2010年02月18日

ブログ小児病について

インターネットの「匿名性」の問題点は以前より指摘されてきた。「匿名性」の陰に隠れた卑劣な行為のうち典型的なのは、ブログのいわゆる「荒らし」だろう。乙武洋匡氏や高遠菜穂子氏のブログなどがこの「荒らし」にあったことはマスコミの報道でよく知れ渡っている。このように社会問題にも発展するほど、ネットの「匿名性」が秘めた危険性は大きいと言える。

このたびの「ぶさよでぃっく事件」で我々が深く反省しなければならないことがある。それはネットの「匿名性」がもたらすところの「暴走」である。ぶさよでぃっく本人のいわば「私怨」から始まったストーカー行為に、第三者(ぶさよでぃっく同様に精神を病んだ若者たち)がギャラリーとして加わり、ネットにおける「愉快犯」としてのストーカー行為が瞬く間にエスカレートして行った有様がここに認められる。自分ひとり安全な「塹壕」に身をおいて、平原に身をさらす相手を「狙い打ちにする」という行為、こうしたことにカタルシスを感じる気持ちは、誰しも多少なら持っているだろう、これ自体「異常」と言えるほどのものではないかも知れない。しかしそれがネットを離れて「リアル世界」でのストーカー行為に至るとなるともはや「病的」と言わざるを得ない。

>キミのことを調べるのに、私は相応の努力をしたのだよ。プロファイルして立ち寄り先の見当をつけ、実際に行ってみて発見。
>キミが立ち寄り先から帰る途中にマクドでたっぷり時間をかけて三人分くらい平らげていた最中、外で北風が吹きつける中待っているのはつらかったよw

>いや (ぶさよでいっく)
>2010-02-04 01:31:55
>早く自分の写真をネットに公開して欲しいと言っているんでしょう。
>マクドナルド北巽店でハンバーガー食っている写真とか、住んでいるマンションの名前が見える写真とか、赤旗配達している写真とか、会いに言った時にウーロン茶飲んでいる写真とか。

ここにはひとりの孤独な若者の屈折した人生が読み取れる。社会に認められずにネットに慰めを求め、社会における「弱者」を探し出しては攻撃を加える。自らが「弱者」でありながらその「矛先」は決して「支配階級」に向けられることはない。自分と同じ「弱者」の中で、自分と同じようにブログで社会に意見を発信しているブロガーのうち「気に入らない者」「生意気なもの」がそのターゲットである。

そんなブロガーの元には「類は共を呼ぶ」で、同じように社会からはじき出された「不適合者」が集まる。そして共謀の末、リアルな犯罪行為に走る。この辺の精神構造は名古屋の「闇サイト殺人事件」の犯人たちにも通ずるものがあるのではないかと思う。

彼らが犯行の対象に選んだのは、普段から彼らが「敵視」している日本共産党を称揚するブログのオーナーであった。このブログオーナーに問題が無かったわけではない。個人情報に関して余りにも「脇が甘かった」からである。しかしこれらのことのみを持ち出して「自己責任」という言葉ひとつで片付ける気に私はなれない。責任は明らかにそれを悪用した側にある。言論で立ち向かう道を放棄し、個人情報を探り「脅迫」という手段に訴えた側がどう考えても悪い。

今回のもう一人の被害者ケンシロウ氏についても同様のことが言える。彼は自分自身の個人情報を記事に残し過ぎた。それともう一つ彼は記事の中に誤解を招くような表現をしばしば用いている。このことは私も以前から感じていたことだ。しかし、世の中の「社会派ブロガー」と呼ばれる人たちにも「完全無欠」な者など居はしない。誰しも何処かに差別的な表現を用いてしまうことが(もちろんこの私も含めて)あるものだ。

他の多くのブロガー達も同様である。私がトラックバックを送ったりしているブロガーの多くにしても、完全に私と考えが一致しているなどということはあり得ない。多くはかなり齟齬がある方ばかりである(中には右翼思想を持った人さえいる)。しかし一致点はある。だから大同団結出来ると思っている。例えばケンシロウ氏の場合は私の「チャンネル桜キャンペーン」の際に多大な尽力をしてくれた。このような貴重なブログを閉鎖に追い込んだぶさよでぃっく一味には怒りを禁じ得ない。

