以前、マイケル・ムーア監督の「シッコ」について書いたことがある。
<マイケル・ムーア「シッコ」を見て>
http://takashichan.seesaa.net/article/116944049.html
ムーア監督は「華氏911」と「シッコ」の2作品でアメリカ国民に多大な貢献をした。これらの作品で彼は、次の二つのメッセージをアメリカ国民に送った。
@愚かな指導者を選ぶと国民は如何に大きな災難を蒙るか
Aアメリカの医療保険制度が如何に立ち遅れているか
「核廃絶」然り。これまでアメリカ大統領が、これほど明確に核廃絶を演説の場で訴えたことがあるだろうか?「核を使用した唯一の国」としての責任に言及したアメリカ大統領がいただろうか?アメリカは着実に「正義」に向かって舵を取りつつあるように思える。
翻って我が国を見てみよう。過去のアメリカの「悪いところ」を未だに模倣し続けようとしている自公民。国民の生活を壊滅状態に追い込んだ「実行犯」=竹中平蔵がいまだに大きな顔をしてのさばっている。長年の政官癒着で公的年金制度はめちゃくちゃだし「医療費個人負担額」は先進国で最高である。働かずして得た金(有価証券による所得)には最低の税率で優遇をし、憲法に定められた最低限の生活すら出来ない「働く貧困」世帯からは無慈悲に所得税をむしり取った上に消費税で追い打ちをかける。巨万の富を稼ぐ一部のエリートの所得税最高税率は先進国では最低レベルである。「応能負担」をことごとく否定し「受益者負担」の詭弁の元に、働く貧困層、障害者、寡婦、老人からあらゆる福祉を「剥ぎ取る」。
アメリカも、韓国も、中国も、これからはモデルとしてEU諸国を目指すだろう。そんな中で我が国だけが「一昔前の」アメリカ(もう既にないアメリカ)を永遠に模倣し続けるに違いない。
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ごく一部の運のいい金持ち連中だけが得をして、一生懸命働く人々がバカをみる日本はまさにアメリカの悪いところをまねていると思います。
かくのごとき日本の現状を思うにつけ、マブチモーター社長の家に押し入り家族を殺し家に火をつけて、死刑に成り、死刑囚ブログを作家斉藤充功氏に書き綴らせている小田島鉄男氏のことを思い出さずにはいられません。
ネトウヨを初めとする似非愛国者達(特にパリゾ氏絡みの事件)をバッサリあしらう軽妙かつ含蓄あるエントリに敬服しています。
取り急ぎご挨拶まで・・・。
トラックバックさせて頂きます。
明日田原総一郎が選挙違反放送やらなけりゃいいきど・・・
異常や矛盾に気付かない国粋者はすでに足を狂気に踏み入れている事になります。