロフの犬野郎が(藁
Posted by うー at 2010年07月19日 09:58
>>国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)のネトウヨクン

在特会みたいな極右集団は怖いですね。これってネトウヨの実社会参加のつもりなんでしょうか。 しかも、ネトウヨは捏造をやらずには気が済まないから厄介ですね。
Posted by あるふぁ at 2010年07月19日 10:11
今回の資料館の場合はナチスという特殊な集団の再来を二度と招いてはいけないという大義が感じられます。ナチス時代の狂気を知る世代が減少する中、9・11以来続く反イスラム・外国人排斥の動きや極右的な新自由主義政権台頭が加速していくことに対する危機感が、ドイツの良識ある市民たちを行動に導いたのでしょう。

さて、日本の場合は侵略による加害と空襲などによる被害の両方を掲げるべきではないでしょうか?

確かに大陸では民間人への加害行為を行いましたが、国際法を無視したソ連による対日攻撃とシベリア抑留では在留邦人も多く巻き込まれています。
バターンや泰緬鉄道では米国兵捕虜が虐待されましたが、その米国兵が操縦するB29で万単位の一般市民が犠牲になりました。

一方的な展示では絶対に偏ります。
大切なのは両方の事実を学び、戦争の無意味さと平和の尊さを伝えることではないでしょうか?

Posted by oyoyo at 2011年10月03日 16:34
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