2009年11月08日

金持ちを喜ばせる貧乏人

♪シアワセーってなんだーっけなんだーっけ・・・ケンコホケンのある国さ・・・ケンコホケンのある国さ♪

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医療保険未加入者が約5,000万人に達し、また保険加入者に対しても、あらゆる手段を講じて保険金の支払拒否をおこない、利益を上げる営利主義一辺倒の医療保険会社や製薬会社。それに癒着、取り込まれた政治家(アメリカではかつて民主党のヒラリー・クリントン議員がファーストレディとしての立場(当時)から公的医療皆保険制度の整備を求め、議会の反対により頓挫したことがある)という構造を暴き、事実上、崩壊に瀕している状況のアメリカ医療制度に対して、イギリス、フランス、カナダ、キューバなどの医療制度と対比させるなど、これまで公然と触れられることの少なかった米国医療の暗部を赤裸々に描き出している。
作品中のマイケル・ムーアのスタンスは、よその国では当たり前のことが、「何故?アメリカが、出来ないのか?」である。
ウィキペディア「シッコ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%B3
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このウィキペディアの紹介は大変に良くまとまっているので、更に引用することにする。

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作品中で示されているアメリカ医療制度の問題の実例

・アメリカ合衆国は国民健康保険制度がない唯一の先進国である。民間の医療保険に入れない人がおよそ5000万人いる。貧困層でなくても、ちょっとした疾患によって保険への加入を拒否されたり、保険金の支払いを拒否される人は多い。
・多くの米国人はこの映画の中で、国民皆保険制度はソ連型のような社会主義であるとしてアレルギーと恐怖を感じ、いざというときの状況に対する危機意識が低く、政治については無関心あるいは条件反射的な反応しかせず、相互扶助や弱者を助けようとする精神にも乏しいとされている(これはマイケル・ムーアの一貫したスタンスでもあり、華氏911やボウリング・フォー・コロンバイン、マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選(出演作品)においても共通している)。この事は、国民皆保険制度があり、さらに医療費が無料のカナダやイギリス、フランスなどの国民の意識と対比され、危機意識については、ちょっとの旅行にも保険をかけていくカナダ在住のマイケル・ムーアの親戚の事例も対比として示される。
・医療費が払えず病院にかかれないので、自分で傷口を縫う人。
・仕事中に誤って指を二本切断。指をくっつける手術費用が薬指は12,000USドル、中指なら60,000USドルと言われ、中指は諦めざるを得なかった人。
・医療費があまりに高額で家を売りに出す人。
・高齢であってもなお、自分の医療費を払うために働かざるを得ない老人。
・交通事故により病院に運ばれ一命を取り留め、保険会社に保険金を支払ってもらおうと連絡したら、当時は意識不明の重態であったにもかかわらず「救急車が使用される場合には、事前に連絡が無ければ保険は適用されない」と言われた人(ちなみにアメリカでは、救急隊を派遣させるだけでも日本円にして数万円単位の請求が来る。救急隊は日本のような消防所属ではなく、独立した機関)。
・複数の医師からなる病院の医療チームが「この検査と手術が必要」と言っているにもかかわらず、保険会社はそんな検査や手術は必要ないとして保険金の支払いを拒否し、結果として治療を受けられずに亡くなった人。
・上記の例のように医師が必要と判断している治療への保険金の支払いを拒否していた保険会社に、「マイケル・ムーアが映画のために、このことについて社長へのインタビューを要求している」という嘘の手紙を、マイケル・ムーア本人には知らせずに出して、即座に保険金の支払いが認められた人。
・保険金の支払いを(相手の命に関わる場合であっても)徹底的に減らそうとする保険会社のエージェント。
・貧困層向けの医療保険制度メディケイド(medicaid)やHMOによる治療において、治療費用が安く済めばボーナスをもらえるので、患者が検査を受けないかもしれないことを見計らって、わざと遠方の病院を検査のために指定する医師。
・医療費の支出を抑えるため、命に関わる場合であっても十分な検査治療を認めないことに同意し、それによって多額の献金を得て昇進した医師の、議会における証言。
・入院治療費が払えずに病院を強制的に追い出され、車で貧民街まで運ばれて路上に放置される患者。
議会における医療・保険業界との癒着や寄付金の実態。
・ヒラリー・クリントンがすすめていた国民皆保険制度が頓挫したのは医療・保険業界の献金を受けた野党共和党の反対によるという疑惑。
・ニクソン大統領の、医療保険に関する会話の盗聴テープ。ニクソン大統領の健康保険制度になど興味は無いという主旨の発言に対して、民間の保険会社だからお金になると述べる側近。それに「悪くない」と応じるニクソン大統領。
・9.11のとき、瓦礫の山を取り除く救援作業にボランティアとして参加したが、その影響で肺を悪くし、多額の医療費がかかるようになってしまった人。米政府はそういうボランティアには治療費を全額出すと明言しているが、それを示す証拠や条件が厳しすぎて、払ってもらえていない人も大勢いる。この事例は映画の中で、手厚い医療看護を受けるテロリスト容疑者達や、キューバの医療福祉制度と強く対比される。「9.11の英雄」であるそのボランティアが、アメリカで苦労しながら多額のお金を出して買っていた薬は、発展途上国であるはずのキューバでは…。
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さて、健康保険制度を「社会主義」と宣伝し、医療を一部の金持ちの「特権」にしているアメリカと言う国。その宣伝にまんまと乗せられ、自分で自分の首を絞めているアメリカ国民。この構図はヨーロッパ諸国には無くて、あるのはアメリカと日本だ。「高校授業料無料化」を批判して「社会主義だ!」と宣伝する自民党の議員。スウェーデンでは大学まで無料だが、スウェーデンはれっきとした「資本主義国」だ。資本主義国であるスウェーデンが何故そのようなことが出来るのか?理由は簡単である。高度の累進課税と不労所得への高税率だ。弱小ブログで私ごときが、しつこくこのことを訴えてもどうにもならないのが何とも歯がゆい限りである。

