昔、群馬県のある街のブラジルレストランでのこと。カクテルメニューからマルティーニ(マティーニ)を頼んでみた。そしたらドライマティーニとは似ても似つかない、まるで甘ったるい「イソジン」みたいなものが出てきて閉口した。どうもブラジルではこれがマティーニなのだそうだ(今ちょっと思い出したが「神谷バー」の「電気ブラン」に近いかも?)。一緒にいたヨーロッパ人の女友達も、これが普通のマティーニなのだと言う。アメリカ風のいわゆるドライマティーニは、よっぽど気取った店にしかないらしい。ブラジル料理といえば、フェジョアーダというのがあって、日本で見るあずきのような豆を、肉などと一緒に、にんにく味でコトコト煮てあって、非常に美味いものである。何故日本料理と言えば、あずきを砂糖で煮るのであろうか?私に言わせれば、これは豆の食い方で最も不味い部類に入るのではないかと思う。というのも私が単に「酒飲み」だからなのかも知らないが「煮豆」だの「あんこ」だのは、日本料理の中でも最低の代物である。日本の豆料理で芸術的とも言える最上のものは「豆腐」であろう。尤も、オリジナルは例によって中国であるが、料理として洗練させたのは紛れもなく日本人だろう。それにしてもブラジルレストランの「ステーキ」の硬いの何の!ティラノサウルスにしか食えそうもない「牛肉」であった。実際、白人と黒人の「骨格」は、顎を閉じたときにティラノサウルスのように前歯が上下で咬み合うように出来ている。それに対し我々アジア人の顎は、馬やラクダのように、奥歯を噛み合わせると「上前歯」が「下前歯」の前に重なるように出来ている。つまり「肉を噛み切る」のではなく「穀物を磨り潰す」様に顎が出来ているのである。
その昔、関西人は納豆を「食い物にあらず」という扱いだったようである。今でも年配者は食べない人が多いと言う。納豆の分布図を見ると、中京から近畿・四国にかけて見事に「納豆嫌い」なのが分かる。ところが関門海峡をを渡って九州に入るとまた「納豆好き」が、がぜん多いのだ。むかし、ある京都の料理人が書いた本を読んでいたら「納豆」のことが出ていた。しかし読んでいてどうも妙なのである。「納豆茶漬け」などと出て来るが、たとえ関東人でも、納豆で「茶漬け」はしないだろう。それでなくとも納豆嫌いの関西人が、そんなもん食うはずはないだろうと思いながら読んでいると、それは「納豆」とは異なる納豆、つまり「大徳寺納豆」であることが分かった。要するに水戸の「乾燥納豆」みたいなものである。ところ変われば、という話であった。
参考スレッド<日本人とユッケビビンバ>
http://takashichan.seesaa.net/article/117934775.html
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こんな感じでトラバが・・・。
酒飲みにして甘い物好きな私からすると、今回のたかしさんのご意見は聞き捨てなりません(笑)
小豆餡でも上質なものですと、意外にも酒の肴にもなります。少し塩が効いてるものだと、最高ですね。
羊羹やきんつばを肴に、辛口の吟醸酒を呑んだりすると、謎の贅沢感が味わえます。
一度だまされたと思って、お試しされてはいかがでしょうか。
あと、元から甘いお酒として、みりんなどお勧めです。もっとも、ちゃんとした製法のものに限りますが・・・本格仕込みの三河みりんは最高ですよ!
イチボというのは牛の中でも柔らかい部位なのですがね(笑)。フェジョアーダは本当に美味いです。また是非食べに行きたいと思っています。
不勉強さん、
酒飲みが甘いものを食えないのは、アルコールで糖分を充分摂っているいるからだと言います。私も何かの拍子に(検査などで)酒を抜いたりすると甘いものが欲しくなることがありますよ。
ヘンなところに食いついてすみません^^;
なるほど、禁酒中には体が糖分を求めるって話は聞いたことがあります。
食文化の違いで歯の発達に違いがある話も、興味深く読ませて頂きました。
が、酒と糖分の関係の話などからすると、個々人の嗜好の違いや食習慣によっても、体質がそれに適応して変わっていくってことでしょうね。
・・・生活習慣病に注意せねば・・・
ついでに京都のきつねは(元々は)、大阪みたいに甘辛く煮た大味なものではなく、京あげを細くきざんだものを散らしたもので、あげそのものが美味しいので、わざわざ味をつける必要がありません。
なお、「元々」を多用しましたのは、最近は立ち食いなどのチェーン店のせいで、京都風のうどん屋がめっきり少なくなったせいです。前述したきつねうどんも、わざわざ「きざみきつね」といわなくては出てきませんし、立ち食いうどん店などでは、そもそもそういうメニューすらないという惨状ではあります。「ハイカラうどん」も二十歳をすぎて初めて知りました。
なお、現在の京都では「たぬき」と注文すると、しっぽくうどんが出てくることが多いようです。あんかけは手間がかかるので、やっていない店が増えた。
さらに近年では、肉丼のことを「牛丼」などと呼んだり、スーパーにいけば、黒蜜をかけて食べるのが当たり前のトコロテンに、酢味噌なぞという考えられないものが添付されているという現状に怒りを禁じえません(笑
一極集中の関東圏と違って、関西の場合は文化的には京阪神の3極構造であり、それぞれ「自分のとこが一番」と思っていますので、「関西人やなんて、がさつな大阪人といっしょにせんといておくれやす」(笑
草加さん、
>一極集中の関東圏と違って、関西の場合は文化的には京阪神の3極構造
なるほどそうなのですか・・・。「関西」と、ひとまとめにして論じる傾向が、我々関東圏の人間にはありますが、厳に慎まなくてはならないようです。そう言えば滋賀県の人が京都の人の事をボロクソに言うのを聞いたことがあります。我々にすれば何処が違うの?って事になるんですが、本人は真剣に悪く思っているみたいでした(笑)。貴重なご意見ありがとうございました。
一口に言うところの上方落語の方にも3極構造ほどではありませんが、語り口の違いがありますね。四天王と言われた落語家が使う「関西弁」にもそれぞれ違いがありました。江戸落語の語り口は一極集中(笑)?
