2010年01月08日

日本人と麺類

昨日に引き続き「文化論」を少し。

昨今、欧米では日本食ブームが起こっている。殊に「寿司」「刺身」など、これまで日本人が密かに「独占」してきた食べ物が、諸外国によって「荒らされ」るのは果たして喜ぶべきことなのか?欧米では「TUNA」と称して、カツオと一緒に「十把一絡げ」にされていたマグロ(特にホンマグロ)が、世界的に資源不足になりかけているらしい。実際、欧米ではカツオからメバチからビンチョウからホンマグロまでみんな「TUNA」なのである。特にアングロサクソン人種は、基本的に魚の味の違いが分からないようだ(断っておくが民族蔑視ではない、文化の違いを言っている、念のため)。日本語ほど魚を種類分けして「一時名詞」「二次名詞」を付けている民族は地球上にない。その民族にとって重要な(関心のある)モノには細かく名前が付けられる、と言う事実は本多勝一氏が指摘している通りである。欧米人にとってマグロが「下魚」なのかと言うとそういうことではない。ただ単に「関心が無かった」と言うだけに過ぎない。要するに、これまで彼らの専らの「関心」は、大量の飼料を消費し、大量の二酸化炭素を撒き散らす「家畜」の食肉文化にあった、と言うことなのだ。その意味でも日本人の食文化(欧米化する前の)は、環境にやさしいものだったわけである。

さて「寿司」に比べると「ラーメン」は欧米では振るわないようである。これには実は理由がある。これから私が述べることはまさに「目からウロコ」であるから良く聞くように。実は「欧米人はラーメンを噛み切ることが出来ない」のである。まさかとお思いかも知れないが事実なのだ。日本人を含むアジア人がすべて獲得している「麺を噛み切る」という技を欧米人たちは知らないのだ。皆さんはラーメンをどのように噛み切っておられるだろうか?いちいち意識して食べておられる方はいないと思うが、いちど意識して噛み切ってみて欲しい。次のことが確認出来るはずだ。あなたはラーメンを上下の前歯ではなく「上の前歯と下の唇で」噛み切っているはずである。これこそがアジア人に備わっていて欧米人には備わっていない「技」なのである。こう言うと「じゃあイタリア人はどうなんだ?」と言う人がいるかも知れない。しかし良く見て欲しい。彼らは基本的にパスタをフォークで丸めて口に放り込んでいるに過ぎない。更に子供などは不器用にパスタをたぐり寄せて食べる。イタリア人にはパスタを上手く日本人のように「噛み切る」文化はない。昨日のエントリーにも書いたが、欧米人の顎は基本的にティラノサウルスなのだ。奥歯を噛み締めたときに、上下の前歯が咬み合わさるようになっている。アジア人の場合は奥歯を噛み締めると多くの場合、上前歯が下前歯の前で重なる。

さらにラーメンが欧米で受け入れられない決定的な理由がある。「欧米人は麺を啜ることが出来ない」のである。実は「熱い汁麺」が欧米で流行らない最大の理由がこれである。我々日本人(アジア人)が何の造作もなくやってのけられるこの「麺を啜る」という動作を、彼らは子供の頃から厳しく「禁止」されて育っている。熱いスープや飲み物を「音を立てずに」飲む、というこの上なくバカバカしい「教育」をされ続けた結果、彼らは麺を啜れなくなってしまっているのだ。「啜る」という行為は、熱い汁麺を食べる際に一緒に空気を取り込んで、温度を適温まで下げる、という役目を果たしている。日本人を含む我々アジア人は、この素晴らしい「技」を禁止されることもなく、成長とともに磨き上げている「人種」である。だからこそヨーロッパには無い「熱い汁麺」がアジアにだけ存在する。熱い汁麺を冷ますことなく「熱いままで」食せるのがこの「啜る」という素晴らしい「技」なのである。