これらの問題を私は「ブログ小児病」と呼びたいと思う。インターネット社会がもっと成熟してくる段階で消えて無くなるものと期待したい。中には法律の整備に待たなければならないこともあるだろう。それまでは個々のブロガーの「常識」に頼るしかないようである。
posted by takashi at 15:33 | Comment(5) | TrackBack(4) | ぶさよでぃっく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ケンシロウ氏のブログは私も読者でしたので、閉鎖に追い込まれたのは非常に残念でした。
気に入らない相手に対して執拗かつ悪辣なやり方で追い込む”小泉的”な手法には怒りを感じます。

ネットだけでなく、リアルでもこういう小泉的な手法を用いたり、小泉のような人間が増えてるのにはゾッとします。
Posted by コンポコ at 2010年02月18日 20:11
そんな事件が起きていたのですね。知りませんでした。最近、ブログ訪問をあまりしていなかったので。

>私がトラックバックを送ったりしているブロガーの多くにしても、完全に私と考えが一致しているなどということはあり得ない。多くはかなり齟齬がある方ばかりである(中には右翼思想を持った人さえいる)。しかし一致点はある。だから大同団結出来ると思っている。

私も大同団結を望む者です。まぁ、私は、ボロカスな言い方をすることが多いので、引かれることが多いです(笑) それでも、じわじわと同志を増やしてイキたいと思います。お互いに頑張りましょう。。。
Posted by at 2010年02月18日 23:00
私もぶさよ一味にはしつこくつきまとわれていますので、大同団結しましょう。

赤旗祭りを揶揄するために動画で流している馬鹿ウヨもいるようですが、彼らの正体は限定的だと思われます。

彼らのなかに街宣右翼団体員や勝共が含まれているようです。

なお、彼らのなかに公安デカも含まれている可能性すらすてきれません。

インターネットにおける左翼の利用をやめさせたがっているのは、右翼&公安ですから。
Posted by 日本国憲法擁護連合 at 2010年02月19日 06:33
たかしさんのブログは定期的に拝見しておりますが、たかしさんとネット右翼のやりとりに割って入る必要もないと思いいつもは拝見するだけに留めておりますが、今回はネット上の議論ではなく現実社会の犯罪につながることを取り上げておられますので、お邪魔かもしれませんがコメントを書き込ませていただきます。
このブログのオーナーを追い回していた人間の異常さをひしひしと感じます。このオーナーが日本共産党を称揚するブログを作るのは本人の勝手、自分の考え方がそれと反対であれば、自分が日本共産党に反対するブログを作ればいいと普通は考えます。相手を特定して後を付け回してプライベートな写真を撮って脅しに使う、それをやったところで、自分に一円の得もないし、それで日本共産党の支持が減るものでのないのに。自分の気に入らない人間を苛めたい、そのためには時間も労力も注ぎ込む。
彼らは、民主主義の基本である、思想の自由、表現、言論の自由といったものを否定しています。民主主義そのものの否定といった方が当っていますが、俗にネット右翼と称される人達は、日本人である限り自分たちと同じ排他的、差別的な考え方を持つべきであり、そうでない者は「反日極左」「売国奴」で日本から抹殺しなければいけないと考えているように私には感じられます。だからこそ、馬鹿の一つ覚えのように、異なった意見を述べた者に対して、日本から出てゆけと喚くのです。
気に入らないブログを作っている人間を見つけ、私生活を追い回すような卑劣な行為も、本人にとっては反日的な議論を消滅させる正義の行動と認識されているはずです。
多様な価値観がありそれが自由に発表できるのが民主社会であるのに、ネット右翼はそれを認めない、自分たちが反日と認定した議論や思想は、どんな卑劣な手段を使っても抹殺するのが正義と考えており、彼らは民主社会の破壊者のように私には感じられてなりません。
ネットという弱者が自由に発言できる場が作られた途端に、それを自分と異なる意見を持った弱者の弾圧に使おうとする、その愚かさこそがネット右翼の本質であると思います。
Posted by たかひろ at 2010年02月19日 10:09
恐ろしい凶悪な人殺しですね。
恐ろしすぎる殺人事件ですね。ひどい殺人事件です。
娘さん(31歳)は 3人の男に車で 監禁され キャシャカード〜 その後 金づちで 頭を30回殴られ ロープで 首を絞められて 殺害され岐阜の山中に捨てられた。(新聞より) 動機は 共産党のブログオーナー〜? 事件研究会(名前検討中
Posted by 村石太マン at 2011年04月16日 13:53
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