ぐん・たま・ちば・らぎ、、には隣県憎悪(笑)は、ないのかな。
私は、納豆と疎遠な土地柄出身なので20才過ぎまで口にした事はなかったです(今は、大好き)。私の亡父などは多分納豆は一度も食べずに死んだものと思います。さっきTV秘密のケンミンショーで鳥取県・倉吉では、納豆にタバスコを入れる・・なんてやってましたね。ところ変われば・・ですね。
ネトウヨさんも参戦したら?
納豆は子供の頃は豆腐屋さんの片隅に2,3個あるのを見たくらいですねえ。食べる時は、とき卵の中に同量の納豆を入れて、臭みと粘り気を消してから食べた。どちらかと言えば、卵かけごはんの味付けに使っていたかな。
関西の納豆文化に激変をもたらしたのは、納豆メーカーが「関西人仕様」の製品を投入してきたころからだと思うのですが、臭いがしない、粘りも少ない納豆が、いつの頃からかスーパーに並ぶようになり、それから関西の食卓にも納豆が普通に上るようになりました。もはや「関西人=納豆嫌い」という図式は全くなりたちません。日常的に食っています。
まあ、関東の納豆好きに言わせると、「あんなものは納豆ではない。納豆がかわいそうだ」そうですが。私も今では卵なしでも納豆が食べられます。でもやはり卵に入れて粘りを完全に消したほうが好きです。粒もできるだけ小さめの(ひきわりっていうんですか?)ものが好みですね。
そう言えば、初めて三里塚闘争で援農に入った時、団結小屋での朝食に一週間毎日納豆が出てきまして、「現闘の人はよほど納豆が好きなのか?」といぶかしく思ったことがあります。納豆が朝食の「定番」だなんて感覚は、微塵もありませんでしたから。
草加耕助さんと山田の案山子さんにこの際、私の「納豆レシピ」をご紹介致しましょう。「おろし納豆」(これは一番粘りが取れます)「オクラ納豆」「とろろ納豆」「なめこ納豆」「うめ納豆」「イカ納豆」「まぐろ納豆」「イクラ納豆」、それと草加さんお薦めの「生玉子納豆」です。これらは複数の組み合わせで、可能性が無限に広がります。刻んだ海苔や青のりなども納豆には良く合います。関西人にはちょっと無理かなと思いますが「納豆チャーハン」それと「納豆入りお好み焼き」これが結構美味い、他に「納豆オムレツ」それに「納豆ラーメン」(私などはインスタントラーメンに良く入れます)。味噌汁に入れて「納豆汁」これは最もオーソドックスな納豆料理かも知れません。尚、関東圏では「納豆カレー」なるものもありますが、これは単純明快、カレールウの上に納豆が載っているだけです。私は納豆は豆腐と並んで日本の食文化の最上のものではないかと思っております。安価で美味しく、無限の可能性を秘めた日本の誇れる食文化だと思います。最後に草加さん、酢を入れると納豆の粘りは消えてサラサラになりますよ、一度お試しあれ。
ほうほう。関西圏以外の納豆好きは「納豆の臭みと粘りをとる」という私の発想にはみんな激怒して「なんで?いい匂いじゃないか、あの匂いと粘りが命なのだ!」と怒られたので、納豆の通というのはみんなそういうものかと思っていましたよ。関東でもそういう食べ方や発想があるのですね。
「うめ納豆」は美味しそうですね。一度やってみます。梅干はいろんなものにあいますよね。梅干うどんはお店のメニューにもあるからよく食べていましたが。
「納豆カレー」は某カレーチェーン店が関西に持ち込んだので知っています。私も食べたことはありますが、あまり積極的に食べようとは思わない。
ラーメンもそれなりに美味しいのだろうなと想像はしますが、やはり若者のゲテモノ文化に分類しちゃうかな。
大根おろしは朝食に限らず定番なので、そこに何を入れるか入れないかは、特に年配の人にはこだわりのある人が多い。納豆もやったことはありますが、わたしはちりめんじゃこ派かな。オクラも大根おろしに入れて粘りをとったりしてた。
まあ、粘りも臭みも慣れの問題であって、たとえばイカの塩辛にしても、大人になってから初めて見た人には、食べ物には見えないと思うのですよね。腐ったミミズの死骸に見えると思う(笑)。