もちろん以上に述べたことは「後天的」なものであったり、訓練で矯正可能なものであるから、日本で長く暮らしていたり、努力で「麺を噛み切る技」「麺を啜る技」を習得している欧米人もいっぱいいる。誤解なきよう願いたい。

posted by takashi at 10:44 | Comment(8) | TrackBack(1) | その他雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 確かに日本食はブームですね。でも米国内を見れば日本料理店を経営しているのは7割ほどが中国人。日本人経営者は2割ほどかな。残り1割は韓国人やメキシコ人経営者。シカゴには日本人経営の店が13店ほどあります。でも中国人動が経営する店と比べるとかなり高いです。あと刺身などのネタもイリノイ州は内陸のため輸送に時間がかかるため若干鮮度が落ちますね。西海岸の方は太平洋に面しているため鮮度の高い海産物が入るようですが。あと緑茶など米国人は砂糖を入れて飲むので、健康的な飲み方をしているとは言えませんね。笑
Posted by ケンシロウ at 2010年01月08日 12:58
先日ネトウヨ大賞にコメントしましたクロムです。
本旨であるネット右翼へのコメントではなく、すいません。
楽しく読ませていただいています。
私が見た米国人は、インスタントラーメンの汁を捨て、平たい皿に麺を盛ってからフォークでパスタのように食べていました。
たかしさんが指摘しているように、啜ることができないからなのか、麺=パスタという認識なのか。
おっしゃるとおり、ところ変われば。ですね。
Posted by クロム at 2010年01月08日 23:37
クロムさん、
日清のカップヌードルも、アメリカ仕様の製品は啜らなくて済むように、麺がブツ切れだそうです。ベビースターラーメンみたいに(笑)。
Posted by たかし at 2010年01月09日 11:39
偽善平和主義者のネトサヨたかしへ、また批判しまくるの?昔みたいに人権人権人権、叫ぼうよ。ネトサヨたかしを応援してますよ。ネトサヨは人権大事に、が基本でしょ いつもどうり偽善平和主義者のネトサヨたかしでいてください
Posted by めちゃ好きたかし at 2010年01月10日 09:51
>>「啜る」という行為は、熱い汁麺を食べる際に一緒に空気を取り込んで、温度を適温まで下げる、
>>という役目を果たしている。

もし本当にそれだけの意味しかないと思っているなら、合格点を上げられないな。
「啜る」ことの重要性が知りたければ、もりそばを啜らずに食べてみるといい。

はっきり言って「うまくない」

「啜る」と口内の気圧がさがる。そうすると口内にめんつゆが霧状に広がり、
マイルドな味わいとなる。

昔から蕎麦は音を立てて食べるのが粋と言われているが、
科学的な面からみても啜るというのは正しい食べ方と言える。

と、英国人みたいにに講釈を垂れてみる。
Posted by GrayHead at 2010年01月13日 07:12
GrayHeadさん、
ご高説賜りありがとうございます。「人肉食」以外にもあなたに嗜好があることを知り、少し安心しました。「もりそばを啜らずに食べ」ると「不味い」のは、私も重々承知いたしております。私のエントリーをもう一度よくご覧ください。私は、「『熱い汁麺』が欧米で流行らない最大の理由」と申し上げてはおりませんでしょうか?あなたの「ご高説」はピントがずれておりますよ(笑)。それはそうとGrayHeadさん「輝けネトウヨ大賞!2009」第三位のご感想はまだですか?
Posted by たかし at 2010年01月13日 13:26
>>Grayhead

>もし本当にそれだけの意味しかないと思っているなら、合格点を上げられないな。

「欧米人が熱い汁麺を食べられない理由」の話なんだから、「啜るとうまいか否か」なんてどーでもいい。オマエの国語力・読解力は落第点だな。
しかも「合格点を『上げ』」って何だよ。
相変わらず日本語が不自由だな(藁
Posted by うー at 2010年01月14日 00:44
ラーメンを食べられない理由として熱い麺の温度を
下げれないこともあるのでしょうが、それよりも
欧米人は「マナーの問題で食事中に音を出せない」
ことが大きいと思います。

ラーメンに限らず麺を啜ると気をつけていても結構
音が出ますが、欧米人はそれを非常に嫌います。

ですので、物理的に啜れる啜れないにかかわらず
麺類は一口で食べられるか、フォークで団子にでき
るか、どちらかの状態でないと食べられないと思い
ます。

その意味で浅めの皿にいれてフォークで団子にしや
すく、そのような食べ方をしてもおいしいと感じる
欧米人向けのラーメンができればひょっとしたら
はやるかもしれません。
Posted by Masa at 2010年03月14日 18:45
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