さて、その記念すべき第一号に私が選んだのが「或る浪人の手記」である。
http://restororation.blog37.fc2.com/
ここのブロブ主はちょっと異色である。所謂「ネトウヨブログ」であることは間違いないのだが、そのスタンスが他のネトウヨたちとはかなり違っているのだ。たとえば私もよくトラバさせていただいている「自民党トラックバック・ピープル」でもこのブログを時々見かけることがある。ということはネトウヨでありながら何故か「反自民」なのだ。まずこのブログのカテゴリーを見てもらいたい。
政治 (407)
自エンド (180)
国際 (91)
外交 (28)
防衛 (43)
社会 (100)
経済 (79)
特亜 (432)
皇室 (17)
医療崩壊 (23)
マスゴミ (99)
教育 (16)
食と農 (7)
環境問題 (4)
DQN (32)
年次改革要望書 (5)
日想 (6)
浪人徒然草 (8)
てっく問題 (2)
未分類 (17)
たとえば「特亜」のカテゴリーを覗いてみると次のようになっている。
http://restororation.blog37.fc2.com/blog-category-17.html
このようなエントリーを見る限りにおいて他のネトウヨブログと大差はない。「特亜」をはじめとするお馴染みの「業界用語」もバンバン飛び交っているし、「朝鮮塵」「支那畜塵民」というようなユニークな造語もふんだんに使われている。要するに民族蔑視・皇国史観・反共愛国・創氏改名・教育勅語がコンテンツであって、その意味では世間一般のネトウヨサイトと大同小異だ。
余談になるが私のブログのコンテンツはたったの四つである(笑)。
時事、政治(30)
ネトウヨ、バカウヨの醜態(61)
その他雑感(26)
日記(0)
ところがである。
次のエントリーを見て、私はとたんに「ビックル一気飲み」状態となった!
http://restororation.blog37.fc2.com/blog-entry-1653.html
こ、これはいったい、ど・・・どうしたことなんだ!ここでの「浪人氏」は完全に「こっち側のヒト」である。何故ネトウヨの浪人氏が、こと派遣労働やワーキングプアーの問題に関してのみ、こんなにラジカルな「正論」を吐くのだ!?尤も言葉遣いのほうは「お里が知れる」気味ではある。しかし言葉遣いはともかくとして私が感心するのは、浪人氏の文章、レトリックが「なかなかのもの」である点だ。ふだんValziekやk1_maebaraやshinystarといった者たちの「低レベルレトリック」や「貧困なボキャブラリー」をこれでもかと見せつけられている私としては、この浪人氏がどうしてどうしてなかなか手ごわい相手のような気がするのだ。
以上で「或る浪人の手記」のご紹介は終えるが、私の分析ではこの「浪人氏」は次のようなネトウヨの「亜種」ではないかと考えている。
排外・国粋主義を主張する人が、国内の雇用問題や福祉に熱心なことは、
それほどめずらしいことでもないと思います。
ヒトラー・ナチスはその典型でした。
ご紹介のブログのかたも、グローバル化には反対のようだけど、
国内の不況の原因として、外国資本の流入や、
外国人労働者の存在があると、考えているのだと思います。
こうした人たちにとっての雇用問題の「解決」とは、
外国人労働者を排除した、「自国民」だけの福祉なのでしょう。
大変鋭い分析に敬服いたしました。確かにナチが政権を取った当時、ドイツ、オーストリアの労働者はヒトラーに多大な期待を寄せました。大衆によってナチスの本質が労働(者解放)運動と見做されたわけです。ナチスの正式名称「国家社会主義労働者党」という名前がそれを物語っています。「或る浪人の手記」のブロガーもそれとまったく同じ国粋主義に憧れているのだと思います。
ただ、他のネトウヨについてはもう少し単純だと私は思っています。世のネトウヨの多くは、ニートあるいは非正規雇用といった「弱者」が多いことが知られています。彼らは、自分たちを厳しい立場に置いている「元凶」を認識出来ないんですね。つまり「敵」を完全に見誤っているわけです。本来の敵にいいように丸めこまれている、というのが実際のところだと思います。そういった世間一般のネトウヨに比べて「或る浪人の手記」の管理人さんは、ほんの少し「頭が良い」だけなのじゃないでしょうか。ただし「或る浪人の手記」の管理人さんについても「階級」という概念がすっぽり欠落していますから、一般のネトウヨと変わるところはありません。
この辺についてはいずれエントリーに載せてみようかと思っています。さしあたってはこちらのスレッドがそれに近い分析をしておりますのでご覧ください。
<ネトウヨのいじめについて>
http://takashichan.seesaa.net/article/106013942.html
↑
皆様へ
意味不明なのでアクセスしないで下さい。
はい。
ウイルス散布者の危険性アリですね。