年収600万〜1,000万の所謂「中間層」は、湯浅誠氏の言うように難しい層である。多少の増税になったとしても社会福祉でおつりがくる、というスウェーデンの社会が彼らには理解も想像も出来ないのだ。
<湯浅誠氏の中間層論と累進課税>
http://takashichan.seesaa.net/article/131752861.html

さしあたって中間層の増税は無しで富裕層の最高税率を70%ぐらいに上げることを私は提案したい。私が提案してどうにかなるというものでもないが・・・。
関連スレッド
<たかしちゃん語録その2>
http://takashichan.seesaa.net/article/105833288.html
<「所得再配分」について>
http://takashichan.seesaa.net/article/109576584.html
<ほくそ笑む日本の金持ち達>
http://takashichan.seesaa.net/article/124826543.html
<日本に福祉社会が実現しない理由>
http://takashichan.seesaa.net/article/125132997.html
<自民党が得意な「つまみ食い」>
http://takashichan.seesaa.net/article/109783337.html
<スウェーデンの消費税と日本の消費税の違い>
http://takashichan.seesaa.net/article/131111412.html
<スウェーデンの可処分所得と日本の可処分所得の違い>
http://takashichan.seesaa.net/article/131992834.html
<森永卓郎様>
http://takashichan.seesaa.net/article/131729705.html
posted by takashi at 10:27 | Comment(4) | TrackBack(1) | 時事、政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うーむ、全く人と同じ考えの人がいて安心したww

そう、そうなんだよな アメリカと日本は支配構造というか、
大衆が無知であるところが似ている
最悪と言われたブッシュ政権と、同じく小泉政権、
ちょうどオバマ、鳩山に変わり時期も似てる

学費に関して言うと、
学費無償化してないのは157カ国中3カ国だけだからなww
自民党の議員は全員自決しろよwww
Posted by c at 2009年11月09日 09:15
cさん、

>うーむ、全く人と同じ考えの人がいて安心したww

こちらこそです。これからもどうぞよろしく。
Posted by たかし at 2009年11月09日 11:16
現在の所得税法では、最高税率は40%になってます。1800万円を超える金額について、40%ですので、例えば1800万円の所がある人なら、えーと、少なくとも1360万円ほど(正確には1369万3500円)の金額は確保されてるわけです。
これは所得が2000万円の人でも、これだけの金額については税引後に残ることを意味します。
最高税率、つまり1800万円を超える部分についての税率が70%になっても、1360万円という可処分所得……でよかったと思いますが、この数字は変わりません。
住民税とかが入るともっと減るけど。

こういう数字を見ると、『金持余裕じゃん! 十分暮らしていけるじゃん!! 所得税の最高税率上げたって、海外に逃げ出す必要ないじゃん!!』とか思っちゃうわけですよ。

こういうこと言って無意味なと言うか、存在しない不安をあおる人もいますけども。

ちなみに、1800万円以下の所得については、最高税率が33%です。
こいつを基に先の数字は計算しましたー。
Posted by sutehun at 2009年11月13日 19:16
連投失礼。

以前……えーと、当時使用していたHNについて、HNに句読点をつけるなとのお叱りをいただいた者です。
改名して出直しました。

事後になりますが、承認をお願いいたしたく、ご挨拶いたします。
以後よろしくお願いいたします。
Posted by sutehun at 2009年11月13日 19:20
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