だから百万言を費やすよりも、一度スーパーのなんかでない、本当に美味しい納豆を食わしてやれば、認識は激変して、「この匂いがいいんだよね」と言うようになると思うのですよ。私は食ったことないけど。
山田の案山子さん>
私、京都弁と大阪弁を使い分けられますよ。
とは言っても純粋の京都弁はもはや舞妓さんしかしゃべっていない(そして舞妓さんの大半は他府県から来た人)し、純粋の大阪弁も船場言葉の中に残っているだけ。全部がまざりあって「関西弁」という本来はなかったものが成立しているのも事実で、今の京都弁や大阪弁はその多少の地域差という感じになっていますが。
見分け方・・・
京都弁→語尾に「〜はる」を多様する
大阪弁→語尾に「〜ねん」を多様する
ちなみに吉本新喜劇のチャーリー浜というのは、あれは関西人から見た東京人を演じているのですよ。関西人が東京弁を真似するとあんなふうになるのです。
今、朝ドラに出ていますね。好きなキャラクターです。(あのドラマには時々あがた森魚も出ています)
松鶴などは、・・・だす。っていうのを強調して使いますね。
京都の老舗の老旦那たちもきれいな京都弁を使いますね。もう生存数が少ないですが(笑)。
おろし、オクラ、とろろ納豆は我が家でも。梅干しを食べながら納豆かけ御飯を食べているので、口の中ではうめ納豆になっているようです。すり胡麻を入れる事もあります。カラシに飽きた頃にはワサビを入れる事もあります。但し、これは味に変化をあまり与えません(笑)。
義父は納豆に塩をかけて、長野の友人は砂糖をかけて食べていました。オエ。
今はもう全国どこでもすっかりまざりあって、地域性は消失していますから、あれが「東京人キャラ」だったなんて、大阪でも若い人は気がつかないだろうなあ。
反対に関東人の視点でデフォルメされた関西人キャラは、子供の頃の思い出では「いなかっぺ大将」の西一(にしはじめ)と、「パーマン」のパーマン4号(パーやん)でしたねえ。
吉本も東京進出して全国化しちゃったし、もう関西ローカルで東京人キャラが出てくることはないでしょうが、関西人キャラは全国放送でもたまに出てきますね。
本来、どちらからみても、自分を基準にする限りにおいて相手が「変」に見えるのであって、それが面白かったんですが、テレビや大資本の影響はいかんともしがたいですわ。「大阪」や「関西人」だけが変なのではないぞ。それはお互い様なんだぞー。
草加耕助さんと山田の案山子さん、
ひとつ忘れておりました。「塩辛納豆スパゲッティ」です。これはまさに「絶品」ですので、少し詳しくレシピを書くことにします。たっぷりのオリーブオイルに、刻んだニンニクと刻み唐辛子を入れて熱します。納豆を入れて粘り気が無くなるまで油を絡め、次に茹で上げたスパゲッティを入れて混ぜます。最後にイカの塩辛を入れて混ぜます。コツはイカの塩辛に余り火を通さないことです。好みで舞茸、エリンギなどのきのこ類を入れても良いでしょう。皿に盛って、刻み海苔、乾燥バジル、青のり、胡椒、パルメザンチーズなどをふりかけます。これは美味いですよ。
たかしさん
愛知県人の私としてはこのレシピを読んでるだけで
悪寒が・・・・(+。+)
そういえばたかし兄ィも青柳ういろう苦手でしょ?
青柳ういろう「得意な人」っているんでしょうか?
お土産はなるべく坂角のえびせんべいにして下さい(笑)。
しろ、くろ、抹茶、アズキ、コーヒー、柚子、桜ってね。
>うーさん、あるふぁさん、sumida5さん、、納豆はお好きですか?(笑)
・・・と、たかしズム・トリオのお三方にお聞きしました。
うーさんのお返事
>納豆大嫌い(藁
私とうーさんの間に「初めて」会話が成立した「感動的瞬間」ですね(笑)。
さすが納豆ですね(爆)。
sumida5さん
私、ういろう好きですよ。
親戚のおばさんが作ってくれた自家製のういろうも美味しかったです。